【おうちづくりコラム】家を建てるタイミングで生命保険を見直すべき理由

家を建てるにあたり銀行からお金を借りるとしたら
団体信用生命保険という
掛け捨ての定期保険に加入することになるため、
現在入っている生命保険を必ず見直すべきだと思います。
 
また、生命保険の仲間には
医療保険や学資保険などがありますが、
これらも家を建てると同時に見直すことをオススメしています。
 
そもそも学資保険は、
以前のように掛け金以上にお金が増えることも
なくなってしまいましたしね。
ま、今の日本の金利水準を見る限り、
当たり前と言えば当たり前のことなんですけどね。
 
では、その理由について
もう少し詳しくお伝えしていきたいと思います。
まずは生命保険からです。

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✔︎保険はお金が増えるのか?
 
生命保険には、
「定期保険」「養老保険」「終身保険」の3つがあり、
後者2つは死亡保障と同時に貯蓄機能を備えているのですが、
もしもの時の保障に備えつつ、
ほぼノーリスクでお金が増えるという魅力に惹きつけられ、
銀行にお金を預けるぐらいならこっちの方がいいなと思い、
加入している人も決して少なくないのではないでしょうか?
 
確かにこれらの保険は
中長期的に保険料を払い続けていくことによって
それなりにお金は増えるので、
銀行に預金するよりは良いとは思うのですが、
正味の話をすると、
自分自身で積立投資を長期的にしていった方が、
比べものにならないぐらいお金が増えていくので
確実に保険よりも積立投資を優先すべきだと思います。
 
とはいえ、積立投資の商品には
保険のように死亡保障がついていないし
リスクもゼロではないので、
それも考慮したら保険の方がいいじゃないの?と思ってしまいますよね・・
 
✔︎死亡保障はそこまで必要ない?
 
しかし、実際のところ、そこまで死亡保障を手厚くする必要はありません。
債務者にもしものことが起こった時、
ローンが全額返済される掛け捨ての保険に
住宅ローンを申し込むと同時に加入するからです。
 
仮にご主人が単独名義でローンを借りた数年後、
不幸にも亡くなってしまったとしましょう。
 
この場合、あなたのご主人の給料は全くなくなってしまいますが、
逆に必要じゃなくなる費用もたくさん出来ます。
 
まずは住宅ローンの返済です。
そして、ご主人に掛けていた保険も全ていらなくなるし、
車の維持費もいらなくなります。
また、携帯代や食費、雑費、交際費、
小遣いといった費用も全ていらなくなります。
さらに、これに加えて、遺族には国から年金が支給されることになります。
 
となると、おそらくトントンか
あるいは、今より家計に少しゆとりが生まれるかもしれません。
あるいは、あなたがガッツリ仕事をしているとしたら、
けっこうゆとりが生まれるのではないでしょうか。
 
さらに、お子さんが成長し大学に行きたいとなった時も、
最悪、その家を売却し実家に帰り親御さんと一緒に暮らせば、
その資金の多くを捻出してやれるでしょう。
 
そんなわけで、家を建てた瞬間に全ての保険を見直し、
なんならその多くを解約してもいいと思っている次第です。
 
あるいはもし入るとしたら、
子供たちが大学を卒業するまでの間、掛け捨ての定期保険に
ちょっとだけ入っているぐらいでいいのではないでしょうか。
もはや子供たちが仕事をやり始めた時点で、
もしもの時に備える必要なんてありませんからね。
  
✔︎医療保険が最小限でいい理由

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医療保険に関しても、
国民健康保険が充実している
日本ではほぼ入る必要がないと思います。
治療費がわずか3割しかからないからです。

また、日本では国民健康保険さえきちんと払っていれば、
高額療養費制度が適用されるため、
大きな病気をしたとしても
それほど大きな治療費を請求されることがありません。
そのほとんどを国が負担してくれるからです。
 
そんなわけで基本的には医療保険にも入る必要がないし、
仮に入るとしても高額療養費でまかなえないものにだけ
入るぐらいでいいと思っている次第です。
  
以上を踏まえて、家を建てる機会に
今入っている生命保険をしっかりと見直し、
浮いた資金を積立投資に回すという
マインドに切り替えていただければと思います。
 
では次回は、家づくりでとっても大切な
住宅ローンについてお伝えしていきたいと思います。

【おうちづくりコラム】アップデートすべき8つの常識

✔︎貯金は定期預金でしている
✔︎生命保険にバッチリ入っている
✔︎住宅ローン金利は安いほど良い
✔︎太陽光発電はつけても無駄だ
✔︎家は35坪以上欲しい
✔︎土地は南向きじゃないとダメだ
✔︎土地は少しでも広く買いたい
✔︎投資は危険だから絶対にしない
 
