【おうちづくりコラム】本当に大切な要望を打ち消す要望

「こうしたい!」という要望を伝えつつも、
同時にその要望から遠く離れてしまうようなことを
伝えてしまうことが多いのが家づくりの困ったところです。

例えば「温度差の少ない快適な家にしたい」という要望を叶えるためには、
ただ単に断熱材や窓の性能が良いだけではダメで、
それに加えて幾つかの条件を備えておかないといけないのですが、
あまりに性能だけを重視する考え方が浸透し過ぎたせいもあるのか、
実際建っている家の多くは、
その性能の良さを殺してしまっているような気がします。

というわけで今回は、
ハイスペック(高性能)住宅のポテンシャルを最大に引き出せる
3つの基礎的要素についてお伝えしていきたいと思います。

3つ全てを網羅出来れば
より快適な住まいになるのはもちろん、
確実にコストも安くなるはずなので、
必要な知識として吸収していただけたらと思います。

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✔️窓はより少ない方がいい

まず1つ目がこれです。
窓と壁とを比べた時、確実に壁の方が、断熱性能が高いからです。

ゆえ、出来るだけ不要な窓は減らした方がいいのですが、
そうすると暗くなるんじゃないか?という懸念点から
多くの方が窓を増やしてしまっているというのが現実だと思います。

まー、実際たとえ窓を増やしたとて
そのほとんどにカーテンをつけるので
明るくなるかというとそうでもないんですけどね。

それどころか、むしろ断熱性能を劣化させると同時に、
窓とカーテンに余分なコストがかかり、
経済的な負担だけが上がってしまっているといったところでしょうか。

✔️家はコンパクトな方がいい

2つ目がこれです。
面積が小さくなれば体積も小さくなり
家全体に冷暖房が循環しやすくなるからです。

ゆえ、なくても問題がない場所は
出来るだけ省くようにすべきなのですが、
先入観や見栄からか、部屋数や部屋の広さ、そして家の坪数にこだわるあまり、
むやみやたらと家を大きくしてしまっている方が
かなりたくさんいらっしゃると思います。

また、「廊下」は空気を遮断する
いわば断熱材のような役割を果たしてしまうため、
ハイスペック住宅では基本つくるべきではありません。
ゆえ、出来るだけ廊下をなくすように設計することも
とっても大切なことなんですよね。

実際、廊下がなくなれば、
空気が循環しやすくなると同時に廊下分だけコストが削減出来るし、
それだけじゃなく家の中のドアの本数だって削減出来ますからね。

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✔️家は平屋の方がいい

そして最後の要素がこれです。
2階建ては上下の空気が確実に分断されてしまいますからね。
簡単に申し上げると、
夏は下が涼しいのに上が暑い、冬は下が寒いのに上が暖かい、
という環境が出来上がってしまいやすいというわけです。

ゆえ、2階建ての場合は、
この自然現象を緩和し家の中の温度差を最小限にするために、
冷暖房と換気システムを利用した空調システムを導入することを
オススメする住宅会社がたくさんいらっしゃいます。

もちろん、この空調システムはとっても良いものですし、
あるのとないのとでは快適性がものすごく違うと思うのですが、
しかし、これにも莫大なコストがかかる
ということも決して忘れてはいけません。

安価なものでも100万円ぐらいはするし、
メーカーによっては2、300万円する場合もありますからね。
しかも、電気製品なのでゆくゆく故障する可能性が高いし、
その場合、また途方もない費用がかかるかもしれませんしね。

そんなわけで、
そんなものが必要なくてもそもそも温度差を生みにくい
平屋にすべきだと思っている次第であります。
それだけでかなりコストが削減出来ますからね。

というわけで、
これから家を建てようと思っている方は、
この3つをぜひ覚えておいて、
建てる時にこの3つと反対のことを
伝えないようにしてもらえたらと思います。

「カーテンがいらないコンパクトな平屋」
これにハイスペックが加われば、
とっても快適に暮らせること間違いなしだと思います。

【おうちづくりコラム】設計の考え方と土地を見る視点 その2

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この写真の土地は、
間口約16.10m×奥行き約20.30mのきれいな形をした
約98.5坪の南向きの土地(分譲地の一画)ですが、
仮にあなたがこの土地に家を建てるとしたら、
どのような家をご想像されますか?

さて、今回も前回に引き続き実在する土地を例に挙げつつ、
設計や土地の考え方についてお伝えしていきたいと思います。
前回は北向きで50坪をやや切る土地だったのに対し、
今回は南向きで100坪近くある
いわば前回と正反対のような土地についてお伝えしていくので、
「南向きの土地がいい!」とか
「広い土地がいい!」とお考えの方は、
ぜひ最後までご覧いただけたらと思います。

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✔️この土地でやってはいけない2つのこと

まずこの土地でやってはいけないのが
「こんな広い土地なのに2階建てを建てる」
ということです。

平屋を建てたとしても莫大な余白が出来てしまうのに、
2階建てなんて建ててしまった時には、
さらに敷地に余白が出来てしまうだけ、ですからね。

仮に1階が20坪の家を建てるとなれば余白が78.5坪も出来るのですが、
そのうちどうしても必要なのが、家の周りの通路分として約10坪、
3台分の駐車場として13.5坪だけだとしたら、
(駐車場は1台4.5坪(2.5m×6m))
残りの約55坪はなくても良いと言っても過言じゃありませんからね。

であれば、平屋にすることで敷地の無駄な余白を少なくし、
外構工事にかかる負担を少しでも減らした方が
経済的にもそして維持管理の手間的にも絶対に良いですよね?
もっとも、余白を少なくすると言っても、
そもそも土地が広すぎるので限界はありますが・・

ゆえ、個人的にはその地域ならでは、の特別な事情でもない限りは
(その広さの土地しか売っていない)
こんな広すぎる土地は買わない方がいいと思っています。
具体的には、平屋を建てるにしても最大60坪、
2階建てにしたいなら最大45坪もあれば充分といったところでしょうか。

土地が小さくなれば、外構工事面積が小さくなる分、
外構費用は安くなるし、庭の維持管理も楽になるし、
そもそも土地の価格も抑えられるし、固定資産税だって安くなりますしね。

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✔️南向きの土地の欠点

2つ目の「やってはいけない」ことは南向きならでは、のことですが、
「日当たりが良いからといって南向きの部屋に拘らない」
ということです。

というのも、写真だけでは読み取りにくいのですが、
この土地は分譲地の一画であり
奥に何軒か家が建つことになるため、
常時、家の前の道を奥の家の方が通ることになるからです。

つまり、南向きの部屋をつくり南向きの窓をつくったとしても、
見られている感が否めないことからカーテンが開けられない家になり、
思っていたような明るさや開放感を感じにくくなってしまう可能性が高い
というわけですね。

また、敷地も広いことから
大きなウッドデッキを南につくることも出来ますが、
それもプライバシーが担保されていなければリラックスして使いにくいため、
ほとんど使わないただの飾りになってしまう可能性だって充分考えられます。

ゆえ、実際暮らし出した時どうなるのかまで想像しながら
間取りを考えるようにしなければいけないんですよね。

もっともこの土地の場合、敷地が広いことから
部屋やデッキや庭のプライバシーをガッチリ確保出来そうな
要塞みたいな塀をつくることも出来ますが、
そんなのをつくろうものなら、
それだけで200万円以上かかってしまうので、
これはこれで全く現実的な話じゃありませんしね。

そんなわけでこの土地で家を建てる場合、
庭にまでたっぷりと予算がかけられるとしたら、
具体的には外構工事費用に4~500万円ほどかけられるなら
全開南向きプランで考えても良いですが、
出来るだけ予算を抑えながら家を建てたいとお考えだとしたら、
「南向きの部屋に拘らない」ようにしていただけたらと思います。

光には「直射光」と「天空光」の2種類があるのですが、
直射光だけに頼って設計するのではなく
この2つの光を部屋の用途に応じて上手く使い分けることが
明るく開放的な家をつくる上で最も大切なことなので、
これをぜひ覚えておいてくださいね!

【おうちづくりコラム】設計の考え方と土地を見る視点

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この写真の土地はとある場所にある売り土地で、
法務局に備え付けられている寸法図によると
間口約9.25m×奥行き約16.75m 、
面積約47坪の北向きの土地なのですが、
さて、あなたがこの土地で家を建てなければいけないとしたら
どんな家を想像するでしょうか?

というわけで今回は、
この土地に家を建てなければいけないとしたら
弊社ではどんな住まいを提案するのかについて
お伝えしていきたいと思います。

あくまで「弊社ならでは」の考え方ではありますが、
これから土地選びをする方はもちろん、
すでに土地を買ってしまった方も
多少なりとも参考になる内容だと思うので、
ぜひ最後までお付き合いください!

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✔️考えられるデメリットを解決する

まず、家を建てる方みんなにお伝えしていることが、
「間取りは建てる方の要望だけじゃなく
環境を考慮しておかないといけない」ということです。

環境を無視して家を建てると、
いざ住んでみると確実に
「あれっ?こんなはずじゃなかったのに」となってしまうからです。

その代表的なことが、
日当たりも良いし窓もたくさんつくったにもかかわらず
照明なしでは過ごせないという状況です。

この土地は北向きであり、かつ奥行きも深めであるため、
リビングを道路と反対側に配置しやすいし、採光も確保しやすいし、
南向きの土地に比べてプライバシーも担保しやすいものの、
通過する電車やその向こうのにある教習所から見られやすいことから
単純に南に大きな窓をつくりそこからの採光を頼りにし過ぎると
そのような状況になりかねませんからね。

また、今は両隣ともに平屋であるため、
東・西そろって採光が確保しやすいのですが、
この古さを見る限りいつ建て替えが行われてもおかしくないので、
それも考慮しておくべきです。
2階建てが建つとなると、
比較的太陽高度が低い東、西は採光に影響が出るでしょうからね。

さらに、この土地は間口がそれほど広くないため、
居室の日当たりを優先し
水回りを北にまとめて配置しがちになりますが、
これも大きな後悔を引き起こす原因となります。

北に水回りをまとめると、
窓や換気扇や給湯器が全て北に存在することになり、
これらが家を汚す原因となるからです。
北は直射日光が当たらない分、
ただでさえ汚れやすいのに、
それに拍車をかけてしまうわけですからね。

結果、家の正面が汚れやすく、
メンテナンス周期が早くなる可能性が高くなるというわけです。
家の正面だってカッコよく設計しにくいわけですしね。

そんなわけで、
考えられるこういったデメリットを全て解決する方法も考えながら、
どんな家にしたいのかという要望をお聞きしていくという流れになります。
これが、土地が決定した時点で行う「ヒアリング」という作業です。

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✔️敷地を有効に使う

そして、どんな土地であっても
弊社では「平屋」に出来ないかを優先して考えるようにしています。

この土地の場合、車を3台置きつつ駐輪場もつくれて、
かつ最大89.43㎡(約27坪)という(間口8.19m×奥行き10.92mで計算)
建築面積の平屋を建てることが出来ます。

仮に玄関ポーチを0.5坪(1帖)、中庭を3坪(6帖)つくるとしたら、
延床23.5坪の平屋なら建てることが出来るというわけですね。

では、その平屋は一体どれくらいの広さなのでしょうか?
1坪=2帖なので23.5坪×2=47帖だとして、
どれくらいの家になるのか考えていってみますね。

玄関とホールに2帖、玄関収納に1帖、LDKに16帖、
寝室に6帖、子供部屋に4.5帖ずつ、トイレに1帖、洗面に1帖、
脱衣に2帖、風呂に2帖、ウォークインクローゼットに3帖、
子供部屋に合計2帖のクローゼット、パントリーに2帖、
これで合計47帖(=23.5坪)ですが、
仮にあなたが「あれっ?これで全然いけそうじゃない?」
「っていうか、これで充分!」と感じられるのであれば、
実は、この広さの土地でも平屋を建てることが出来てしまうんですよね。

いかがでしたか?
たった47坪しかないのに「平屋」が建つなんて何だかビックリでしょ?
しかも「中庭付き」で。
これに加えて、敷地に無駄な余白を残さなくなる分、
外構面積も小さくなるため外構費用だって抑えられますしね。

というわけで、
今回は弊社の家づくりの考え方を
具体的に土地に落とし込んでお伝えしてみました。

【おうちづくりコラム】現地でチェックすべきお金に関わる2つのこと

土地は土地代だけで買えるわけではなく、
付随して様々な費用がかかるし、
その費用も土地の状況によって異なるため、
あらかじめ現地でそのチェックをしておく必要があります。

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例えば、この土地は分譲地ではなく、
昔ながらの家に囲まれた土地なのですが、
このような土地を見に行った時には、
写真に(汚く)書き込まれている5つを現地でチェックした上で、
不動産屋さんに確認するなり自ら調べるなどしなければいけません。
この5つは全て費用に直結することだからです。

そして、それらの費用がどれくらいかかるのかを織り込んだ上で
この土地を買うかどうかを考えるべき、なんですよね。

というわけで今回は、
土地のチェックポイントについて
具体例を挙げながらお伝えしていきたいと思います。
簡単なのでぜひ覚えておいてください!

