【おうちづくりコラム】「中庭」の欠点と利点

弊社の施工実例写真をご覧いただくと
お分かりいただけると思いますが、
弊社がご提案するお家の一部に
「中庭」があるという特徴を持っています。

もちろん、この特徴には「コストが高くなる」
という不安点が一般的には存在するのですが、
どっこい蓋を開けてみると、
その不安とは裏腹にこの特徴は、
逆にコストを落としてくれるという
嬉しいサプライズをもたらしてくれます。

では、その理由について
今回はお伝えしていきたいと思います。
非常に多くの方が見落としてしまっている
家づくりの大きな落とし穴について言及していくので
どうぞ最後までお付き合いください。

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✔️土地代を大きく抑えられる

今回の記事だけでは紹介しきれないぐらい
「中庭」には多くの利点が存在するのですが、
そのうちの1つが「土地代を抑えられる」ということです。

「中庭」をつくらないお家は、
南からの光を確保するために
障害物が存在しない南向きの土地を選ぶか、
隣家から充分な距離を空けることが出来る
広めの土地を選ばざるを得ないため
その分土地代が割高になってしまうのに対し
「中庭」があるお家はそのいずれも一切気にすることなく
土地を選ぶことが出来るからです。

つまり、土地の日当たりを気にする必要がなくなるため、
価格設定が割高な南向きの土地にこだわる必要もなくなるし、
日当たりを確保するために余分な広さの土地を買うことによって
隣家から充分な距離を開ける必要もなくなるというわけですね。

なんせ「中庭」をつくれば
自ずと隣家から充分な距離が開いた場所に
窓をつくることが出来ますからね。

そして、その結果、
隣家との距離を気にすることなく
家を建てることが出来るようになり、
土地に無駄な余白を残すことなく
敷地をいっぱいまで有効活用することが出来ることになります。
「中庭」というプライバシーに優れた庭があることによって、
人目が気になる外に庭をつくる必要もなくなりますしね。

✔️外構予算を抑えることが出来るから

日当たりを気にしなくてよくなること、
そして庭を外につくらなくてよくなること、
この2つによって敷地に出来る余白を最小限に出来るのが
「中庭」がもたらす大きな利点なのですが、
この結果、外構工事の費用が削減出来ます。
単純に施工面積が小さくなるからです。

また「中庭」からの採光を有効活用出来れば、
外周部に大きな窓を設置する必要もなくなるし、
窓の数を多くする必要もなくなるため、
境界に立てるブロック塀やフェンスなども
設置する必要もなくなります。
家の外壁が塀そのものの役割を兼ねることが出来るからです。

家の中やウッドデッキのプライバシーを担保するためや
防犯性強化のための植栽や目隠しなども
一切つくる必要もなくなるので、
これらのコストだって丸々浮いてきますしね。

そんなわけで「中庭」は、
予算がはみ出しがちな外構工事のコストをも
抑えてくれる役割を果たすというわけですね。

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✔️トータルコストで考えることが重要

「中庭」をつくれば、
「中庭」をつくらない家よりも家の価格は割高になります。
「中庭」をつくる分、外周面積が増えるし、
中庭部分も施工しないといけないからです。

とはいえ、ここまでお伝えしてきたように
土地代を抑えることが出来るし、
外構工事代を抑えることが出来るため、
土地、家、外構のトータルコストで考えると
予算を落とすことが出来ると考えています。

イメージとしては、
家のコストは100万円上がることになるけど、
土地のコストを100万円落とすことが出来、
かつ外構のコストを100万円落とすことが出来る、
という感じでしょうか。

もちろん、家も設計によって
贅肉的な箇所を削ぎ落とすことが出来れば、
コストを上げることなく
「中庭」がある家をつくることが出来るので、
それが実現出来ればさらにトータルコストを
抑えることが出来るようになるんですけどね。

というわけなので、
「中庭=高くなる」という
なんとなくのイメージだけに引っ張られて、
住みやすい家をつくるための手段を
安易に縮めないように気を付けていただければと思います。

【おうちづくりコラム】面積の鍵を握る「収納」

「収納はたくさん欲しい」と
家を建てる誰もがお考えになりますが、
かといって床面積を増やせば
それはコストアップに直結するため、
安易に床面積を増やすという手段を
選択すべきではありません。

また、床面積を増やすにしても、
利便性の良さから人気が高い
「回遊動線」をつくってしまうと、
本来の収納力を半減させる可能性があるため
その良し悪しを理解しておくことも
大事な要素となってきます。