この8つの項目は、
多くの方にとって当たり前になっていることかもしれませんが、
これら8つの全てか、あるいはその多くに該当するとしたら、
将来、苦しい生活になる可能性が高くなる
と言っても過言ではありません。
 
一方で、この8つ全てに該当しない方は、
家を建てた後もお金の不安なく暮らし続けられる
可能性がグンと高くなります。
 
というのも、これを知っているか知らないかで、
35年後に手元の残る資産が
数千万円違ってくるかもしれないからです。
 
そんなわけで、これから家を建てようと思っているあなたに
家を建てる前に絶対に知っておいた方がいいお話を
数回に渡ってしていきたいと思います。

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まずは、貯金の選択肢を
銀行だけにしては絶対にダメですよ!
というお話からです。
 
現在の銀行の預金金利を
知っているかどうかにかかわらず
多くの方が薄々気付いている話かとは思いますが、
より「なるほどねー!」と思ってもらいやすいように
具体的に数字を挙げて説明していきますね。
 
✔︎定期預金っておトクなの?
 
定期預金はいつでもお金が引き出せない代わりに
普通預金より金利が高いのが特徴ですが、
問題点はその金利がかなり低いということです。
 
以前(と言っても数十年前)は数%もあった金利が、
今や10年定期ですらわずか0.01%ですからね。
 
では、これがどれくらい低いのか
計算していきたいと思います。
ということで手元に300万円があって、
これを全額10年の定期預金に入れると
仮定して計算してみましょう。
 
ホントは増えたお金に対しては
約20%の税金がかかるのですが、
計算を簡単にするために割愛させてもらいますね。
 
(1年目)
300万円×1.0001=300万300円
(2年目)
300万300円×1.0001=300万600円
(3年目)
300万600円×1.0001=300万900円
(4年目)
300万900円×1.0001=300万1200円
(5年目)
300万1200円×1.0001=300万1500円
(6年目)
300万1500円×1.0001=300万1800円
(7年目)
300万1800円×1.0001=300万2100円
(8年目)
300万2100円×1.0001=300万2400円
(9年目)
300万2400円×1.0001=300万2700円
(10年目)
300万2700円×1.0001=300万3000円
 
ねっ?
こうやって数字にしてみると
けっこう酷い数字だと思いませんか?
10年もの長い間ずっと寝かしておいて、
たったの3000円しか利息がつかないわけですからね。
 
他の銀行宛に3万円以上振り込んだら、
それだけで一発で2~3年分の金利が
吹っ飛んでしまうわけですしね。

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ちなみに、余談ですが自分自身も積立投資の資金を
住信SBIネット銀行に振り込むことがあるのですが、
この場合、銀行から振り込むと880円も手数料を取られるので、
銀行からお金を引き出しては都度セブンイレブンに行って、
ATMから振り込むようにしています。
こうすれば手数料はいつも0円ですからね。
 
また、振込手数料とともに
気を付けておかないといけないのが時間外手数料です。
平日の18時以降とか休日に預金を引き出す時に
取られる手数料のことですね。
 
この手数料も110円とか220円かかるので、
一度やってしまっただけで、
利息がけっこう吹っ飛ぶことになります。
 
そんなこんなで、
お金を増やしたいと思っているなら
銀行には貯金していくべきではないし
銀行の使い方もよく考えた方がいいというわけです。
(毎月の支払いと突然の出費に備えて
普通預金口座に最低限のお金だけ
預金しておくところだと思ってください)
 
昔のように銀行にお金を預けておけば、
10年後には預金が2倍になっていたなんてことは
99.9%起こるわけがありませんからね。
 
では、預金は一体どこにしていけばいいのか?
 
生命保険に預けておけば、
保証という恩恵も受けながら中長期でお金が増えそうだから
終身保険や養老保険をうまく使って貯めていくのが正解なのか?
そのように保険会社から言われ、
保険を充実させている人も決して少なくないのではないでしょうか。

ということで、次回は
生命保険についてお伝えしていきたいと思います。

【喜多方市のお客様】地鎮祭を行いました!