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✔️隣地との境界

①~③は全て隣地との境界ですが、
①・②・③全てそれぞれ若干状況が違うので、
あえて分けてお伝えさせていただきます。

まず①ですが、
奥半分ぐらいには境界の基礎のような構造物が目視出来るのに対し、
手前半分には境界基礎のような構造物がなく
アスファルト舗装された道路のようなものが目視出来ます。

なので、確認すべきことは、
この道が道路として認定されているのか?
それとも、奥の土地の方の所有物なのか?
(私道か?)ということです。

確認すべき理由は、
これが道路として認定されているとしたら、
4mに満ちていない場合は
道路の中心から2mのところが新たな境界となるため、
そこまでは構造物をつくることが出来ないからです。

つまり、仮に境界をつくるとしたら
今の道路との境目ではなく、
道路から2mのラインに合わせて
境界をつくらなければいけなくなるということですね。

もちろん、この場合その費用は
全額自分で負担しなければいけないので、
その費用も計算しておかなくてはいけません。

そして、奥の半分には基礎のようなものがありますが、
これも奥まで道路が続いていて
それが道路として認定されているとしたら、
この基礎は一旦取り壊さなければいけないかもしれません。
道路の中心から2mのところが新しい境界になるからです。

そして、そうだとしたら
その費用は売主の負担なのか?あるいは買主の負担なのか?
これをあらかじめ聞いておかないといけません。
かつ、この境目に境界基礎をつくるのだとしたら、
その費用も計上しておかないといけません。
これが①のラインで確認しておきたい事ですね。

続いてが②の境界なのですが、
この直線には境界の基礎のようなものが目視出来ます。
(黒い線のせいで見えませんが・・・)

なので、これが境界だとしたら、
この基礎が使えるものなのか?
そのまま使えないとしたら補強をすれば使えるのか?
あるいは一旦壊して新設しないといけないのか?
を確認しておかなくてはいけません。
そして、やり直す場合は、
どれくらい費用がかかるのかも計算しておかないといけません。

続いてが③ですね。
これも①同様に奥には境界壁があり手前には何もないという状態ですね。
この場合、奥のブロックまで積んでいる境界が隣との中心なのか?
自分たち側に入っているのか?あるいは隣側に入っているのか?を
不動産屋さんに確認してください。

これによって手前の何もないところに境界をどうつくるかが違ってくるし、
費用負担も全く違ってくるからです。

もちろん、一旦壊してやり直すのが、一番コストがかかるので、
出来れば使えるものはそのまま使いたいところですが、
これだけ古そうだと強度的な問題も否めませんからね。

なので、まずはとっても大切な境界について
不動産屋さんに必ず聞くようにしてください。
これを見落とすと後からとんでもない費用が必要になるので絶対にお忘れなく。

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✔️水道と排水

そしてもう1つ現地で
チェックしておいて欲しいことが水道と排水です。

④をご覧いただくとお分かりいただけますが、
この土地は水道が入ったままになっています。
コーンが立っているところには水道の立ち上げがあるし、
その横にメーターボックスがあるからです。

ゆえ、もしかしたらこの土地は水道をそのまま使えるかもしれないし、
そのままではダメなので再度引き込まないといけないかもしれないのですが、
もちろん、このどちらなのかでこれにかかる費用が大きく異なってきます。

なので、この水道がそのまま使えるのか?
あるいはやり直さないといけないのかを
必ず不動産屋さんに確認いただけたらと思います。
(不動産屋さんが曖昧なら市役所の水道課に行くと丁寧に教えてくれます)

排水については⑤の矢印をご覧いただくと分かるように、
敷地に接した道路の隅っこに側溝と呼ばれる蓋付きの溝があるかどうかを
チェックしておいてください。

そして仮に、これが敷地に接してない場合は
道路の反対側にないかを、
道路の反対側にもない場合は、どこに排水すれば良いのかを
不動産屋さんに確認しなければいけません。
排水が出来ないとなれば、
かなり高い確率で家を建てることが出来ませんからね。

ちなみにこの土地に関しては、
道路の真ん中あたりにでっかいマンホールがあり、
この蓋に「おすい」と書かれているため下水道地域ということになります。
つまり浄化槽を設置する必要がないということですね。

いかがでしたか?
かなり長くなってしまいましたが、
実例を挙げながらご説明させていただくと、
少し分かりやすかったのではないでしょうか。

というわけで、この2つのチェックポイントを
現地で見逃さないことを意識しながら
土地の下見に行ってもらえたらと思います。

【おうちづくりコラム】資金計画の事前準備のやり方

以前、ローンの返済額を決めるに当たって
まずは家計の収支を把握してくださいというお話をしましたが、
では、あなたはどれくらい家計の収支状況を把握されているでしょうか?

ぶっちゃけた話、
どんなものにお金がいっているのかはなんとなくは理解しているけど、
じゃあ具体的にどれくらいなのかまで把握している方は
割と少ないのでないかと思います。

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なので、今回は予行練習がてら
一般的だと思われる家庭(子供2人)をモデルにして
家計の収支を洗い出していってみたいと思います。

では、まずは収入からですが、
仮にご主人の年収が400万円で
奥さんの年収が300万円だとしたら、
おそらくご主人の手取りは毎月平均26万円ぐらいで、
奥さんの手取りは毎月平均20万円ぐらいだと思います。
つまり毎月46万円ぐらいが世帯収入ということですね。

続いて支出です。
前回お伝えした項目に数字を当てはめていってみますね。
・家賃+駐車場代=月75,000円
・電気代=月平均6,000円、
・ガス代=月平均6,000円、
・水道+下水道代=月平均4,000円、
・家財保険代=月平均1,000円、
・車のローン(2台分)=月50,000円
・ガソリン代(2台分)=月平均30,000円
・車検代(2台分)=月平均10,000円
・車の保険代(2台分)=月平均10,000円
・車の税金(2台分)=月平均5,000円
・車のメンテ代(2台分)=月平均2,000円(オイル、バッテリー、タイヤ交換など)
・習い事代(2人分)=20,000円
・携帯代=12,000円
・ネット&TV代=7,000円
・美容室代(2人分)=月平均12,000円
・外食代=月平均10,000円
・旅行代=月平均10,000円
・サブスク代=月5,000円(ネットフリックスやアマゾンなど)
・食料品代=月平均100,000円(日用品代・化粧品代・衣料品代なども含む)
・小遣い(2人分)=40,000円
・生命保険代=月10,000円
・医療保険代=月5,000円
・学資保険代(2人分)=20,000円
ざっとこんな感じでしょうか。

これらを合計すると450,000円となったので、
仮にこれに加えて奨学金があるとしたら、
貯金が出来ないどころか、
これまで貯めた貯金を吐き出すような
状態になっているということになります。

それゆえ、このご家庭に関しては、
返済額をいくらにするかの前に家計を矯正しなければいけません。
現状では家賃並みの返済でも貯金を吐き出し続けてしまうだけですからね。

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✔️見直すべき点は固定費

まず、見直すべきところは車にかけるお金です。
上記項目の中で車に関連した費用を合計すると
1台所有すれば毎月5万円以上かかるわけですからね。

なので、車の台数を1台にするとか(これが最も効果があります)
あるいは、買う車を中古にし、車体価格をグンと抑えるとか、
ランニングコストとなる燃費をグンと抑えられる車にする
といった工夫をなるだけ早くすべきだと思います。

続いて見直すべきところは保険です。

生命保険に関しては、家を建てると必然的に
団体信用生命保険という掛け捨ての定期保険に入ることになるため、
万が一の死亡保証に備える必要がなくなると
考えていただいて問題ないと思います。

学資保険に関しても、
保険期間が短過ぎることから残念ながら全くお金が増えないので、
入っている意味はほぼないと考えていただいても問題ないかと思います。

というわけで、保険に関しても家を建てると同時に
思い切って見直してみていただけたらと思います。

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そして、ここで浮いてきたお金は全て「つみたてNISA」に
注ぎ込んでいただきたいと考えています。
もちろん、夫婦そろってです。

理由は、銀行にお金を預けておくよりも、
また保険で運用するよりもお金が増える可能性が高いから、
そして、必要なタイミングでお金を引き出すことも出来るからです。

個人的には、ここまでしていただいた上で、
家づくりに取り掛かっていただきたいと考えています。

先程リアルに数字をご覧いただきましたが、
よほど突き抜けて収入が高くない限りは、
たとえ共働きだとしても決して生活が楽なわけではないはずです。

なので、これから家を建てようとお考えの方は、
夫婦で未来の計画についてよく話し合っていただいた上で、
より正確な資金計画が立てられるよう
収入と支出について考えていただければと思います。

【おうちづくりコラム】住宅ローンのリスクヘッジ

家という大きな買い物をする場合、
借金をゼロにすることは不可能ですが、
なるだけ減らすことを意識しつつ、
ローン返済に並行して借りた利息以上のお金を生み出すなにかを
同時にした方がいいと個人的には考えています。

例えば、住みたい地域で土地を買って家を建てようと思えば、
銀行から4,000万円お金を借りなければいけないとします。

この場合、おそらく800~1,000万円ほど
利息を払わなければいけないのですが、
仮に、何らかの方法によってその予算を1,000万円圧縮出来れば、
単純に200~250万円も利息の支払いを圧縮することが出来ます。

実家に土地があってそれを使ってもいいとか、
親御さんが土地を買ってくれたとか、
住むエリアを変更しつつ建てる家を小さくするなどの方法によってです。

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そして、次に考えていただきたいことが
利息を帳消しにする方法についてです。

まず考えられることは、自らの収入をアップさせる方法ですが、
それはスキルアップかもしれないし、
転職かもしれないし、副業(複業)をすることかもしれません。

とにかく手段は人それぞれですが、
どのみち子供の成長とともに出費は増えていくばかりなので、
これは誰もが真剣に考えるべきところですよね。

今後、消費税や所得税などの増税も十分考えられますし、
社会保険料の負担も上がり続けていくため、
給料がそのままだと実質の手取りは下がっていくばかりですしね。

続いての方法が、節税によってお金を増やすということです。
例えば、あなたの年収が500万円だとしたら、
所得税と住民税の税率はそれぞれ10%なのですが、
仮に個人型確定拠出年金「iDeCo」に
毎月2万円積み立てていくとしたら、
今後年末調整によって毎年2.4万円所得税が返ってきて、
翌年の住民税が2.4万円安くなるため、
年間で合計4.8万円お金が増えたということになります。

これに加えて、家を建てたら13年間は
住宅ローン控除という節税制度の恩恵を受けられ、
もちろんこれは借入額によるものの、
大抵の場合、所得税は丸々返還で住民税もかなりの額が控除されます。

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この他、「ふるさと納税」も所得控除の対象になりながら
住民税を納めた市町村からなんらかの返礼品もいただけるので、
iDeCo同様に前向きにやっていただくといいのではないでしょうか。

最後に、チャレンジしていただきたいことが、
長期積立投資を行うということですね。
銀行への貯金ではなく投資信託をこれからずっと
毎日・あるいは毎月買い続けていくということです。

仮に毎年2%ずつお金が増えていったとしたら、
35年後には元本が約2倍に膨れ上がるし、
ここから得られるリターンは長期になればなるほど大きくなるので、
それを遥かに上回る可能性が高いでしょうしね。

そんなわけで、
家を建てるにあたり住宅ローンをたくさん組むのだとしたら、
以上の3つ全てに取り組んでいただきたいと思っている次第であります。

今後、土地の資産価値はそう大きく変化しないと思いますが、
家は建てた時が、一番評価(価値)が高く、
以降、その価値は徐々に目減りしていき
35年後には価値がほぼゼロになってしまいます。
これに加えて家を維持管理していくための費用だって
生きている限りずっとかかり続けます。

なので、家を建てるにあたっては、
出来るだけ予算を減らす方法がないかを模索してみること、
そして、収入アップ、節税、積立投資に前向きに取り組むこと、
この2つを意識していただければと思います。

これらの合わせ技をやることで、
家を建てた後も豊かに暮らし続けていきましょう!

【おうちづくりコラム】平屋に最適な広さ

もちろんこの話は必ずしもそうだとは限らないのですが、
個人的には家族3~4人で暮らす平屋を建てるにあたって
最適な土地の広さは「55坪」ではないかと思っています。

例えば、この土地は
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弊社の近くにある分譲地の一画で、
間口約12m×奥行き約15mの約55坪の長方形の土地なのですが、
この土地には基準法的にも建築面積約33坪の平屋を建てることが出来るし、
実際、車を4~5台置けるようにしながらも
建築面積約27.55 坪の平屋を建てることが出来るし、
あるいは駐車スペースはもっと少なくて良いのであれば、
もっと面積を広げることも出来ます。

しかし、一般的にはこの広さの土地には
95%以上の確率で2階建てが建てられているし、
おそらく今後もこの確率が減る可能性もかなり低いのではないかと思います。

というわけで今回は、
その理由についてお伝えしていきたいと思います。

では早速。
2つあるので1つずつご説明していきたいと思います。

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✔️平屋では日当たりが確保出来ないから

まず1つ目の理由がこれです。
つまり、平屋を建てるには土地が狭すぎると思っている方が
圧倒的に多いということですね。
住宅会社、不動産会社も含めて。

なんせ、この広さに平屋を建てるとなれば、
駐車スペース以外は敷地いっぱい使うことになりますからね。
ましてや、この土地なんかは南側に2階建ての家が建っていて、
いかにも日当たりの悪さを醸し出してくれていますからね。
その上、東と西両隣に2階建ての家なんて建とうものなら
まさに「四面楚歌」状態になってしまいますしね。

そんなこんなで、
南に建つ家との距離を十分に開けるために
2階建ての家にするというわけですね。
そして、リビングだけじゃなく寝室や子供部屋といった
部屋という部屋をなるだけ南向きで設計するというわけです。
日が沈んだ時間に使う寝室や
昼間、眩しすぎて結局カーテンを閉めっぱなしにしている子供部屋までです。

いわば、直射光一本頼みの「南向き信者」になってしまっている人は、
こういった設計しか手段を知らないまま
家を建てざるを得ないというわけですね。

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✔️平屋は高いから

そして、もう1つの理由がこれです。
もちろん、同じ広さで価格を比べた場合、
2階建てより平屋の方が高くなるのは紛れもない事実です。

しかし、平屋には階段がありません。
2階建てのように無駄な廊下も必要ありません。
トイレだって1つで大丈夫です。
2階建てでは1階にリビングとは別で1つ部屋がないと使い勝手が悪いですが、
平屋はそんな部屋をつくる必要がありません。

そして、これらを組み合わせていくと、
2階建てに比べて面積がかなり小さくなるので、
むしろ安い価格で建てられるようになります。
そして、家が小さくなった分、
55坪の土地にも十分収まるようになります。

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✔️この土地に建つ平屋とは?