そんなわけで、
ここからはコストを上げることなく
よりたくさんの収納をつくる方法について
お伝えしていきたいと思います。

いわば、この知識は図面を読み解く力でもありますので、
間取りを描いてもらうまでに
ぜひ身に付けておいていただくといいと思います。

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まず、収納を考える上で
必ず知っておいた方がいいことが、
収納の分量は「床面積」ではなく
「壁面積」で考えないといけないということです。

例えば、間口91cm×奥行き91cmの収納と
間口182cm×奥行き45.5cmの収納は
床面積は全く同じであるものの、
棚の枚数が同じだとしたら、
単純に物が置ける量が2倍違います。
間口の広さが違うからです。

もちろん、間口が91cmの収納は
間口は半分であるものの奥行きが2倍あることから
奥に詰めて物を置くようにすれば、
間口1m82cmの収納と同じだけ
モノが置けるということになります。

しかし、その収納は確実に使いにくいのではないでしょうか。
奥のものを取り出すために
いちいち手前のモノを取り出さないといけないし、
再び元の位置に戻す時も
一手間作業が増えることになるからです。

かつ、奥には滅多に取り出さないモノを
置くようになると思いますが、
結果、奥にあるモノを忘れてしまい
滅多に使わないモノなのにまた同じモノを買うことになり、
どんどん家の中にモノが蓄積されていく
という悪循環を産む原因となるのではないでしょうか。

ゆえ、単純に床面積を広げるのではなく
いかに壁面を有効活用出来るかまで考えながら
収納はつくるべきだというわけですね。
なんといっても収納で最も大切なことは、
「いかに管理がしやすいのか」ですからね。

とりわけ、リビング周辺は
細々したモノが多くなることから、
管理がしやすい収納をつくっておかないと
それが散らかる原因につながるし、
ストレスの原因にもなりますしね。

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✔️行き過ぎた利便性

家の中をグルグルと回れる
「回遊動線」は利便性がアップすることから
非常に人気があるのですが、
実は「収納量が低下する」という
大きなデメリットを秘めています。
通り抜け動線にするということは
「=収納の壁が減る」ということだからです。

例えば、
3帖のウォークインクローゼットをつくったとして、
この収納を通り抜け出来ないどん詰まりの収納にした場合、
合計約5.5m分の壁を利用することが出来るのですが、
この部屋を通り抜け出来るようにしたら、
使える壁の量が半分以下の2.6mにまで減ってしまいます。
廊下をつくることによって2方向の壁が使えなくなるからです。

そしてその結果、いざ暮らし出してみると
思っていたよりもモノが収まらず困った
という状況に陥ってしまい、
それでは片付かないからと
結局、通り道にモノを置いてしまい
通り抜け出来なくなってしまう
なんてことも決して珍しい話ではないと思います。

そんなわけで、
過度な最短動線を追求する必要もないのでは
と思っている次第です。
ここ会津では、ほとんどのエリアで平屋を建てることが出来るし、
平屋にすればそれだけで洗濯動線も短くなれば
片付けや掃除だって楽になりますしね。

というわけなので、間取りを見る時には
「いかに壁を有効活用出来ているか?」
を見るようにしていただければと思います。

この図面の見方が出来るようになれば、
「収納が足りないかも?」という不安を払拭しやすくなり、
結果余計なコストを払う必要がなくなるし、
いざ暮らし出してみたら全く収納が足りなかったなんていう
最悪の事態を引き起こすことも間違いなくなくなるはずですから。

【おうちづくりコラム】位置と広さと数量と

「子供のために」という想いは、
家を建てる大きな原動力の一つだと思いますが、
とはいえ子供は遅かれ早かれ家から出ていくことから、
子育て期間中のことだけじゃなく、
子供が巣立った後まで考えた上で
間取りをつくっておいた方がいいのではないでしょうか。

内装や設備は比較的簡単に変えられますが、
使い勝手が悪くなったからといって
間取りの変更をしようとしても
そう簡単には出来ないですしね。

そんなわけで、子供部屋に関しては
それぞれの想いもあると思いますが、
最も合理的に考えた方がいいスペース
だというのが個人的な意見です。

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まず考えていただきたいことが、
子供部屋を2階につくることが
本当に正解なのかどうかということです。

子供部屋を2階につくった場合、
子供が小さいうち(中学生になるまで)
自分の部屋を全くと言っていいほど
使うことがないからです。

子供に限らず家族みんな
1日の大半を過ごすのはリビングダイニングキッチンだし、
子供たちが小さいうちは
お母さんの近くから離れないでしょうし、
寝るのも親と一緒ですからね。

結果、リビングやダイニングが
子供たちのオモチャや服で
散乱していくのではないでしょうか。

そして、1階にリビングとは別部屋か
充分な収納が確保出来ていない場合、
子供のものを片付ける収納ボックスを
リビングに置かざるを得なくなり、
生活感があふれてしまう上、
狭苦しく掃除もしにくいリビングに
なってしまうのではないでしょうか。