先日、まだ寒い中、喜多方市のお客様の地鎮祭を行いました。
小さなお子さんを抱っこして参加いただきました。
誠にありがとうございました。

地鎮祭は、建築の安全祈願を願う儀式です。
その土地を守る氏神様に土地を使わせてください。という許可をもらい、
工事の安全を祈願するものです。

神主さんに来ていただくだけで、
ちょっと背筋が伸びるものですよね。
スタッフも我が家の地鎮祭のことは、よく覚えています。
雨が前日に降ってしまい、足元がベチャベチャの状態で...
神主さんの着物が汚れるので、段ボールの上に乗ってもらって
地鎮祭をしたのでした。
これもまた家づくりのいい思い出になりました。

工務店ですから、地鎮祭は何回も経験していますが、
お客様は初めての方がほとんどです。
分からないことがあったら、すぐこちらに聞いてください。
お客様もドキドキする瞬間だと思いますが、
こちらも家づくりのまさにスタートを切る瞬間!と感じています。
何回経験しても、ふんどしを締めなおさなければ!という気持ちになります。

さてどんなステキなお家が建つでしょうか!
時々ブログでご紹介致しますので、お楽しみに。

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【3/5(日)家づくりセミナー】無事終了しました!

【3/5(日)家づくりセミナー】
「家づくりで絶対にやってはいけない10のコト」ですが、
喜多方プラザにて、無事終了しました!
当日は、お天気もよく気持ちのいい天気に恵まれました。

今回は、20代~40代までのお客様に足を運んで頂きました!
大変ありがとうございます。

今回は、シンプルノートの運営局から
セミナー講師として笹川さんに来ていただきました。

「家づくりで絶対にやってはいけない10のコト」について、
分かりやすく、スライドを使って講演をしていただきました。
スライドも画像やイラストを交えながら、
また、質問を投げかけながら、
全く飽きることなく時間が進んでいきました。

途中、休憩をはさんで
充実した内容のセミナーは終了しました。
スタッフも聞いていましたが、声のトーンも聞きやすく
内容が入ってくると感じました。
スタッフが家を建てる前に聞きたかった...と思ってしまうくらいです(笑)

セミナー終了後は、お客様から質問を頂いたり、
こちらからお客様のお話を聞く機会もあったので、
お互い有意義な時間となりました。

何人かのお客様は、後日個別の相談会をご予約してお帰りになりました。
やはり詳しいお話は、ゆっくり個別にお話を聞くようにしています。

個別相談会は、会社の事務所で行いますので、
緊張する環境ではなく、ゆったりとした感じでやっていますので安心ください。

無垢人へのお問い合わせはこちらから

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【おうちづくりコラム】住宅ローンよりも恐ろしい電気料金

個人的には、家を建てる時
太陽光発電を設置した方がいいと思っているのですが、
10年前に比べて随分と買取金額が下がったことから、
設置しても採算が合わないという理由で
後ろ向きな方もけっこういらっしゃるのではないでしょうか。
 
また、10年もしたら発電が悪くなるとか、
廃棄処分料がベらぼうに高いとか、
廃棄が環境に悪いという話を人から聞かされたことで、
設置に後ろ向きになっている方もいらっしゃることと思います。
 
しかし、仮にあなたがこれらを理由として設置せず、
結果的に35年後手元に残るお金が設置した人より
400万円以上少なくなってしまう可能性が高いとしたら、
一体どちらの選択をされるでしょうか?
 
というわけで、今回は賛否両論ある太陽光発電について
お伝えしていきたいと思います。

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✔︎電気代が高くなっている2つの理由
 
太陽光発電を設置した方がいい理由は、
ズバリ電気代が高くなっているからと、
今後さらに高くなっていく可能性が高いからです。
 
電気代が高くなっている理由は、
1つが売電金額の原資となるお金を電気代に加算して
国民全員が払わされているからです。
電気料金の明細をご確認いただくと分かりますが、
「再生可能エネルギー賦課金」と書かれている項目ですね。
 
そして、この賦課金は
売電制度が始まって以来毎年値上がりし続けていて、
電気使用量が多い家庭では、
実は月3,000円~4,000円も電気代にプラスして
この賦課金を払っています。
 
2つ目の理由は、そもそもの電気料金自体が
どんどん高くなっていっているからです。
 
なんせ、現在の東北電力の基本料金は
オール電化住宅でも10kVA1,980円もするし、
それに加えて夜間料金(23時~7時)の単価も
10年前に比べて3倍ぐらい上がっていますしね。
 