弊社がこの土地で平屋を建てるとしたら以下のように考えます。

・リビングダイニングキッチンには絶対に直射光を入れたい
・直射光を入れるためには、南の家から十分な距離を開けた場所に
リビングダイニングキッチンを配置しなければいけない
・寝室や子供部屋は明るくしたいが、かといって直射光じゃなくても良い
・であれば、天空光や反射光を使って明るく出来る場所に配置すればいい
・洗面や脱衣室にこそ直射光が入るように出来ないか?
・かつ、キッチンかリビングから近い場所に水回りをつくれないか?
・玄関を明るくするためにはどのように光を入れればいいか?

こんな感じでしょうか。
そして、これらが全て叶う平屋をこの土地に合わせて提案させていただきます。

とにかく個人的には、たとえ少々日当たりが悪かろうと
55坪もあれば平屋を建てるには十分だと思っているので、
平屋を建てたいけど土地の広さや日当たりや家の価格のことで
悩んでいらっしゃる方は一度ご相談にお越しいただければと思います。

きっと何らかの突破口が見つかると思いますよ!

【おうちづくりコラム】スペックの基準

脱炭素の流れに伴い、
住宅の高性能化が著しく進んできたここ数年ですが、
正味の話、若干行き過ぎた感が否めないなと感じている方も
少なくないのではないでしょうか。

また、どこに行っても性能の話をされるものの、
どこも同じような話ばかりだし、
その違いもイマイチ理解出来ないため
その説明にうんざりしている方も
少なくないのではないでしょうか。

というわけで、
今回は業界の中で加熱し過ぎている
「オーバースペック(過剰性能)」
についてお伝えしていきたいと思います。

要は、お施主さんが最高の形で暮らせるぐらいの
ハイスペック(高性能)を備えておくのは
プロとして当たり前のことですが、
それを超えた「オーバースペック」は、
不要だと言っても過言ではない
というのが個人的な意見なので、
その理由についてお伝えしていきたいと思います。

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✔️オーバースペックとは?

ウィキペディア曰く、
「オーバースペック(過剰性能)」とは、
利用者が求めるよりもさらに高く持っている性能と、
その性能を持つ機械の総称ですが、
過剰という言葉が指し示す通り
利用者にとっては不要なものだし、
多くの場合「宝の持ち腐れ」になってしまっていると思います。

「いやいや、そんなことないでしょ!
施主が求めている以上のものを搭載してくれているのだから
素晴らしいじゃないですか!」

このようにお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、
ハッキリと申し上げると、
お施主さんが求めている以上のものを搭載するために
かけるコストが絶望的に無駄だと思っています。

そもそも平屋にすれば、
99.9999%必要じゃない「制震ダンパ」
これだけでも40~50万円の負担増です。

また、この地域では、
「UA値0.87」という数値さえクリアしていれば
最高クラスの断熱性能を備えているし、
あるいは「0.6」という数値をクリアしていれば、
ZEH基準すらもクリアしていて
超快適に暮らしていけるにも関わらず、
なぜかその遥か上を行く北海道級の数値を標準にするという
謎の快適性の追求。
なのに、空気の循環を遮る「廊下」を大量につくるという
矛盾だらけの提案をする住宅会社。

この2つの要素を兼ね備えているだけで、
100万円~200万円はコストの無駄を
叩き出しているのではないでしょうか。

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この他、200万円~300万円ほどする全館空調システムなんかも
体感したら「これ欲しいー!!」となりやすいアイテムですが、
これだって確実に製品寿命がやってくるので、
後々のメンテナンスコストまで踏まえると
かなり大きな負担増になるのではないでしょうか。

そんなわけで、
住む人のためにというよりは
むしろ他社との差別化のためだけに、
お施主さんが負担するコストを犠牲にしてまで
「自社の強み」を作り出すのは間違った考え方ではないか
と思っている次第であります。

現在は、木材をはじめとした原材料費の高騰によって
かなり負担増になっているので、
本来私たちはコストを抑える工夫や提案をすべきですからね。

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✔️活かすも殺すも間取り次第

私たち住宅会社は、
お施主さんが最高の状態で暮らせるように
ハイスペックを備えておく必要はありますが、
コストを犠牲にして
それ以上の「オーバー(過剰)スペック」を備えるのではなく、
そのハイスペックを活かす間取りを
考えることが大切ではないでしょうか。

先程お伝えした「制震ダンパ」は
平屋にすれば設置する必要すらありません。
また、平屋にしつつ空気を遮断する廊下をなくせば、
体積も小さくなり冷暖房効率が格段に高くなるので、
過剰な数値を追いかける必要もありません。
かつ、平屋にすれば階段による
上下階の温度差が生まれなくなるので、
全館空調システムだって必要なくなります。

つまり、間取りによって
暮らしの中で起こる問題を解決することさえ出来れば、
不用意にコストを上げることなく
最上級に暮らしやすい住まいを提供することが出来るというわけですね。

なので、オーバースペック(過剰性能)は
確かに魅力的に感じるかもしれませんが、
それは確実にコストに跳ね返るということ、
そして、そんなことをしなくてもいい間取りさえ出来れば、
一般的なハイスペック(高性能)住宅で
充分過ぎるぐらいだということを
覚えておいていただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】コスト調整の秘策

一生に一回の家づくり。
であれば、なるだけ後悔がないように、
予算が許す限りは出来るだけやりたいことを詰め込みたい!
誰もがそうお考えになると思います。

どっこい、
そう上手くいかないのが家づくりの困ったところ。

たいていの場合、
予算と要望の間には大きなギャップが生まれ、
予算にその皺寄せがいくというパターンが圧倒的に多い
というのが現実です。

というわけで今回は、
やりたいことの皺寄せをなるだけ予算にいかせないためには
どのように考え、どのように対処していくべきなのかについて
具体的にお伝えしていきたいと思います。

結論としては、
「何か1つだけで解決するのではなく合わせ技によって解決しましょう」
ということであり、
そのためには今回お伝えする知識が絶対に必要なので、
最後までお付き合いいただければと思います。

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✔️小さなことをコツコツと!

例えば、家を建てるにあたって
どうしても床暖房をキッチンとダイニングとリビングの
3箇所に設置したいとなった場合、
無垢の床を使用しているとしたら、
そのグレードアップ費用まで含めると
約80万円コストアップするのですが、
そうは言っても家の予算は上げられないとしたら、
このアップ分をなにかを減らすことによって埋めなければいけません。

この場合、1.5坪(=3帖)ほど
1階の面積を削れば相殺できることになるですが、
いざ、それを実行するとなると
そう簡単に削ることが出来ないのが現実です。

無駄な廊下がたくさんあれば一瞬で解決ですが、
そうじゃない場合、1階の3帖はとっても貴重ですからね。
それによって1階にファミリークローゼットが
作れるか作れないかってことになってくるわけですからね。

なので、面積だけに集中するのではなく、
家に使われている材料が減らせないかにも同時に着目することが大切です。

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1つは「窓」の数です。
外に出られる大きな窓なら1本あたり12万円~15万円するし、
小さな窓でも1本あたり4万円~5万円しますからね。

なので、大きな窓を減らしその分小さな窓に出来ないかとか、
あるいは、そもそも大きな窓の数を減らせないかとか、
かつ、同時に小さな窓の数も減らせないかということを
同時に検討してみることも大事かと思います。

窓を減らすことが出来れば、
カーテンなしでは過ごせない家の場合、
同時にカーテン代までカットすることが出来るわけですからね。

続いて着目していただきたいことが家の中のドアの本数です。
ドアも1枚あたり4万円~5万円するし、
引き違い戸やクローゼットの折戸に至っては、
1箇所だけでドアが2、3枚必要ですからね。

ゆえ、個室ごとにクローゼットが必要なのか、
クローゼットは必要だとしてもドアは必要なのか、
ホントはドアがない方が便利なのに
ドアを設置してしまっていないか、
なども同時に考えていただくといいかと思います。

そして仮に窓で15万円ほど削減出来て、
カーテンで10万円ほど削減出来て、
ドアで15万円ほど削減出来そうだとしたら、
その分、カットしなければいけない面積は
先程の半分で済むということになりますからね。

少ない窓でも採光さえキッチリと取れるのであれば、
窓が減り、壁が増えることによって
耐震性も断熱性もアップするわけですしね。

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また、家だけでコストの調整を考えるのではなく、
土地に分散してみてもイイかと思います。
仮に、建てようと思っている家が2階建てだとしたら、
55坪ぐらいの土地を買おうとしているのを
50坪にするといった感じですね。
あるいはもっと削らなければいけないとしたら
45坪ぐらいまで削るといった感じです。

この場合、土地の坪単価が15万円だとしたら
5坪削れただけで75万円安くなります。
となると、家のコストは一切削らなくても
よくなるかもしれません。

あるいは、10坪まで削れたとしたら150万円安くなるので、
床暖房に加えて、巷で人気の衣類ガス乾燥機や
海外製の食洗機を設置出来るかもしれません。

まー、口で言うのは簡単ですが、
実際はこんなに上手い具合には
なかなかいかないものなんですけどね。

とはいえ、
こういったコストダウンの方法を頭で理解出来ているのと
理解出来ていないのとでは全く違うと思うので、
本当にやりたいことを実現していただくためにも、
こんな方法もあるんだよということを
ぜひ覚えておいてもらえたらと思います。

【おうちづくりコラム】資金計画より大事なこと

家づくりを具体的に進める前に「資金計画」をすることは
どこの住宅会社でも当たり前になりつつありますが、
この資金計画をするにあたり、なにより大事なことが
「何を根拠にローンの返済額をその金額に決めたのか?」です。

この根拠がしっかりしていないと、
あれよあれよという間に予算が上がってしまいやすいから、
そして住宅会社の都合が良いように予算を上げられやすいからです。

とりわけ原材料費のインフレによって
建築コストが上がりつつある現在は、
その度合いも大きくなりがちなので、
どこまでなら大丈夫でどこからがダメなのかのラインを
自分自身が把握しておけるように、
資金計画をする前に一手間かけていただくことをオススメしています。

というわけで今回は、
「資金計画の前準備」についてお伝えしていきたいと思います。
要は、資金計画では最初に銀行からの借入額を決定するので、
借入額を決定するにあたり必要な三要素
「返済額」「金利」「年数」の中の「返済額」をいくらにすべきなのかを
決定するための根拠を出すということですね。

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✔️家計の収支と今後を考える

現実と向き合い過ぎるとブルーになるので、
僕自身もあまり正確に収入や支出を把握したくないのですが、
家を建てる時、まずここから始めるべきなのは間違いありません。

どれくらいずつ収入があって、
その中で何にどれくらいお金を使っていて、
どれくらいを貯金や保険に回しているのかを
全て洗い出して把握するということですね。

出費の内訳としては、
家賃、駐車場代、電気代、ガス代、水道代(下水道代)、家の家財保険代、
車のローン、ガソリン代、車検代、車の保険代、車の税金、車のメンテ代、
習い事代(塾代)、携帯代、ネット&TV代、美容室代、外食代、衣料品代、
旅行代、サブスク代(音楽・本・新聞・映画など)、食料品代、日用品代、
小遣い、貯金、生命保険代、医療保険代、学資保険代、
といったところでしょうかね。
あと奨学金がある場合、そのローン返済と。

なので、まずはこれらにどれくらいお金がいっているのか
ある程度正確に把握することから始めていただければと思います。

そして、次に考えていただきたいのが、
今後はもっと出費が増えるということと、
家を持つとさらに出費が増えるということです。

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出費が増える理由は、子供の成長と共に
食費・旅費・習い事や塾代・携帯代などが高くなるからです。
その上、大学に行くとなれば、
県外なら学費の上に家賃と生活費が、
県内なら学費の上に車代とガソリン代、車検代と保険代と税金が
それぞれ必要になってくるので、
早い段階からその備えをしていかないと
家計が火の車になるのは必至です。

また、家を持ったからには当然
維持していくためのお金も必要となります。

まず、4月に納税通知が届く固定資産税。
次に、火災保険。(入るなら地震保険も)
そして、定期的な外壁塗り替え費用。
(15年に一度ぐらいにペースです)
さらに、水回りの入れ替えに伴う修繕工事。
(20~25年に一度ぐらいのペースです)
最後に、家電製品の買い替え費用。

これらが家を持っている限り必要となるコストなのですが、
要はこれらの資金のことまで考慮した上で
毎月のローン返済額を決めた方がいいというわけですね。

じゃないと、家のローンに上積みして
子供たちの進学資金や定期的な修繕費用をローンに頼ることになり、
死ぬまでずっと借金地獄から抜け出せなくなってしまいますからね。
家計が厳しくなれば車だってローンで買うしかなくなるでしょうしね。

というわけなので、
単純に家賃と比較していけるかどうかを決めるという
危険な賭けだけは絶対にしないでもらえたらと思います。

家計の収支と今後の必要経費を全てテーブルの上に出し
把握した上で返済額を決める。
面倒臭がらずこのルールに従って
家づくりを一歩一歩進めていただければと思います。

【おうちづくりコラム】家づくりを失敗させる「視野の狭窄」

ここ最近は、
会津若松市内で家を建てるとなると4,000万円は当たり前で、
4,500万円になることも決して珍しいことではなくなりました。

実際、土地を探してみると実感するのですが、
津波を避けた安全な地域で土地を買うとなると、
少なくとも1,000万円以上はするし、
木材をはじめとした原材料費の高騰によって
建築費もずいぶんと高くなっているので、
みんなと同じような選択をしていては、
ほぼ確実にこうなってしまいます。

というわけで今回は、
もう少し予算のことや家づくりについて
冷静に考えていただくための知識を
お伝えしていきたいと思います。

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まず、予算を決める時に考えてもらいたいことが、
家だけにそれだけの予算を使っていいのかということです。
つまり、その予算を減らした場合、
他にどんなことに使えるのかを考えてみるということですね。