この理由は、ザックリ言うと
発電コストが安い原発が東日本大震災をきっかけに
停止になってしまったからなのですが、
加速する脱炭素の流れからすると、
電気代はさらに高くなっていくと
考えた方がいいのではないでしょうか。
 
脱炭素の目標を実現するためには、
火力発電の比率を大幅に減らし、
再生可能エネルギーの比率を
増やしていくことになるのですが、
なんせ再生可能エネルギーは
発電コストが火力発電より高いからです。
 
では、仮に今後電気料金が毎年3%ずつ
上がっていってしまうとしたら一体どうなるのか?

恐ろしいことに24年後には電気料金が2倍になります。
「いやいや、さすがにそれは絶対にありえないでしょ!」
と思った方もいらっしゃると思いますが、
リアルにそれぐらいの比率で
電気代が上がっていっているのが現実です。
 
そんなわけで、太陽光発電は
高騰していく電気を電力会社から買わないようにするために
設置しなければいけないというわけですね。

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✔︎省エネ住宅だけでは無意味
 
巷では、省エネルギー性を高めることによって
電気料金を抑えるという提案が普及してきていますが、
実は、家の性能を高めただけでは、
電気代はほとんど安くなりません。
 
家庭に占める電気使用量の中で、
エアコンをはじめとした冷暖房機器が占める割合は、
わずか10%にも満たないからです。
 
つまり、仮に電気代が毎月平均15,000円だとしたら
そもそも冷暖房機器には
わずか1,500円しかかかってないということですね。
 
ゆえ、断熱を強化しこの電気代が20%カット出来たとしても、
それこそ採算が合わないのではないでしょうか。
毎月に換算すると300円の節約効果。
これが60年続くとして216,000円の節約効果ですが、
断熱強化にはこれ以上のコストが確実にかかるはずですからね。
 
そんなわけで、省エネ住宅は快適な住まいにはしてくれるものの、
決して電気代を安くする家ではないということを、
覚えておいてもらえたらと思います。
かつ、高騰する電気代を抑えるためには
太陽光発電の設置が必須であることも覚えてもらえたらと思います。
 
太陽光発電だと冷暖房機器はもちろん、
給湯器や冷蔵庫、照明、テレビといった
全ての電気をまかなうことが出来ますからね。
  
もちろん、設置方法や載せるパネルの品質、
そして建てる家によって享受できる経済効果の恩恵はバラバラですが、
まずは太陽光に対する偏った見方だけは頭の中から取り除いてください。
 
太陽光パネル自体の保証も25年もあるし、
パワコンの保証も15年もあり、
たった1年しか保証がない食洗機やIHクッキングヒーターなどの
電気製品とは比べものにならないぐらい手厚い保証が付いていますしね。

「株式会社 無垢人」誕生!

ニュースでもお知らせしましたが、
個人事業としての鈴木建築を解消し、
「株式会社 無垢人」を設立致しました。

このように株式会社化させて頂いたのも、
可愛がってくださっている皆様のおかげです。

今まで携わってきました
お家のリフォームや新築工事など多くの方々に
この場を借りて、感謝の気持ちをお伝えします。

「株式会社 無垢人」を可愛がってくださっている皆々様へ
いつも本当にありがとうございます!
感謝の気持ちでいっぱいです。
名前は変わりますが、変わらぬご愛顧のほど宜しくお願い致します。
これからも改めて宜しくお願い致します。

先日、嬉しいニュースを報告できるかも?と予告していましたが、
嬉しいニュースとは会社化のご報告でした!
これからも嬉しいニュースや、
ハッピーになれる良いニュースを
バンバンお知らせできたら...と思います!

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本日は、株式会社 無垢人の記念すべき日ですが、
県立高校の卒業式ですね!
高校生の皆様、高校生の親御さんの皆様、
ご卒業おめでとうございます。
これからの未来を楽しみにしています!

若いってそれだけで財産ですよね、と遠い目をしているスタッフでした。
もう何でも楽しくて新鮮な時期なので、
何でもなれそうな無敵な感じが羨ましいです。

新社会人、大学入学など変化がたくさんの時期ですが、
私たちも負けずに成長しますので、
お互いに成長していきましょう!