例えば、住みたい地域で土地を買って家を建てると、
総予算が4,000万円になるとした場合、
そのままでゴーするという選択だけじゃなく、
なんとか500万円減らして
それを別のことに使えないかを
真剣に考えてみるということですね。

この場合、
住宅ローン金利も合わせると
600万円ほど予算が削減出来るわけですが、
そうなると35年ローンで考えた場合、
年ベースだと171,428円浮くことになるし、
月ベースだと14,285円返済が低くなるということになります。

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となると、そのお金を家族旅行に使えないかとか、
つみたてNISAに回せないかといった
選択肢が生まれることになります。
あるいは、自らのスキルアップのためや
健康のための自己投資に回す、といった選択肢も出来ますよね。

旅行に至っては、非日常を体験することによって
心に豊かさと新しい価値観を手に入れことが出来るでしょうし、
いつまでも思い出として残りますよね。

つみたてNISAに関しても、
右肩上がりで経済が成長していく資本主義社会の仕組みに
乗っかることによって効果的にお金を増やしていくということなので、
経済的なゆとりを得るためには誰もが乗っかるべき制度ですしね。

自己投資に関しても、
老後資金への不安を払拭するためには
働き続けられる年齢を延ばすことが一番いい答えなので、
そう考えると健康やスキルアップには
常にお金や時間を投資すべきだというのが個人的な考え方です。

そんなわけで、
みんながそうしているからといって
自分も同じように家づくりをするのではなく、
一旦立ち止まって他の選択肢もテーブルの上に並べた上で、
どうすることがベターなのかを真剣に考えてもらいたい
と思っている次第であります。

なんせ家づくりの魔力は、
それぐらいみんなを「視野の狭窄」に陥れてしまい、
冷静な判断を出来なくさせてしまうことですからね。

✔️いいお金の使い方をする

そして、家づくりをする時に
前向きの取り入れてみた方がいいかなと
思っていることがもう1つ。

それは、住宅会社だけの話を聞くだけじゃなく、
お金の専門家の話も聞いてみるということです。
住宅会社だけに相談したら、
確実に家にお金をかける方向になってしまうからです。
お越しくださったお客様にお話をお伺いしていると、
借り入れ限度いっぱいまで予算を釣り上げる住宅会社も
決して少なくなさそうですしね。

ゆえ、お金のプロである
ファイナンシャルプランナーさんに相談するという選択肢も
全然とっていいんじゃないかと思っています。

たとえ、その相談料に数万円~数十万円かかったとしても、
良い提案をしてくれる方であれば、
その100倍以上のリターンを
きっとあなたにもたらしてくれるでしょうからね。

なので、目先の出費は手痛いかもしれませんが、
よく分からないまま家づくりを進めて
後からお金のことで苦労するよりは、
そうすることで未然に失敗を防げた方が絶対にいい
というのが私の考え方なので、
家づくりをするにあたりお金のことが不安であるなら
一つの選択肢として覚えておいてもらえたらと思います。

【おうちづくりコラム】面倒くさがり屋さんの家づくり

仮にあなたが、
私と同じように散らかっているのを
見て見ぬふりをするタイプだとしたら、
そして、火がつくとトコトン片付けや掃除をするけど、
それまでは相当お尻が重い
筋金入りの面倒臭がり屋さんだとしたら、
これからお伝えする2つのことを
家づくりに取り入れていただくといいかと思います。

実際、自分の家で暮らして
リアルに感じていることを元にお伝えしていくので
なかなか参考になる内容かと思うし、
きっと片付けも掃除も
肉体的にも気分的にも楽になるかと思います。

それでは恥をしのんでお伝えさせていただきますので、
よろしくどうぞ。

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まず、こんなタイプの方が間取りで取り入れたいことが、
「リビングのすぐ近くに大きめの収納をつくる」ということです。
この一番の理由が、
服を寝室のクローゼットまで夜持って片付けにいくのと、
朝持って降りてくるのがとにかく面倒臭いからです。

大掃除の後などは部屋がきれいになっているので
しばらくは頑張ってそれもやるものの、
部屋が汚れていくのに比例してそれもどんどんしなくなり、
いつの間にかダイニングの椅子には
上着やらパンツやらがガサッとかけられている状態なのが我が家です・・

しかも、私よりもひどいのがうちの子供たち。
ちなみに2人ともそれなりの歳の女の子ですが、
常に制服も普段着もパジャマも全て脱ぎっぱなしの放りっぱなし、
カバンや荷物も何もかも全てリビングに置きっぱなし、という状態です。

もはや、この状態を見たら、
片付ける気力なんて一気に失せてしまうでしょう。

というわけで、
我が家のリビングダイニング周辺は
いつもとてつもなく散らかっているのであります。

そして、それを解決する方法の一つ目が
「リビング横に衣類もしまえる収納をつくること」
ではないかと思っている次第であります。
もっとも我が家に至っては、
これをしたとて大した解決策にならないかもしれませんが・・

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そしてもう1つのアイデアが
「子供部屋は1階につくる」ということです。

個人的にこれはものすごく素晴らしいアイデアだと思っています。
というのも、1階に子供部屋をつくれば
そこは子供たちの部屋であると共に
子供用リビングとしても使えるからです。
また、莫大な量がある子供たちのものの収納にもなるからです。

つまり、
子供たちが自分の部屋で遊んでくれやすくなるため
リビングが散らかりにくくなるし、
子供部屋ならどれだけおもちゃを出しっぱなしにされていても
別段問題もないってわけですね。

カバンや衣類だって
わざわざ階段を上がって持っていくのはだいぶ面倒臭いけど、
その向こうまでぐらいなら持っていってくれやすくなりそうですもんね。
あるいは、持っていかない場合でも
自分自身が持って行きやすいですしね。

なんなら、冬場の洗濯干場として使ったっていいわけですしね。
子供たちは、小さいうちそこで寝るわけじゃないですしね。

そんなわけで、個人的に面倒臭がり族は
ほぼ強制的にでもこの2つを取り入れるべきだ
と思っている次第であります。

そして、なんなら寝室すら1階につくって
「平屋」にしたらいいと思っています。
そしたら、生活自体がもっと楽になりそうですしね。

ただ、階段の上り下りは、
日常のちょっとした運動になるという見方もあるので、
健康面で考えると寝室は2階でもいいような気もするんですけどね。

まーこれに関しては、
わざわざ土地を余らせてまで2階部分をつくる必要はないので、
それぐらいの運動は別でしてください
という話になるのですが。

それはさておき、
仮にあなたが私と同じように超面倒臭がり屋さんで
あんまり片付けも掃除もしたくないタイプだとしたら、
ぜひこの2つのアイデアを家に取り入れてみてください!

多分、住んでからのストレスは
そうじゃない場合に比べてずいぶんと小さくなるはずだと思います。

【おうちづくりコラム】廊下が低下させる2つの機能

個人的には、出来るだけ
「廊下」をつくらないようにしながら
家を建てるべきだと考えています。

というのも、
ただ通るだけの機能しか持たない廊下と言えど、
つくるためには部屋や収納と
同じだけのコストがかかるからです。
かつ、廊下はこれからお伝えする
2つの大切な機能を低下させる原因にもつながるからです。

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では廊下が低下させる2つの機能とは何か?
まず1つ目が「断熱性と気密性」です。

といっても、
廊下があるからこれらの機能が低下する
という意味合いではなく、
廊下があることによってその本質的な良さを殺してしまう
という意味合いです。

高断熱化する意味は、
外の空気の影響を受けにくくすること。
つまり、昔の家みたいに「外と中の気温一緒やん!」
みたいな状況をなくすためですね。

そして、高気密化する意味は、
中の空気を外に逃さないようにすること。
つまり、昔の家みたいに「これホンマにエアコン効いてる?」
みたいな状況をなくすためですね。

で、この2つの相乗効果によって
家の中全体に空気が行き届きやすくし、
どこにいてもそれほど温度差がない住まいをつくる上げる
という感じなのですが、
この素晴らしい機能を殺してしまうのが実は廊下です。

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廊下へと通じるドアは締め切ってしまいやすいからです。
つまり、そこで空気の流れを断ち切ってしまうというわけですね。
たとえ、ドアの下から多少は空気が
流れるようになっているとはいえ、です。

また、廊下と同じような役割を果たすのが「階段」です。
リビング階段が主流となった現在は、
冷暖房の効果が及びにくい2階の廊下から
冷やりとした空気が階段を通じて流れてきますからね。

そんなわけで廊下もなくした方がいいし、
階段もなくしたほうがいいと思っている次第であります。
つまり、階段と廊下が必ずといっていいほどセットで出来る
2階建てではなく平屋にした方がいいということですね。

そうすればコストも安くなるし、
体積も小さくなり冷暖房効果がもっと良くなりますしね。

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✔️みんなが大好きなアイデア

そして、廊下によって低下するもう1つの機能が「収納力」です。
つまり、収納を通り抜けたいがために
収納の中に通路をつくってしまうことがよくないということですね。

例えば、3帖のウォークインクローゼットは
縦が2.6mで横が1.69mなので、
ここには棚1段あたり約5.5m分の物を置くことが出来るのですが
このクローゼットを通り抜けるようにした瞬間、
実は置ける物の量が半分まで低下してしまいます。
3帖のうち1.5帖は通路として確保しないといけないからです。

結果、収納をたくさんつくったはずなのに、
いざ荷物を置いてみると、思っていた以上に置けなかった・・
という最悪な状況が待っているというわけですね。

その上、ドアも1つ余分に必要になるし
スイッチも1つ余分に必要になるので、
その分コストが上がっていますしね。

いかがでしたか?
たった廊下1つの考えだけで、
家の機能性もコストもずいぶんと変わるということが
お分かりいただけたのではないでしょうか。

ということで、
「なんとなく2階建てにすること」と
「闇雲に通り抜け動線をつくること」
この2つには注意しながら
家づくりをしていただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】家づくりにも必要な2つの視点

家づくりをしていく過程では、
予算のこと、土地のこと、家のことで
数多くの意思決定が必要となるのですが、
意思決定で大切なことが
出来るだけ合理的で冷静な判断をすることです。

つまり勢いやその時の感情に任せて
意思決定をするのではなく、
常に自分の感情と一定の距離感を
持つことが大事だということですね。

さて。
今回は家づくりの知識の話ではなく、
マインド的な話をしたいと思います。

以前読んだ本から得た知識で、
実際、私自身が大きな意思決定をする時に
意識している2つのことなので、
ぜひ参考にしてもらえたらと思います。
なんせ家は、人生を左右すると言っても過言ではない
とっても大きな買い物ですからね。

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✔️時間の切り替え

まずやっていただきたいことが
「10-10-10分析」です。
その決断について
10分後にどう感じるのか?
10ヶ月後にどう感じるのか?
そして10年後にどう感じるのか?
という3つの時間枠で考えるということですね。

理由は、3つの時間枠で考えることによって
嫌でも自分の意思決定と
一定の距離を置くことが出来るからです。

どうやら人間という生き物は、
現在の感情がどんなに激しく強烈だとしても、
未来はあいまいに感じられることから、
現在と未来に食い違いがあると、
ついつい現在を重視し過ぎる傾向があるようなので、
この視点はそれを補正するために
欠かせないのではないでしょうか。

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実際のシーンで考えてみると、
例えば間取りを考える時というのは、
現在の暮らしの問題を解決することに
フォーカスしてしまうのですが、
10年も経てば子供たちも成長し、
もしかしたら暮らし方や使い方が
今とは違っているかもしれませんよね。

また、予算的なことにおいても、
子供たちが小さいうちは、
子供たちにかかるお金が少なくて済むため、
現在にフォーカスし過ぎると、
安易に予算をアップさせてしまいがちになるのですが、
10年後は確実に子供たちにかかるお金も増えるし、
食費や旅費などの負担も大きくなるため、
それでも大丈夫なのかを考えておくことも大切です。
さらにそのすぐ先には大学への進学だって控えているし、
そもそも収入が増えているのかも
現時点では予想がつかないですしね。

そんなわけで、予算、土地、家という
全ての家づくりの意思決定において、
この分析を取り入れた方がいいと思っている次第です。
とりわけ10年後が家づくりでは大事なポイントかと思います。

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✔️視点の切り替え

続いてやっていただきたいことが、
「親友が同じような状況にいるとしたらなんとアドバイスするか?」
という客観的な見方です。

私もそうですが、
なんせ人は自分のことはよく分からなくても、
人のこととなれば細かなところまでよく見えるし、
色々と分かったりするものだからです。

自分のこととなれば、
一時的な感情に振り回されてしまうのが、
こと他人事となれば不思議なくらいにその一時的な感情を
脇に置いておくことが出来るからなんでしょうね。

結果、その決断において
最重要項目だけを自然と優先することが出来、
合理的で冷静な判断が出来るということのようです。
予算面に関しては、
この俯瞰的な見方が特に大切になってきそうですよね。

というわけで、これから家づくりをされる方は、
この2つの視点を持ちつつ
家づくりを進めていっていただければと思います。

途中で変更も修正も出来ない大きな買い物なので、
焦らず、盲目的にならず、俯瞰的な見方によって
合理的で正しい決断を行なってください。

【おうちづくりコラム】徐々に迫るインフレとその対策

現在、エネルギー価格の高騰から
電気料金が値上がりしていっていますが、
おそらくインフレは今後も続くでしょうし、
かつ高止まりするのではないかと思います。

家の価格だってコロナ前に比べると
20%ほど値上がりしているのですが、
電気料金同様にまだまだ値上がりするかもしれないし、
高止まりしそうな流れですしね。

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というわけで今回は、
そんな流れの中これから家を建てようとお考えの方は、
どのように家づくりをすべきなのかについて
お伝えしていきたいと思います。