もうすぐ春ですね♪

2月も今日で終わり、いよいよ3月になります。
朝はマイナスの気温で寒かったですが、
日中は春の陽気になりそうですね。

3/13~マスク着用についてですが、
個人の判断に委ねられることになりました。
スタッフの子どもたちの卒業式のプリントにも、
卒業生はマスク着用なしとしっかり書かれていたり。
いよいよマスクも自由化か...と思うことが多くなりました。
鈴木建築でのマスク着用についてですが、
これからもマスク着用は続けていきます。
どうぞよろしくお願い致します。

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3月は、別れや卒業、旅立ちの季節です。
スタッフの子ども達も小6と中3なので、
卒業式も入学式も2個ずつで、忙しくなりそうな予感です。
社会人にとっても、退職や入社など変化が多いシーズンです。
また、会津でお家を建てたい方にとっても
春にスタートしたいと考えている方は多いと思います。
何せ雪が降りますからね。

そんな会津でお家を建てたい方の
力になれるように、これからも全力投球したいと思います!
あらためて宜しくお願い致します。

3月には、とてもいいニュースを発表する予定です。
乞うご期待ください!!

こちらは、シンプルノートの住宅です。
建物の真ん中にあるウッドデッキです。
日が差して気持ち良さそうです♪
シンプルノートの住宅について詳しくはこちら
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【おうちづくりコラム】住宅の現状と予算計画のアップデート

建築価格が急上昇した現在、
これから家を建てる人が心がけておくべきことは
これまでの価格を基準に考えないこと、
そして、同じ予算で建てるためには、
家のサイズを抑えなければいけないということ、ではないでしょうか。

では今回は、これからはどのように家づくりをすべきなのか考えていきたいと思います。
 
年収400万円の夫と年収200万円の妻の共働き世帯が家を建てると仮定して、
世帯年収600万円のご夫婦の場合、どのように考えたほうがいいのか
個人的な意見を述べていきたいと思います。
 
まず、この世帯の手取り収入を
毎月に換算するとざっと36万円ぐらいになるのですが、
このうち奥さんの収入は出来るだけ多く「貯金」していくべきだと考えています。
 
子供たちの教育資金、
家の維持管理費用、やがて必要となる増改築資金、老後資金の積立など、
これから先に向けて準備しておくべき費用がたくさんあるからです。
 
そんなわけで、個人的には、ご主人の給料の範囲内で
実現出来る家づくりを行うことがベストであると考えています。
 
具体的には、毎月の返済額は手取り金額の3分の1以内、
つまり、手取りが24万円だとしたらどう頑張っても8万円が限界ではないでしょうか。

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✔︎8万円の返済で出来る家づくり
では、毎月の返済額8万円では、
どのような家づくりが出来るのでしょうか?
頭金もなくて、固定金利という選択肢がもっとも現実的な場合で考えていってみましょう。
 
この場合、銀行から借りられる金額は、2,850万円前後となります。
それゆえ、この予算の中で、土地を買い、家を建て、外構工事をし、
諸経費を払わなければならないのですが、
冒頭でお伝えしたように、
家だけで2,000万円を超えるのが当たり前となりつつある今、
土地を買い、家を建てるのは、なかなか現実的なことではありません。
外構工事と諸経費を合わせると、ざっと300万円~400万円ほどかかりますしね。

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そんなわけで、仮にあなたやあなたの配偶者の実家に
土地があるとするならば、有難くそれを使わせてもらうことを
まずは検討すべきだというのが個人的な考え方です。

とはいえ、どうしてもそれは嫌だという方もいるでしょうし、
そもそも、そんな土地がないため
絶対に買わないといけないという方もいるでしょう。
 
では、そんな方はどうすべきなのか?
この場合、考えるべきことは、まず家をコンパクトにすることです。
かつ、住むエリアにこだわらないこと、
そして、土地の形や広さ、道路の向きにもこだわらないことです。
 
さらに、それでも家の予算はオーバーすると思うので、
車にかけるお金も圧縮すべきだし、これにプラスして収入を上げる方法を
夫婦で話し合って具体的に考えるべきだと思います。
 
奥さんの収入を増やす方が現実的だとしたら、家事や育児の分担を変えるべきだし、
ご主人の収入を増やす方が現実的だとしたら、負荷をかけてもっと働くといった感じで。
 
もちろん、これから先に備えた貯金を削り、その資金を家づくりに充てれば
こんなことをしなくても、買いたい場所で土地を買い、建てたい家を我慢することなく
建てることも出来るでしょう。
 