あくまで「私自身がこれから家を建てるならこうするよ」
という個人的なで見解であり、
これを無理強いするつもりは毛頭ありませんので悪しからず。

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✔️電気は自給自足する

まず1つ目がこれです。
電気料金が上がっていっているのなら、
電気を買わないようにするしか出費を抑える方法はありません。

自動車もEV化が進むし、人工知能の発達によって
今後ますます電気使用量が増えるのは間違いないし、
電気料金は住宅ローンと違って
生涯払い続けなけないといけないので
コストアップを無視するわけにはいきませんしね。

というわけで、
個人的には太陽光発電の設置は必至じゃないかなと考えています。
私自身も自宅の屋根全面に太陽光発電を設置していますしね。

かつ、今後の電気料金の動向によったら
蓄電池も設置した方がいいかもと考えています。
このまま電気料金が上がり続けていくとしたら
昼間だけじゃなく夜も電気を買わないようにした方が
電気料金の変化に一喜一憂しなくてよくなりますしね。

というわけで、
まずは家を建てる時には、
これらを前向きにご検討いただくことを
オススメしている次第です。

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✔️ライフプランのリセット

そして、もう1つこうした方がいいと思っていることがこれです。
リセットというよりは、
このタイミングで作り上げるといった感じでしょうか。

例えば、先程家の価格は20%ほど値上がりしている
とお伝えしましたが、
これを金額に直すとリアルに4~500万円ほど
値段が上がっているということです。

となると、毎月のローン返済負担が1~1.5万円ほど上がるため、
この負担を補う方法を知っておかないといけません。

一つの手段としては、返済期間を5年延ばすことによって
(30年→35年とか35年→40年にするという感じです)
毎月の負担をプラスマイナスゼロにしつつ、
現在入っている生命保険や医療保険の見直しをすることで
毎月1万円の余剰資金をつくり、
その資金を35年~40年継続して行う長期積立投資に回す
という組み立てをするといった感じでしょうか。

また、近い将来に必要な資金として、
家のメンテナンス費用や子供たちの進学資金がありますが、
出費が増えたからといってこれらが免除されるわけでもないので、
これらの資金形成も並行して行っていかないといけません。

となると、たとえインフレになろうとも
一向に上がる気配すら見えない銀行の預金だけではどうにもならないし、
もはや銀行預金と変わらない学資保険なんてかけても意味がないため、
それに代わる手段として「つみたてNISA」を利用しつつ
積立投資をすべきじゃないかなと思っている次第です。

そんなわけで家を建てるタイミングでは、
ただ単に家づくりそのものの資金計画をするだけじゃなく、
これからのライフプランに合わせて
保険、積立投資、ローン、貯金の比率を考えるべきだし、
家づくりをどうすべきかを考えた方がいいというわけですね。

いかがでしたか?

所得が上がる見込みが薄い中、
物価だけが先行してどんどん上がり、
かつ社会保険や税金も上がっていく可能性が高い今後、
それ相応の対策をしておかないと
もしかしたら後から取り返しがつかないことになるかもしれません。

なので、これから考えられるリスクを知り、
その対策をしながら家づくりを行っていただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】外構予算の決め方と減らし方

家づくりの予算を大きく狂わせる一番の要因が
「外構工事」です。
 
住宅会社は建築工事の予算を減らして欲しくないがために
外構工事の予算を減らす傾向があるし、
かつ、出来上がっていく家の姿を見ると
外構にもより手を加えたいという欲求が生まれてくるからです。
 
というわけで今回は、
外構工事の予算の決め方と外構予算の減らし方について
お伝えしていきたいと思います。

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まず外構工事の予算に関しては、
土地の広さや状況、そして建てる家によって違ってくるものの、
ハウスメーカーのような一般的な間取りのお家を建てる場合、
少なく見積もって坪あたり3万円、普通に考えると坪あたり4万円、
それなりにこだわりたいなら坪あたり5万円は
最低見積もっておくべきだと思います。
 
つまり、50坪の土地だとしたら
150万円では思ったような仕上がりにならない可能性が高いので、
200万円はみておいた方がよくて出来れば250万円にした方がいい。
 
60坪の土地だとしたら
180万円では思ったような仕上がりにならない可能性が高いので、
240万円はみておいた方がよくて出来れば300万円にした方がいい。
 
といった感じですね。
お施主様の期待に応えてお洒落に仕上げてあげたいのに、
全く予算が合わなくて困っている外構屋さんの気持ちを代弁すると
こんなところではないでしょうか。
 
なので、資金計画の時、
家と外構の合計予算が2800万円になったとしたら、
土地が50坪の場合は家の予算を2550万円にすべきで、
土地が60坪の場合は家の予算を2500万円にすべきだ
ということになります。
 
もちろん選んだ土地によって予算が変化することもあるため、
土地が決まった時点でもう1回予算の見直しが必要ですが、
このシンプルな法則に従って予算を確保しておくと
概ね狂わないんじゃないかと思います。
 
逆に言うとこの知識を持っていれば土地も選びやすくなるし
家のことも考えやすくなるし、
納得のいく外構仕上げにもなりやすいと思うので、
この機会にぜひ覚えておいてもらえたらと思います。
 
✔️外構予算を減らす方法

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では、ここからは外構予算を減らす方法について
お伝えしていきたいと思いますが、
まず1つ目は「無駄に土地を広く買わない」ということです。
先程の予算振り分けのところをご覧いただくと一目瞭然ですが、
土地が広くなればなるほど外構予算は膨らむわけですからね。
 
それゆえ、探しているエリアに土地情報がほとんどないとか、
そもそも広い土地しか売っていないといった特殊な状況じゃない限りは、
出来るだけ広く買わないように心がけていただけたらと思います。
 
そして、それを実現する方法として
土地を探し始める前にどんな家を建てたいのかを
明確にしておくことをオススメしています。
建てる家に合わせて土地を探せば、
ちょうどいい広さで土地を買いやすくなるからです。
 
続いての手段が「2階建て」ではなく「平屋」にすることです。
 
えっ?
「さっき土地を狭くしろと言ったのに平屋にしたら広くなってしまうやん!」
と思われたかもしれませんが、
実は、たとえ平屋を建てるにしても60坪以上の土地は必要ありません。
 
それ以上の広さの土地を買うと、
固定資産税だって割高になってしまいますしね。
 
というわけで、
平屋を建てることを前提として60坪以下の広さで土地を探し、
かつ見つけた土地に出来るだけ余白を残すことなく
家を建てるように設計することで外構工事の施工面積を極限まで減らす
という方法によってコストを抑えるというわけですね。
 
で、その上で「余分な装飾が必要ない家を建てる」と
さらにコストが抑えられます。
いわば、塀も植栽も目隠しも必要なく、
外観を引き立たせるための一切の工事が必要ない家を建てるというわけですね。
 
まー、端的に言ってしまうと
砂利とコンクリだけで終わりって感じですね。
 
この3つの要素が全て揃うと、
外構工事の予算は坪あたり1.5万円あれば充分だし、
コンクリの面積によっては坪あたり1万円以内で済むことだってあります。
60坪の土地なら60万円~90万円でオッケーってことですね。
 
というわけで、
外構工事にそんなにたくさんお金を使いたくない・・
庭の手入れとかめんどくさいから手間がかからないようにしたい・・
そうお考えの方は、ぜひこの考え方を参考にしてもらえたらと思います。

【おうちづくりコラム】土地選びの2つの追加チェック項目

住む場所を選ぶ時、
立地(利便性)、環境、形状、広さ、向き、価格、災害情報、
小(中)学校までの距離、などを総合的に捉えながら
土地を購入するか否かを検討されると思いますが、
個人的には、もう2つ検討材料に加えた方がいいのではないかなと
思っていることがあります。
 
1つは、どの地域で土地を買う場合でも絶対にやってもらいたいことで、
もう1つは、会津以外に住む方は
みんな考えておいた方がいいのではないかと思っていることです。
 
というわけで今回は、言われてみると「あっ!そっか!」となるものの、
言われないと案外気付かない2つのことについてお伝えしたいと思います。

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✔️昼だけじゃなく夜も見に行く
 
みんなに共通していることは土地を昼間に見に行くということです。
夜に見に行っても土地の形も分からないし、
周辺の状況も分からないし、
暗い夜道をウロウロするのは危ないので当たり前のことなのですが。
 
しかし、昼間じゃなきゃ分からないことがあるように、
夜じゃなきゃ分からないこともありますよね?
 
家の周辺に街灯があるのか?
昼間にあることは確認出来ても実際その街灯が充分に明るいのか?
通わせる学校まで街灯が続いてあるのか?
そしてその街灯は充分に明るいのか?
同じく最寄りのJRの駅やバス停までも。
 
それゆえ、個人的には「おっ!この土地いいかも!」と直感的に感じたら、
必ず夜(日没)にも見に行った方がいいと思っている次第であります。
そして、そのついでに小学校や中学校、
そして最寄りの駅やバス停まで車を走らせ環境を見てもらえたらと思います。
 
かつ、そのタイミングがご近所さんの帰宅と重なった場合、
思いきって話しかけてみてもいいかと思います。
どんな方が住んでいるのか自らの肌感で知っていた方が
今後お互い何かと安心でしょうしね。
自治会のことやゴミ出しのことや集団登校のことなど、
聞くことはたくさんあるのでぜひ思いきって話しかけてみてください!

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✔️高校のことも考えておく
 
そしてもう1つがこれです。
というのも、住む場所によったら高校の選択肢がものすごく狭くなるし、
選択肢を広げようとすると、
子供たちがものすごく頑張らないといけないからです。
 
なんせ学区外から高校に通おうとしたら、
学区内の子たちよりも平均点が一教科ごとに10点ぐらい
高くないといけませんからね。
 
また、地方に住むと選択肢によっては
電車通+チャリ通となることだってあるのですが、
そうなれば、汽車の定期代と駐輪場代が3年間かかり続けることになるので、
確実に毎月1万円は負担が増えると覚悟しておいた方がいいと思います。
実際、自分自身がそうですから。
 
この上、高校近くの塾に通うとなれば、
送り迎えに掛かる負担も大きくなることが予想されるので、
ずいぶんと先の話ではあるかもしれませんが、
その点も考慮しておくに越したことはないと思っている次第です。
 
というわけで、今回は案外忘れがちなというか
言われてみて初めて気付く土地選びのポイントについて
簡単にお伝えさせていただきました。

【おうちづくりコラム】日陰は決して悪ではない

設計士の多くは日陰となる場所に家を建てたがりません。
そこには太陽高度が低くなる冬に直射日光が入ってこないからです。
一番、直射日光を入れたい冬に。
 
それゆえ、彼らは家を建てる敷地が、日当たりが悪そうな場合、
広さ的には充分平屋が建てられる土地であるにもかかわらず、
当たり前にように2階建てを提案します。
 
あるいは、あなたがこれから土地を探すのだとしたら、
直射日光を阻害されることがない南向きの土地を優先してオススメするか、
直射日光が確保出来そうな広々とした土地をきっとオススメするでしょう。
 
しかし、これらの提案は決してベストな提案ではないし、
コスト的にも負担がかかりやすくなることから
弊社ではこれらと180°反対の提案をさせていただいています。

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まず弊社では、平屋が建てられるなら
たとえ日当たりが悪い土地でも平屋を提案しているのですが、
これは、その方が圧倒的に暮らしやすいからです。
 
子供部屋も、
2階にあるより1階にあった方が小さいうちから使ってもらいやすいし、
自分たちのものを自分の部屋に持っていってもらいやすいですしね。
 
寝室やクローゼットだって
2階にあるより1階にある方が何かと便利ですよね?
毎日のこととなれば、いちいち上に行くのってホント面倒くさいですからね。
 
家事動線も上下移動がなく水平移動だけとなれば、
ずいぶんと楽になるのは火を見るより明らかですよね。
 
これらはほんのちょっと想像したら誰でも分かることだと思いますが、
最悪なのは歳をとってからだと思います。
健康な状態の今はこんなこと想像もつかないと思いますが、
誰だっていつどのタイミングで足腰が悪くなってもおかしくないし、
そうなれば2階に上がるのがホント億劫になってしまいます。
 
で、そのうえ下に部屋が足りないとなれば
改築に加えて増築までしないといけなくなり、
大きな出費を余儀なくされるかもしれませんしね。
空っぽになった子供部屋さえ下にあれば
そんな無駄な出費をしなくて済んだのに、です。
 
以上のような理由から
基本、平屋を提案しているというわけです。
 
そして、南向きや広い土地を提案しない理由は
コストを出来るだけ抑えながら家づくりをするためです。
 
南向きの土地は一番人気なので割高に価格が設定されているし、
広くなればなるほど土地の値段は上がってしまうし、
広くなれば土地代だけじゃなく外構費用も高くなるし、
固定資産税も高くなりますからね。
 
南向きの土地で南に部屋を配置して南に大きな窓なんてつくった暁には、
「みなさん!私の家の中見て見てー!!」状態になってしまって、
プライバシーもクソもあったもんじゃないわけですからねー。
もちろん防犯的にも良くありませんしね。
 
で、見られないようにするためや敷地に侵入しにくくするための工事に
多額のお金を突っ込まざるを得なくなり、
終わってみるとずいぶんと余分なお金がかかってしまった・・・
なんてことになってしまいます。

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✔️「明るい=直射日光」じゃなくてもいい
 
例えば、玄関や廊下などは明るいに越したことはありませんが、
かといって、それが直射日光じゃなきゃダメなわけではありません。
それと同様に、寝室にも必ずしも直射日光が必要なわけではありません。
通常、寝室は日が沈んでから日が昇るまでの間に使う部屋ですしね。
 
また、子供部屋しかり。
明るくしてあげないといけませんが、
その手段が直射日光である必要はないと思いませんか?
書斎や仕事部屋も同じですが、
ガンガン直射日光が入ってくると日や時間によって光量にムラが出て
勉強や仕事をするにしてもなかなか集中出来ませんからね。
 
そんなわけで、各自のお部屋は
直射日光にこだわらずにつくってもいいと思っている次第であります。
もちろん暗いのだけは絶対にNGですけどね!
 
これらの部屋の配置にこだわらなければ、
土地選びもしやすくなるし間取りの幅もずいぶんと広がるでしょう。
また、土地取得コストも抑えられるし、
より暮らしやすい家をコストを抑えながら建てることが出来るでしょう。
 
なので、これから家を建てる方は
部屋の向きにまでこだわる必要はないということを覚えておいてくださいね。
家は直射日光が本当に必要な場所だけ
南向きでつくることが出来ればいいわけですから。

【おうちづくりコラム】対面キッチンのデメリットをカバーする秘策

リビングやダイニングはもちろん、
中庭や子供部屋などを全て見渡しながら
キッチン作業が行える対面式キッチンは
今の家づくりの定番となっていますが、
大切なのはそのつくり方です。
 
例えば、対面式キッチンの場合
キッチンの手元を隠すためにキッチン前に目隠しとなる壁を立て、
その壁の天端に奥行き15cm~20cmの
カウンターを設置することが多いのですが、
あらゆるものがこのカウンターの上に所狭しと,
陳列されている光景を見たことがあるのではないでしょうか。
調味料・鍋・コップ・請求書・書類・鍵・薬・殺虫剤などなどですね。

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理由は簡単。
一般的にこの高さは床から1m前後の高さでつくられることが多いのですが、
その高さこそ、ちょこっと物を置いておくのにちょうどいい高さだからです。
 
そんなわけで、
ここには「ちょっとだけアイテム」が自然と集まってきて、
いつの間にかこのカウンターはただの物置と化していくわけですね。
 
本来の任務は、
出来上がった料理を向かいのダイニングテーブルへと最短で届けること、
かつ食べ終わった食器を最短のルートで受け取ることだったのに、です。
その上、ここにあらゆるものが陳列された結果、生活感が一気に滲み出し
ダイニングやリビングからの景色がとてつもなく悪くなってしまいますしね。
 
ゆえ、弊社ではそのような悲劇を引き起こさないために、
このカウンターの奥行きをスマホしか置けないぐらいにしています。
そうすることによってこのカウンターを拭く時も
いちいち置いてあるものを除ける必要もないので、
いつも簡単にササっと一拭きでお掃除出来てしまいますしね。

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✔️リビングからの見栄えを考える
 
使用頻度が高いキッチンを常にキレイに保つことは
相当難しいことだと思いますが、
このキッチンをどれだけキレイに保てるのかによって
家の見栄えがけっこう変わってくるため、
弊社では先程の工夫に加え大型の収納をキッチンの後ろにつくる
という工夫も施しています。
 
そして、収納(パントリー)の中に
冷蔵庫・家電・ゴミ箱・食料品を全て置いていただくようにしています。
 
この場合、キッチンのすぐ後ろにレンジやジャーがあるのに比べると、
確かに不便ではあるかもしれません。
しかし、キッチンのすぐ後ろにレンジやジャーがある場合、
いつもキレイに片付けておかないと生活感が滲み出てしまうのに対し、
パントリーの中に隠してしまえば、
少々粗い片付け具合だとしても確実に生活感は滲み出にくくなります。
 
また、冷蔵庫に関しても
正面に出していると冷蔵庫にペタペタと貼った
学校やゴミの予定表などが全て丸見えになってしまいますが、
パントリーの中に置いてみると丸見えになることがありません。
 
冷蔵庫に関しては、
背面に置く場合と距離感も変わらないので
使い勝手も全く悪くならないですしね。
 
さらに、キッチンの後ろに収納をつくることによって、
ダイニングやリビングから死角となる壁が出来るのも、
この工夫の素晴らしい所です。
 
死角となる壁があることで、
そこに学校やゴミの予定表をはじめとして
いろんなものを貼ることが出来るからです。
 
そんなこんなで、
リビング側から見た時の見栄えが格段によくなるというわけですね。 
見える場所さえいつも散らかっていなければ、
突然誰かがやって来たとしても片付けにあたふたすることもありませんしね。
 
ってことで、これから家を建てようとお考えの方は、
これらの工夫を知識として頭の中に入れておいてもらえたらと思います。

【おうちづくりコラム】インフレの中の家づくり

ウッドショックによる住宅価格の値上がりは
ようやく落ち着いてきつつあるのですが、
木材の派手な値上がりを隠れ蓑にして
様々な資材が地味に着々と値上がりしているため、
建築費は今なお上がり続けています。
 
コロナショックによる経済のダメージを最小限に食い止めるために
世界の銀行がジャブジャブにお金をばら撒いたおかげで
世界的にインフレが起こってしまったし、
この流れが止まるにはもうしばらくかかりそうですしね。
 
まー、要するに日本は
原材料とエネルギーの多くを輸入に頼っているので、
この影響をモロに喰らうってわけですね。
 
というわけで今回は、
こんな流れの中家づくりをどのように考えるべきなのかについて
個人的な意見を述べていきたいと思います。

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✔️負担を減らす家づくり
 
結論としては、住宅の価格は上がっても
家づくりの予算は出来るだけ上げるべきじゃない
というのが自分の意見です。
 
住宅会社サイドとしては、住宅価格の上昇に合わせて
家づくりの予算を上げてもらえると嬉しいというのが本音ですが、
先立って物価ばかりが上がり、
賃金の上昇が追いついていないのが現状ですからね。

では、原材料価格が高騰している中でも、
負担を上げないように家づくりをするためには
どうすればいいのでしょうか。
 
まず、前向きに考えていただきたいことが、
土地を買わないという選択肢です。
つまり、実家に余っている土地があるなら
そこを使うことを優先して考えてくださいということですね。
 
おじいちゃんやおばあちゃんが住んでいた空き家。
実家の敷地の余っているスペース。
田んぼや畑や、持て余している土地などですね。
土地を買わないで済むとなれば
数百万どころか住む場所によったら
1,000万円以上予算を軽減することが出来ますからね。
 
そんなわけで
親の近くに住むのは感情的に嫌だとか
不便だから嫌だという気持ちは当然あると思いますが、
これまで以上に前向きに検討いただく方がいい
と思っている次第であります。

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そして、もう1つこれまで以上に考えた方がいいことが、
家の面積を闇雲に増やさないことです。
家の面積は家の価格に一番影響を与えるからです。
 
なので、これまで家を建てた人がこうしているからとか、
自分の実家がこうだったからということに
縛られないようにしてもらえたらと思っています。
 
これに関しても、実家の近くに住めば、
実家の余った部屋や収納を利用させてもらうことだって出来るので、
必要以上に部屋数を増やしたり、
必要以上に部屋を広くしたり、
必要以上に多く収納をたくさんつくる必要がなくなり、
家の面積をギュッと圧縮しやすくなります。
 
そしてその結果、建築費も抑えられるし、
固定資産税も幾分抑えることが出来ます。
また、家がコンパクトになった分
電気代も幾分抑えられるでしょうし、
外壁塗り替えのメンテコストや将来の修繕コストも
きっと抑えられるようになるでしょう。
 
親の近くに住めば子育てに協力してもらいやすいし、
食費の負担も抑えやすいので、
その分さらに経済的な負担が軽減出来るでしょうしね。
 
まー、あくまでこれはメリットばかりに目を向けた理想論であり、
感情的な負の側面に目を向けていない意見なので、
そこをクリア出来ることが大前提となってくるんですけどね。
 
とはいえ、予算的な問題は今後の生活を左右する大きな要因となるので、
ご夫婦でよく話し合って家づくりに取り組んでいただけたらと思います。
 
プライバシーさえ守れれば、
実家の近くでもストレスをそう感じることなく暮らせるでしょうし、
小さな家でも、間取り次第で最高に快適な暮らしが出来るので、
そんな暮らしを想像してみたいという方は
ぜひ一度ご相談にいらしてください。
 
最小限の負担であなたにフィットした
最高の暮らしをご提案させていただきます。

【おうちの補助金ブログ】喜多方市自家消費型再生可能エネルギー設備等設置費補助金

喜多方エリアで住宅を考えている方に
オススメの補助金の情報をご案内したいと思います。
今回は、再生可能エネルギーを取り入れたい方にピッタリな
喜多方市自家消費型再生可能エネルギー設備等設置費補助金のご案内です。
概要をご紹介します。

◎事業の趣旨
温室効果ガスの削減による地球温暖化対策の推進を図り、
エネルギーの自給自足による災害に強いレジリエントで持続可能なまちづくりを推進するための事業です。
自家消費型再生可能エネルギー設備などを設置した、市民・市内事業者に対し、
予算の範囲内で補助金を交付するものになります。

◎交付対象となる方
次のすべてに該当する市民または市内事業者が対象です。
※補助申請者が単身赴任、その他の理由により
一時的に市内に住所を有しない場合で、配偶者、子、父母など家族が引き続き
当該住宅に居住している場合は申請できます。

①市内の​自らが居住する住宅または事業所などに
対象設備を設置した方・対象設備が設置された市内の建物などを購入し、居住している・事業を営んでいる方、
(当該住宅が事務所、店舗、その他これらに類する用途を兼ねるものを含む。)
②市税に未納がない方、
③暴力団員または暴力団関係事業者に該当しない方。

◎補助対象経費と補助金額
令和5年4月1日から令和6年3月31日までの間に対象設備の設置工事を完了した、
経費(設置する設備は新品のものに限ります。)が対象となります。
ただし、太陽光発電設備は電力受給開始日、その他の設備は領収書の領収日を完了日とします。

また、太陽光発電設備、蓄電池設備および電気自動車充給設備(V2H)は、
設置される太陽光発電設備が発電した電気を余剰売電または全量自家消費する場合に限ります。

また、補助金は設備区分ごとに1世帯または1事業者あたり1回限りとなりますのでご注意ください。
(蓄電池設備と電気自動車充給電設備はいずれかの設備に対して1回のみ補助)
※補助対象経費と補助金額について詳しくはこちら

◎申請受付期間
令和6年3月29日(金)まで
受付期間内に、喜多方市役所本庁舎1階 市民部 市民生活課 環境政策推進室まで、
持参または郵送にて提出してください。
※先着順に受け付け、予算額に達した時点で募集を終了します。
※申請必要書類はホームページからダウンロードするか、市民生活課窓口で受け取ってください。
※申請必要書類について詳しくはこちら

◎注意事項
中古品の取得は対象となりません。
また、PPAなどのいわゆる第三者所有モデル・初期費用0円モデルは対象となりません。

【おうちづくりコラム】平屋のススメ(日常生活前編)

予算のことも大事だし、
もしものことから家族の身を守ることも大事ですが、
それに負けず劣らず大事なことが日常生活のしやすさですよね。
 
家事に育児に仕事に忙しいうちは、
なるだけ家事にかかる時間が短縮出来る家にしておきたいですし、
歳をとった後はもちろん、歳をとってなかったとしても
動く距離が短ければ短いほどなにかと楽ちんですもんね。
 
そんなこんなで、今も未来もずっとそんな暮らしが出来る
「平屋」を中心にオススメしている次第であります。

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まず「2階建て」と「平屋」の明確な違いが「洗濯動線」です。

2階建ての場合、ベランダに洗濯物を干すとしたら
上と下を行ったり来たりしないといけませんからね。
干すために階段を昇ってベランダに洗濯物を干し、
取り込むために再び2階に上がって、
取り込んだ洗濯物をリビングに持って降りてきて、
たたんだ洗濯物の一部を再び2階に持って上がるという感じですね。
 
まー最近はこの面倒くささを解消するために
1階に干場をつくり2階に上がる回数を減らしているのですが、
これはこれで、わざわざ靴を履いて外に出て
干したり取り込まないといけないし、
何度も外と中を往復しないといけないので、
楽ちんかと言われると全然そんなことないんですけどね。
 
外に出るとしたら
お隣さんやご近所さんと顔を合わす可能性だってあるので、
いつもそれなりに綺麗にしておかないといけないわけですしね。
 
他方、平屋にすれば上下移動が全くなくなるので、
それだけでずいぶんと動きがスムーズになります。
 
ただし、平屋の場合でも勝手口から外に出て干したり
取り込まなければいけないとなると、
先程お伝えした状況と全く同じなので、
そうならないように工夫しないといけないんですけどね。
人目につかない場所で洗濯作業が出来るように、
かつ、干す・取り込む、の動線が短くなるようにという工夫ですね。
 
これが実現出来れば、
時間に関係なく洗濯作業を行うことが出来るので、
時間的なことも身なり的なことも
隣近所に一切気を使うことなく洗濯が出来るようになりますからね。

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そして、続いての明確な違いが「片付けのしやすさ」です。
なんせ、2階建ての場合、2階につくった子供部屋を
子供たちは中学生ぐらいになるまでほぼ使わないでしょうからね。
つまり、子供部屋が使えない分、
子供たちの荷物が1階のどこかしらを占領してしまうというわけですね。
 
では、その占領場所がリビングだとしたら?
そして、リビングだけでは事足りずダイニングまで占領するとしたら?
 