しかし個人的には、それは懸命な選択だとは思いません。
必ず、後からなんらかの皺寄せがやってくるし、
貯金がなければ心にゆとりが全く持てなくなるからです。
 
なので、これらのことを全て踏まえた上で、
家づくりの予算を計画してもらえたらと思います。

【おうちづくりコラム】恐ろしき子供たちにかかるコスト

性格的に「今よりも昔がよかったー」
なんて思うことは1ミクロンもないのですが、
2つだけ後悔していることがあります。 
1つは、もっと若いうちから、
金融リテラシーをつけておきたかったなーということ。
そして、もう1つは、高校時代に性根を入れて勉強して
大学に行っておけば良かったなーということです。
 
もちろん、前者に対する後悔の方が圧倒的に大きいのですが、
その理由は、20年早く今ぐらいの知識があれば
間違いなく手元にある資産が2倍以上違うからです。
 
そんなわけで、子供たちには学校を卒業するまでに
お金の知識をつけてあげなければと思っているのですが、
それと同時に、無事に大学まで卒業させてあげることも
親としての大切な役割ではないでしょうか。
後々の人生の選択肢というか可能性が増えるでしょうからね。

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ただ、そうしようと思うと、
とんでもないお金が必要となるのも
また一つの事実ではあるので、
今回は、現在娘たちにかかっているリアルな費用と
大学進学費用として試算している
数字をお伝えしたいと思います。
 
子供たちを大学に行かせてやりたい
と思っている方は、
この費用のことも考慮した上で、
家を建てるべきなので、
一応参考にしてみてください。
 
まず、うちの娘たちは中学から塾に通っているのですが、
中学の塾代は1教科につき1万円もします。
つまり、数学と英語の2教科を習うとしたら、
1人月に2万円ずつ必要だということですね。
(学校の授業料は子ども手当で賄えるので省きます) 
また、上の娘は現在高校生なのですが、凡人が国立大学を目指すとなれば、
1年生からドップリと塾生活に浸らざるを得ません。

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そして、その費用は年を追うごとに上がっていき、
1年生の時は月1.5万円程度、
2年生の時は月2.5万円程度、
3年生になると月5万円程度必要となります。
そして、これに加えて3年間、授業料と教材費がそれぞれ月約1万円ずつ必要となります。
  
では、最後に大学の費用についてです。
これに関しては、選択肢を縮めてしまわないためにも、
県外に行くことを覚悟しておいた方がいいと思っています。
 
なので、まずは授業料の他に、
家賃と生活費と光熱費として
毎月10万円はかかると試算しています。
 
あとは、授業料ですが、授業料については国立に進むのか?私立に進むのか?
そして私立の場合文系なのか理系なのか?によって大きく異なりますが、
我が家は今のところは国立一択で進んでいます。
ゆえ、授業料として月約5万円が必要だということになりますね。
 
それでは、これらを全部合わせて計算してみますね。
中学:2万円×36ヶ月=72万円
高校:3.5万円×12ヶ月+4.5万円×12ヶ月+7万円+12ヶ月=180万円
大学:15万円×48ヶ月=720万円
合計:72+180+720=972万円
が、子供たち一人あたりに必要だということですね。
 
そんなこんなで、これから家を建てる方たちには、
これらの費用を早い段階から少しでも貯めていくことを
オススメしている次第です。
  
ということで、前回の修繕積立金と今回の教育資金も考慮した上で、
家づくりの予算の計画を立ててくださいね。
 
ちなみにオススメは、銀行に貯金していくのではなく、
また学資保険をかけるでもなく、
つみたてNISAで積み立てしていくことですが、
まずはその原資を家づくりに
使ってしまわないように気を付けて下さい!

【おうちづくりコラム】一戸建ての修繕積立金

分譲マンションを買った場合、
住宅ローンの返済とは別に、共有スペースの維持管理費用として
「管理費」が必要になるのと、やがて必要となる外壁の修繕や
エレベーターの故障などに備えて「修繕積立金」が必要になります。
(駐車場代も別にかかります)
 
ゆえ、分譲マンションの購入時には、
単純にマンションの価格だけを見ればいいわけではなく、
これら別途費用のことも考慮した上で
検討しなければいけません。
 
一方で、一戸建てを買う場合は、そもそも管理費も必要なければ、
駐車場代も必要ないし、修繕費用の積立も
分譲マンションのように義務化されているわけではありません。
 
ゆえ、ついつい修繕費用についての見立てが甘くなり、
その分、家に予算を突っ込んでしまいがちなのですが、
これでは間違いなく将来困ることになるので、
建てる前にこれらの費用についてもある程度試算し、
コツコツと積み立てていく必要があります。
 
では今回は、それらにどれくらいかかるのかと、
どれくらい積み立てしていった方がいいのか
についてお伝えしていきたいと思います。

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✔︎60年住むことを前提として試算
 
家を建てる年齢も、いつまで生きるのかも人によって違うので、
取り急ぎ35歳で家を建て95歳まで生きる
という前提のもとで考えていってみましょう!
 