もはや自慢のリビングダイニングは、
足の踏み場もないぐらい子供たちの荷物が溢れ、
生活感がプンプン漂う残念な家になってしまうことでしょう。
 
他方、平屋にすれば子供部屋が1階になるため、
全てとは言わずとも、ある程度のものを自分の部屋に片付けることが出来ます。
ランドセル(バッグ)・制服・普段着・絵本・パジャマ・
あまり使わない2軍のオモチャといったものたちを、です。
 
そして、それだけでずいぶんとリビングやダイニングの
散らかり方や見え方が違ってくるのではないでしょうか。
 
また、自分たちの服やパジャマや普段着やカバンだって、
寝室とクローゼットが1階にあれば、
ずいぶんと片付けやすくなるのではないでしょうか。
 
なんせ、疲れて帰ってきた時もそうだし、
朝、寝ぼけて頭がボーっとしている時に
わざわざ2階まで行くのってホントに面倒くさいですもんね。

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というわけで、
個人的には「平屋」を激推ししているというわけなんです。
自分自身が2階建て生活に不便しか感じていないし、
うちの子供たちだって同じように不便しか感じていませんからね。
 
この他、片付けの手間が省ける家になれば、
掃除機も埃掃除も楽ちんになるので、
これから家を建てようとお考えの方で面倒くさがりの方は、
ぜひ前向きに「平屋」を考えてみていただければと思います。
 
では、次回は日常生活の続編
「快適さ」についてお伝えしていきたいと思います。
次回の内容も、ストレスの少ない暮らしを手に入れるためには
絶対に欠かせない要素なのでぜひご覧いただければと思います。

【おうちの補助金ブログ】喜多方市多世代同居住宅取得支援事業

喜多方エリアで住宅を考えている方に
オススメの補助金の情報をご案内したいと思います。
今回は、複数の世代で同居する方が利用できる
喜多方市多世代同居住宅取得支援事業のご案内です。
概要をご紹介します。

◎概要
申請する際は、必ず事前相談を行います。
訪問日時の予約をお願いします。

◎補助対象となる方
・市内で住宅を取得し現に親と多世代同居※している方
・同一世帯に義務教育終了前の子どもがいる方、または40歳未満の方
・市税等の滞納がなく暴力団員等でない方
・居住地域の自治会(行政区)に加入し、地域活動に協力できる方
・喜多方市移住者住宅取得支援事業補助金、
福島県多世代同居・近居推進事業補助金と併用していない方

※多世代同居とは、子世代が住宅を取得し親世代と同一の住宅に居住することです。
ただし、子世代と親世代が100m以内に近居する場合も同居とみなします。
(親が賃貸住宅に居住している場合は対象外。)

◎補助対象となる住宅
次のすべてを満たす住宅が対象です。
・市内に所在していること
・新たに住宅の新築、または売買に係る契約を締結し取得した住宅であること
・補助対象者および、その配偶者の所有権持分の合計が2分の1以上であること
・補助対象者または、その配偶者の3親等以内の親族から取得したものではないこと(中古のみ)
・別荘など一時的な利用に供するものではないこと

◎補助対象経費
住宅の取得経費(補助率:新築 5分の1以内、中古 2分の1以内)
※土地代は含まず

◎基準日
新築:所有権保存登記日
中古:所有権移転登記日

◎申請期限
新築:基準日から6カ月以内
中古:基準日から1年以内

◎補助条件
基準日以後10年以上、市内に取得した住宅に定住すること

◎補助額
■新築:補助基本額20万円/配偶者加算枠20万円/
子育て加算額(最大4人)※義務教育終了前の子供1人につき20万円/
市内建築事業者加算額30万円/
補助上限額 例)夫婦+子供4人+市内事業者の場合 最大150万円
■中古:補助基本額10万円/配偶者加算枠10万円/
子育て加算額(最大4人)※義務教育終了前の子供1人につき10万円
補助上限額 例)夫婦+子供4人の場合 最大60万円

◎申請受付期間
令和5年4月3日(月)~令和6年3月29日(金)

申請資料、該当チェックシートなど詳しくはこちら

【おうちづくりコラム】平屋のススメ(強度編)

高い耐震性を備えた家を建てることは
今や当たり前のことですが、
そのために弊社では「2階建て」ではなく
「平屋」をオススメしています。
というのも、2階建ての家は、
平屋に比べて家のバランスが悪くなりやすい傾向があるからです。
 
まず2階建ての家は、
2階の壁量に対し2階を支える1階の壁量が少なくなりやすい
という特徴があります。
2階にはプライベートルームを細かく区切ってつくるのに対し、
1階には大空間のパブリックスペースをつくるのが一般的だからです。
 
つまり、2階に柱や壁の数が増えることによって
上からの荷重が大きくなるにもかかわらず、
それを支える1階に柱や壁が少なくなってしまうから、
というわけですね。
 
圧倒的に過ごす時間が長い
パブリックスペースを明るくしたいという気持ちから
どうしても1階には窓を必要以上につくりやすいですしね。
 
また、一般的に南には出来るだけたくさん窓をつくり、
逆に北には出来るだけ窓をつくらないようにしていますが、
これも家のバランスが悪くなる原因の一つとなります。
南には壁がほとんどないのに対し北にはたくさん壁が出来るからです。
つまり、南と北の壁のバランスが悪くなってしまうからですね。
 
その上2階建ての場合、
2階の南にはベランダやバルコニーを張り出してつくることが多く、
支える壁が少ない南により大きな負荷をかけてしまうわけですしね。

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✔️2階建てならでは、の制約
 
それゆえ2階建ての場合、
高い耐震性を維持するために
何らかの皺寄せを飲み込まざるを得ません。
 
例えば、耐震等級3を取りたい場合、
間取りに何らかの制限が発生することがあります。
せっかくの大空間のド真ん中に柱や壁が必要になる、
南の窓のサイズを小さくすることになる、という感じですね。
また、その制限を飲み込んだ上で
さらに「制震装置」も設置しなければいけないかもしれません。
 
2階建ての場合は、台風の時や爆弾低気圧の時に
強風の影響で家の2階部分がグラグラと揺れやすいし、
トラックや工事車両のような大型車両が通行した時にも
同じように2階部分がグラグラと揺れやすく、
それらを小刻みにくらうことは
地震を小刻みにくらっているのと同じようなものであり、
それはつまり耐震金物を緩めてしまう原因となる可能性が高いからです。
 
そして、そのために40万円~50万円のオプション費用を
半強制的に払わざるを得なくなってしまうというわけですね。
それで安心を買っていると考えたら、そりゃあ出さざるを得ませんよね。
 
そんなこんなで、可能であるならば
「平屋」を建てた方がいいと思っている次第であります。
 
平屋にすれば強風や車両振動の影響を受けにくいし、
地震の影響も受けにくいため、
基本、制振装置を設置する必要がないし、
上からの荷重も少ないし、ベランダやバルコニーといった
さらに耐震性を悪くするものをつくる必要もありませんしね。
 
後は、南と北の壁量バランスが
悪くならないようだけ気を配りながら間取りを考えていけば、
天然で耐震性が高い家が完成するというわけですね。
かつ、家が長持ちする耐久性の高さも。
 
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✔️土地に合わせることが重要!
 
そして、建てる家を土地に合わせることが
耐震面においてとっても大切なことではないでしょうか。
 
例えば、交通量が多い幹線道路に面した土地で家を建てる場合、
通行車両の振動の影響を受けやすいため、
出来るだけ家の重心を下げるべきだし、
海に近い場所で家を建てる場合も、
日常的に強風にさらされるため出来るだけ重心を低くすべきです。
つまり、可能なら「平屋」にすべきだということですね。
 
また、周囲に家が建っていない場所で家を建てる場合も、
建てられるなら「平屋」にすべきだと思っています。
台風の時や爆弾低気圧の時、風を遮ってくれる建物がなければ、
モロに強風の影響を受けることになるからです。
 
そんなこんなで、
立地という点も建てる家に大きな影響を与えるということも
覚えておいていただけたらと思っている次第であります。
 
個人的には、たとえ日当たりが悪い土地で平屋を建てるにしても、
99%採光の心配をする必要もないので、
住宅が密集している土地の日当たりが悪い売れ残り的な土地が、
土地も無駄に広くなさそうだし
価格面も優遇してくれそうな気がするので
一番オススメなんですけどね。
 
とはいえ、密集地の場合は
近隣に建っている家には気を付けないといけないんですけどね。
 
ボロボロの家だった場合、
地震の時に家が倒れかかってくるかもしれないし、
シロアリが飛んでくるかもしれないし、
万が一の火災の時に飛び火してくるかもしれませんからね。
 
というわけなので、
家はどんな土地でも出来るだけ「平屋」にした方がいいということ、
そして建てるお家は立地や近隣環境などにも目を配りつつ
考えなければいけないということも覚えておいていただけたらと思います。

【おうちの補助金ブログ】喜多方市木造住宅耐震化支援事業

喜多方エリアで住宅を考えている方に
オススメの補助金の情報をご案内したいと思います。
今回は、木造住宅の耐震化で利用できる
喜多方市木造住宅耐震化支援事業のご案内です。
概要をご紹介します。

◎受付期間
R5年6月1日(木)から令和5年9月29日(金)まで

◎募集件数
2件※先着順

◎対象となる住宅
・「耐震改修工事」・「現地建替工事」共通
①住居専用または併用住宅(住宅の部分が延床面積の2分の1以上のもの)
②昭和56年5月31日以前に着工された3階建て以下の住宅
③耐震診断を行った結果、耐震基準を満たしていない建物
(本市から勧告等を受けているものに限る)
④補助金の交付決定年度内(令和5年度内)に、耐震化工事が完了するもの

・「現地建替工事」の場合は、上記の要件に加え、次の要件を満たす木造住宅
①避難路沿道(国・県・市道、通学路、一般交通の用に供されている道、
建築基準法第42条に定める道路)に存するもの
②現地建替え後の住宅は、土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律
(平成12年法律第57号)第9条第1項に規定する土砂災害特別警戒区域外に存するもの。
③現地建替え後の住宅は、省エネ基準に適合するもの。

◎事業対象者
①住宅の所有者等で耐震化工事を行う者(個人に限る)
②市税を滞納していない者

◎補助金額
・耐震化工事費の5分の4以内
・一般改修 : 上限120万円
(耐震診断の結果、上部構造評点が1.0未満の住宅を1.0以上に補強または改修を行うもの)
・簡易改修 : 上限72万円
(耐震診断の結果、上部構造評点が0.7未満の住宅を0.7以上1.0未満に補強または改修を行うもの)
・部分改修 : 上限72万円
(耐震診断の結果、上部構造評点が0.7未満の住宅を部分的な居室の補強または
改修を行う工事で福島県知事が定める技術基準に適合する工事)  
・現地建替工事 : 上限120万円
(耐震診断の結果、上部構造評点が1.0未満の住宅を解体し、
同一敷地内に現行基準(新耐震基準)を満たす住宅を新築する工事)

◎申請方法
喜多方市木造住宅耐震化支援事業補助金交付申請書に
必要書類(図面等)を添付し、必ず工事に着手する前に申請。
※なお、申請をお考えの方は、喜多方市役所都市整備課まで事前にご相談下さい。

要綱など詳しくはこちら

【おうちづくりコラム】全体を見る力(知識)をつける

家の価格を比較する時、
単純に家の見積書だけを横並びにしてしまうと、
一番価格が高い家を建てる可能性が高くなります。
 
オプションとして必要となるコストがそこには入ってなかったり、
実は、外構代がべらぼうに高かったり、
電気代やメンテコストといった、住んでから必要となるコストに
大きな差が生じるかもしれないからです。
 
ゆえ、家の価格を比較する場合はもっと全体に目を向けること、
つまり、オプションや外構も含めた上で一体いくらになるのかと、
住んでから必要となる維持費に今後どれだけのコストがかかりそうなのか
にまで目を向けながら考えなければいけません。
  
例えば、延床面積30坪(100㎡)の平屋を建てる場合、
中庭がある家とない家では家の価格がけっこう違ってくるのですが、
これは同じ30坪でも工事面積が違ってくるからです。
 
真四角で家が建てられると仮定した時、
中庭がない家の場合、縦横ともに10mで建てられるため、
壁の全周が40mで済むのに対し、
中庭がある家の場合、仮に中庭を10㎡(=6帖)分つくるとしたら、
中庭を含めた総面積が110㎡となるため
壁の長さがその分増えるし、かつそれにプラスして
10㎡ある中庭部分の壁も工事しなければいけなくなるからです。

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このような理由から、
中庭がある家はコストが割高になってしまうのですが、
他方、中庭がある家は割安になり、
中庭がない家が割高になるものも当然出てきます。
 
まずはカーテンにかかるコストです。
周囲の人からの視線を一切気にする必要がない中庭には、
基本的にカーテンが必要ないからです。
 
また、採光を中庭から確保することが出来れば、
外周部に大きな窓を設置する必要もなくなるため、
外周部に設置する窓にもカーテンをつける必要がなくなります。
 
他方、中庭がない家はカーテンなしでは家の中が丸見え過ぎて、
よほどの田舎でもない限り、
とてもじゃないけどリラックスして過ごすことが出来ません。
ゆえ、ほとんどの窓にカーテンという高額オプションがひっついてきます。

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シャッターにかかるコストも
中庭がある家とない家とでは大きく違ってきます。
中庭の大きな窓には直風が当たらないのに対し、
外周部の大きな窓には台風時などの強烈な直風がモロに当たるからです。
 
そんなわけで、中庭がある家とない家では、
単純に家の価格が100万円違ったとしても、
オプション費用でトントンになる可能性が高いのですが、
それ以上に大きな違いが生じるのが外構コストです。
 
中庭がある家には
建築代の中にウッドデッキの工事代が含まれているのに対し、
中庭がない家には、
ウッドデッキ工事代が建築代に含まれていないし、
(外構工事として見積るからです)
防犯性とともにデザイン性が高い中庭がある家には
目隠しや防犯対策が必要ないと同時に、
家のデザインを引き立てるために庭を飾る必要もないのに対し、
中庭がない家は、目隠しや防犯対策とともに
庭を飾ることによって家のデザインの悪さを補充しなければいけないからです。
 
そして、おそらくこの外構費用に関しては、
少なくとも100万円ぐらい差が生まれるでしょうし、
場合によったら200万円以上差が生まれるかもしれません。
 
ウッドデッキをつくるとなればそれだけで50万円ぐらいはするし、
そのウッドデッキを使えるようにするために目隠しを設置するとなれば、
さらに50万円ほど余分に必要となるし、
見た目にこだわって塀を木目調でつくるとなれば、
50万円どころか100万円ぐらい高くなってしまうかもしれませんからね。
 
以上のような理由から、
価格を比較する時は単純に家だけに目を向けるのではなく、
それに付随する工事やコストにまで目を向けた方がいいというわけです。
 
✔️ランニングコストという落とし穴

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また、家を建てた後にかかるコストについても
建てる時に目を向けておくべきです。
電気代、メンテナンスコスト、そして増改築コストですね。
 