まず必要となるのが外壁や屋根などの外部塗装費用です。
では、これが約15年に1回のペースで
必要になるとして、毎回その費用に150万円かかるとしたら、
生涯で3回ほどこの費用が必要となります。
つまり150万円×3回=450万円ですね。
 
また、30年~35年後には、キッチン・お風呂・洗面・トイレなどの
水周りもリニューアルすることになるでしょう。
 
それゆえ、これらのリフォーム費用も
計上しておかないといけないのですが、
おそらく、このタイミングで床や壁などもリフォームすると思うので
これらには360万円ぐらい予算を取っておきましょう。
 
さらに、忘れてはいけないのが家電にかかるお金です。
電化製品は基本10年ごとに故障すると言われているし、
製品のクオリティもどんどん進化していくでしょうしね。
なので、これらについても拾い出しておく必要があります。
まずはエアコンですね。子供たちが2人居るとして考えてみましょう。
 
この場合、リビングと部屋を合わせると合計4台のエアコンが必要ですが、
リビングと寝室はずっと部屋を使い続けるので、5回買い換えが必要ですね。
 一方で子供たちは途中で家を出て行くので、
おそらく1回しか買い替える必要がない可能性が高いのではないでしょうか。
 
となると、今後エアコンにかかるトータル費用は、
リビング用の価格を取付費も合わせて20万円、
それ以外の費用を10万円ずつと考えると、
20万円×5回+10万円×5回+10万円×2台×1回=170万円ということになります。
 
では、続いては冷蔵庫と洗濯機です。
これらは、思っているより高いし、間違いなくこれから先もずっと必要なモノなので、
しっかりと予算に組み込んでおくべきですね。
 
ということで、冷蔵庫が25万円で洗濯機が15万円だとして、
(ドラム式 or 縦型+乾燥機の価格です)
10年ごとに買い換えるとしたら、
これらには合計で200万円ほど必要ですね。

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このほか、テレビやパソコン、
レンジや掃除機、炊飯ジャーなどなど
細々した家電製品もありますが、
これらを合わせた分にも
10年ごとに20万円ぐらいかかるとして、
合計100万円の予算をみておきましょう。
 
いわゆる、これら全てを合わせた金額が、
生涯メンテナンス費用としてかかるというわけですね。
足してみると1,280万円です。
 
では、これらのお金は今後60年の間で必要となるお金ですが、
出来れば働けるうちにこのお金を貯めておきたいですよね。
 
歳をとり収入が減ったり、
あるいは、なくなった状態で、
大きなお金がまとまって出て行くのは、
精神的にもかなりキツイですからね。
 
となると、かなり高い確率で
健康で働くことが出来るであろう
これから30年の間で、
これらのお金を貯めていかなければいけません。
 
つまり、1,280万円÷30年=42.6666666万円
月に換算すると約3.5万円ずつは修繕費用として、
お金を置いていった方がいいということですね。
 
ねっ?思っているより、
だいぶ多くお金がかかるでしょ?
 
そんなこんなで、
この積立資金のことも考えた上で、
毎月の返済金額を決めるべきだ
というわけですね。
 
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✔︎間取りづくりの重要性
 
そして最後に、
もう1つ大切な考え方について
お話したいと思います。
 
それは、将来増築しなければ
いけないような間取りづくりを
絶対にしてはいけないということです。
 
将来、水回りも含めたリフォームの時、
増築までしなくてはいけないとなると、
さらに300万円~500万円ほど
余分な出費が必要となるからです。
 
つまり、さらに毎月1万円以上の
お金を積み立てしていかないといけないか、
あるいは、大切な老後資金から
そのお金を捻出しなければいけなくなる
というわけです。
 
ということで、
間取りもお金も将来のことまで見据えた上で
計画していただけたらと思います。