これも分かりやすく一つ例を挙げると、
建売住宅によくある総二階建ての家のことを
一般的に「ローコスト住宅」と言いますが、
これは、単純に建築コストは安くなるものの、
先程ご説明したように家に付随してかかるコストが割高になるとともに
(カーテン、シャッター、ウッドデッキ、外構)
将来、増築する可能性がグンと高くなるため、
老後を目前に大きな出費が必要になってしまうかもしれません。
 
将来、足腰が悪くなるかどうかなんて今の段階では誰にも予想出来ませんが、
もしそうなってしまったら上下移動がとっても大変になるからです。
 
他方、平屋にすれば間取りのつくり方によっては
2階建てよりも高くなってしまうこともありますが、
将来増築する可能性は圧倒的に低くなります。
全ての部屋と収納が同じフロアにあるし、
やがて子供たちは家を出ていくため部屋が余る可能性が高いからです。
というわけで、家を建てる時は
全体的なところまで目を向けるようにしてもらえたらと思います。

【おうちの補助金ブログ】喜多方市空き家等解体撤去促進補助金

喜多方エリアで住宅を考えている方に
オススメの補助金の情報をご案内したいと思います。
今回は、空き家の解体工事で利用できる
喜多方市空き家等解体撤去促進補助金のご案内です。
概要をご紹介します。

◎概要
利用目的のない空き家等の解体撤去費用を補助します。

◎申請対象となる方
・登記事項証明書に記載されている者、またはその相続人
・未登記の場合は固定資産税家屋台帳または固定資産税納税通知書に記載されている者、またはその相続人

◎補助条件
・市内に存し、1年以上使用されていないもの
・個人が所有しているもの
・喜多方市空家等対策計画に基づく特定空家等
(老朽危険空き家)の判定において、現地確認の結果がB判定となった空き家等

◎補助金額
・補助対象経費(消費税および地方消費税を除く)に
相当する額に10分の1を乗じて得た額(1,000円未満は切り捨て)
・上限は15万円

要綱など詳しくはこちら

【おうちづくりコラム】家づくりの現実

「昔は1,500万円~2,000万円ぐらいが住宅ローンの相場だったけど、
この頃は、相場だと4,000万円ぐらい借りるのが当たり前になってますね。
年収の5倍ぐらいと言われていた融資の限度額も
下手をすれば7倍ぐらいまで貸すこともありますしね。」
 
先日、とある銀行の方からこのようなお話をお聞きしたのですが、
確かに原材料費高騰の影響もあって
どんどん値上がりする家の価格を考えると、
土地から買って家を建てる方は、
自己資金がなければそれぐらいの借り入れになってしまうのかもしれません。
 
しかし個人的には、たとえ共働き世帯だったとしても、
会社勤めである方たちにはこの予算設定はオススメ出来ません。
返済していくだけで精一杯の状態になる可能性がかなり高いからです。

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例えば、4,000万円のうち3,000万円をベタ払いで、
1,000万円を年2回のボーナス払いにし、
35年返済で1.4%の固定金利で銀行から借り入れしたとしましょう。
 
この場合、毎月の返済は90,392円となり、
年2回のボーナス返済は181,193円となるのですが、
仮に現在の家賃が70,000円だとしたら、
出費が今よりも20,000円も上がってしまうことになります。
 
また、賃貸では火災保険を自分の家財にのみに掛けておけば良かったのですが、
家を持つと建物本体にも火災保険を掛けることになるし、
それにプラスして賃貸の時は必要なかった
固定資産税を毎年払わなければいけません。
 
さらに、家をいい状態で維持していくためには、
定期的に家のメンテナンスをしないといけないのですが、
そのための費用も今のうちからコツコツと積み立てていかないといけないし、
同時に、やがて老朽化し入れ替えが必要となる
水回りの工事費用も積み立てていっておくべきです。
 
そしてこれらを合計すると、
毎月約20,000円~25,000円ぐらいは必要となってくるわけですが、
さて、現在暮らしよりも一気に40,000円~45,000円も
負担が上がるとしたらいかがですか?
 
✔️ボーナスはずっとあるのか?
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そして私が一番懸念するのは、
「ボーナスがずっとあるのか」というところです。
ボーナスというのは
給料と違い企業の業績に応じて支払われるものであるため、
今後35年間良い業績がずっと続くかどうかなんて
現時点では誰にも分かりませんからね。
 
そして、仮にボーナスがなくなるという事態が起こってしまった時は、
(業績悪化や転職といった要因によって)
年2回分のボーナス上積み分を毎月除けていかないといけなくなります。
 
となると、さらに毎月の負担が高くなり、
とてもじゃないけど家族で旅行に行く余裕なんて
全くなくなってしまうのではないでしょうか。
 
✔️贅沢な暮らしを諦める覚悟
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これは銀行の方が話していたことで私も同感なのですが、
家にこれだけのお金をかけるつもりなのであれば、
家以外のことを「ずいぶんと我慢して暮らす覚悟」が必要だと思います。
つまり、贅沢はしないということです。
 
例えば、外国車や高級車といったいわゆるいい車は絶対に買わないとか、
基本的には外食には行かないとか、
旅行に行くのは年1回にしてその旅行も泊まりでは行かないとか、
あるいは行き先を飛行機に乗らなくて良い場所にするとか、
時計やバイクのほか、お金がかかる趣味は全て諦める、といった感じですね。
 
理由は、子供たちを育てていくためには想像以上にお金がかかるから、
そして、今後は天引きが増えるため、
よほど給料が上がらない限りは確実に手取り金額が減っていくから、
でも、そんな中でも老後に向けて積立もしていかないといけないから、です。
(年金はなくならないにしても支給が遅れたり減ることになるからです)
 
これから35年間、つまり住宅ローンに縛られている間、
ずっとそれでも我慢出来ると断言出来るのであれば、
家に全身全霊を捧げてもいいと思います。
 
しかし、それはちょっと嫌だなーとお考えだとしたら、
家づくりの予算をもっと現実的に考えるべきだし、
もっと踏み込んで言うなら、
家づくりの予算を計画する前にこれから必要となるコストを知り、
その備えをしていくために現在の状況を見直すべきだと思っています。
 
家にかける予算を失敗してしまうと、
間違いなく一生かかっても取り戻すことが出来ません。
それどころか不測の事態が起こった場合、
家を手放すことになるかもしれません。
 
なので「みんながそうしているから」という理由だけで、
同じような選択をするのは絶対にやめていただければと思います。
家を建てることが目的ではなく、
家は家族が幸せになるための一つの手段であることを
決して忘れないでください。

【おうちづくりコラム】図面の正しい見方 その2

家の間取りを考える時、
動線や広さばかりに気を取られがちになるのですが、
周囲の環境も同時に考えなければいけません。
 
というのも、
砂漠の真ん中にポツンと家を建てるわけじゃなく、
基本的に家に囲まれた環境の中で家を建てるからです。
 
つまり、家はその土地が持つ環境、
言い換えるなら近隣との兼ね合いを考えながら
間取りを考えるべきだということなのですが、
これを怠ってしまうと、
暮らし面や金銭面においてなんらかの支障が生じることになります。
 
例えば、南向きの土地では
出来るだけ全ての部屋を南向きでつくるのが一般的ですが、
ここで考えて欲しいのが、
その家で実際暮らした場合どんな風にして暮らしそうなのかです。

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まず、リビングは
道を行き交う周囲の人たちから丸見えになってしまうため、
それを防御するためにカーテンが必需品となります。
結果、リビングはまだしも
奥の方に配置されるキッチンにはほとんど光が届かないため、
日中ずっと照明なしではいられないキッチンが出来上がってしまいます。
 
また、リビングから続くウッドデッキも、
道路を行き交う人たちから常に丸見えの状態となりますが、
さて、こんな場所で落ち着いてバーベキューが楽しめるでしょうか?
リクライニングチェアーに座ってひなたぼっこが出来るでしょうか?
子供たちはまだしも、自分たちも水着になってプールが出来るでしょうか?
 
このように南向きの土地に建つ家の多くは、
プライバシー性が低くなってしまうのですが、
それと同時に防犯面も悪くなってしまいます。
 
1つ目の理由が、窓を見ただけで間取りがほぼ完璧に分かってしまうから。
そしてもう1つの理由が、夜、電気がついているかいないかで、
どこに誰がいるのかまで分かってしまうからです。
 
そんなわけで、
南向きの土地でこのような設計をしてしまった場合、
外構工事に想定外のコストをかけて、
これらを緩和するという方法を取らざるを得なくなります。
目隠し、植栽、塀を強固につくることによって。
 
それゆえ、計画した予算から大幅にはみ出ないようにするためにも、
また、より暮らしやすい住まいをつくるためにも
そもそも環境を配慮しながら間取りを考えるべきだ、
というわけなんですよね。

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✔️日当たりが悪い土地なのに?
 
そして、この南向きにリビングをつくるという当たり前は、
日当たりが悪い土地でも最悪の状況を引き起こします。
南向きに窓をつくっても前に建つ家によって光が遮断され
窓から充分な光が入ってこないからです。
 
さらに、この家は
前に建つ家の裏側を見ながら毎日過ごすことになるため、
違う意味でカーテンが必需品となります。
なんせ、勝手口やゴミや給湯器や室外機や汚れた壁を見ながら
過ごさないといけなくなりますからね。
 
それゆえ、どう考えても日当たりが悪い土地では、
前に建つ家に隣接した場所に
陽光を採り込みたいリビングなどを配置すべきではないんですよね。
 
でも現実は、常識に囚われるあまり
そして動線や広さばかりに気を取られるあまり、
こんな状況になってしまっている家がたくさんあります。
 
なので、家の間取りを見る時は、
その周りの環境を想像しつつ実際その家の中に立ったつもりで、
周りから自分の家がどう見えるのかまで
俯瞰しながら見るようにしていただけたらと思います。
 
これが出来れば、間取りに対する考え方が少し違ってくるはずですから。 
ぜひ参考にして下さい。

【おうちづくりコラム】図面の正しい見方

プリントアウトされた図面を見るということは、
上から間取りを見下す形で見るということなのですが、
この状態で間取り図と睨めっこをしていると
家のコストが上がりやすくなります。
 
この視点から図面を眺めていると、
なんだか部屋や収納が狭いような気がしてくるし、
収納に至っては数も足りないような気がしてくるからです。
つまり、それらの不安を解消するために
家の面積が大きくしがちになってしまうというわけですね。
 
収納に至っては、
現時点での自分たちの持ち物を十分に把握出来ていないとなると、
なおのこと「これで大丈夫だろうか?」という不安に
頭の中が支配されてしまうでしょうしね。

というわけで今回は
図面の正しい見方と言いますか、
「収納」の正しい見方についてお伝えしていきたいと思います。
 
「とにかく収納はたくさん欲しい」というのが
多くの人に共通した要望ですが、
収納を増やしたとてそれだけで収納力が上がるわけじゃなく、
その一方でコストだけは順調に上がってしまうので、
そんな無駄なことを防止するためにも
ぜひプランへと進む前に知っておいて下さい。

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✔️床の広さは重要ではない
 
収納は「床」の広さだけで分量が決まるわけではなく、
「壁」の広さによっても分量に大きな違いが生じます。
 
例えば、幅と奥行きがどちらも91cmの収納と
幅が2倍で奥行きが半分の182cm×45.5cmの収納は
床の広さは全く同じですが、そこに置ける分量は
棚の枚数が同じ場合、単純に2倍違います。
 
布団以外の荷物はほぼ全てと言っていいぐらい
そんなに深い奥行きを必要としませんしね。
 
もちろん、奥行きが深い収納も
前後2列に陳列すれば2倍の収納力にはなるのですが、
ここで問題になってくるのが、
前後2列に並べて荷物を置かないといけない収納は
使いやすいのかということです。
 
奥の荷物を取り出すために
わざわざ手前の荷物を一旦退けないといけないし、
この置き方をしていると、
奥に何を置いているのか分からなくなりやすいでしょうしね。
 
そんなわけで、収納は管理しやすくつくるというのが鉄則であり、
そのためには奥行きよりも棚の長さに重点を置いて考えるべきなのですが、
コストを無駄に上げることなくそれを実現する最良の方法が、
「壁」の数を最大化するということなんですよね。
 
なので、図面を見る時は収納が一体どれだけの広さなのかではなく、
一体どれだけの壁があるのかに着眼していただけたらと思います。
 
✔️回遊動線のメリットとデメリット

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また、収納の分量が気になる方がやらない方がいいのが回遊動線です。
玄関からリビングダイニングキッチンに直接行けると同時に、
収納~脱衣~洗面を通してリビングダイニングキッチンに行けるようにした
いわゆるグルグルと家の中が回れる動線のことですね。
 
理由は、収納を通り抜けることが出来るということは、
イコール収納の中に通路が出来てしまうからです。
 
つまり、収納の中の壁量がそれだけでガクンと減ってしまい、
通り抜け出来ない場合の半分以下の収納力になってしまうということですね。
その上、ドアの数が1枚増えるし、スイッチの数も1つ増えるため、
コストは上がってしまいますしね。
 
洗面や脱衣に関しても、
通り抜けにすれば入り口が2ヶ所になってしまうため、
ドアとドアがかち合う可能性が高くなり使いにくくなるかもしれないし、
これを避けようとしたら余分な廊下を増やさざるを得なくなり、
無駄にコストが上がってしまうだけですしね。
 
なので、インスタや見学会などで回遊動線や通り抜け動線を見て、
その利便性の良さに憧れを抱くかもしれませんが、
「陽」の部分だけじゃなくその裏に隠れた「陰」の部分にも
目を向けられるようにしておいてもらえたらと思います。
 
この見方が出来るようになれば、
収納に対する不安を解消するために
無駄に収納を広げる必要がないことが分かるし、
他の部分にも応用すれば、
無駄なコストをガンガン削ることが出来るようになるので、
ぜひ覚えておいて下さいね。