以上のようなことが想定されることから、
子供部屋の位置を最初から2階に指定してしまうのは
どうかと考えている次第です。

子供部屋を1階につくっておけば、
自分の荷物は全て自分の部屋に片付けられるでしょうし、
親御さんが泊まりに来た時なんかもここを使ってもらえるし、
やがて子供たちが出て行った後も
何かと使い勝手がいいでしょうしね。

要するに、子供部屋は
2階よりも1階につくっておいた方が
使える幅が大なり小なり広がるだろうし、
ライフスタイルの変化に応じて使い分けがしやすい、
というわけです。

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✔️コストに直結する広さと数量

続いて考えていただきたいことが、
「広さ」と「数」についてです。

広さに関しては、
寝室同様何を置く予定なのか?から
算出するのでいいのではないでしょうか。

仮に部屋とは別でクローゼットがあり、
置くものがシングルベッドと机だけであれば、
内寸で2.6m×2.6mある
4.5帖という広さで充分だと思います。

ハウスメーカーの住宅展示場や
住宅会社のモデルハウスなどは、
6帖でつくっている場合が多いのですが、
たとえ思春期を迎えたとしても
部屋に篭りっきりにならずに
寝る寸前までリビングで
一緒に過ごすことが多いと思うので、
子供に関してはそんなに広くつくる必要はなく
「自分の部屋がある」ということだけで
充分だという認識でいいと思います。

冒頭でも申し上げましたが、
遅かれ早かれ子供は家を出ていくでしょうし、
その後の利用用途を考えてみても、
4.5帖もあれば充分でしょうしね。

数に関しても、必ずしも子供の人数に合わせて、
つくる(つくっておく)必要はないかもしれません。

子供が自分の部屋を使い出すのは
中学生になってからの可能性が高いし、
高校卒業と同時に家を出ていくとしたら
1人で部屋を使う期間は最大6年なので、
兄弟姉妹の年齢差によっては
使う時期が被らない可能性もあるからです。

そんなわけで、子供部屋を
必ずしも人数分つくる必要はないし、
どう考えてもつくらないといけないとしても
4.5帖という広さのまま増やすのではなく、
3.75帖とか3帖という広さにすることを
検討した方がいいのではないかと考えています。
面積を広げれば広げるほど
確実に家のコストは上がっていってしまいますしね。

いかがでしたか?
もちろん、子供部屋も寝室同様に
予算的にゆとりがあるのであれば、
全然広げていただいても問題ないので、
この意見も参考にしていただきつつ
考えてみていただければと思います。

では、次は「収納」についてお伝えしていきたいと思います。

【おうちづくりコラム】生活をイメージしながら考える

2階建てで、かつそれぞれの部屋を
全て2階につくるとなると、
1階にはリビングダイニングキッチン以外に
もう1つ部屋が必要となります。

子供たちが小さいうちは
子供たちの荷物置場として機能するし、
親御さんが泊まりにきた時には
寝所として機能すると考えられるからです。
また、やがて老後を迎え
階段を上がるのが億劫になった時には
そこを寝室として使えるからです。

他方、平屋を建てるとしたら、
この多目的ルームをつくらなくても
別段問題ないのではないでしょうか。
子供部屋も寝室も収納も
全てリビングダイニングキッチンと
同じフロアに存在するからです。

つまり子供たちの荷物置き場は自分の部屋でいいし、
親御さんが泊まることがあったとしても
子供部屋を使ってもらえばいいし、
(広々つくるリビングに布団を敷いて寝てもらってもいいですしね)
階段が億劫になることもないからです。
収納だって2階建てに比べると
必要な場所に充分あるでしょうしね。

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そんなわけで、平屋にすれば
この「客間」的存在の多目的ルームをカットすることが出来、
その分コストがカット出来ます。
この部屋の広さを6帖だと仮定したら
価格に換算するとざっと200万円ぐらいですかね。

また、インスタの影響を受けてか、
ここ数年「ランドリールーム」と言われる
いわゆる洗濯物のためだけの部屋を
つくっている方もいらっしゃいますが、
これもコストに直結するため
本当に必要なのかどうかを冷静に考えた方がいいと考えています。

というのも、今やリビングダイニングキッチンは
昔の家のように仕切りをつくらず一体となっていて、
かつキッチンが対面式になっていることが多いのですが、
これはこうなっている方が「ながら作業」がしやすいからです。

キッチンで料理や洗い物をしながらダイニングで勉強する子供を見る。
リビングで遊ぶ子供を見ながらリビングで洗濯物をたたむ。
リビングで遊ぶ子供を見ながら中庭で洗濯物を干す。

共働きが当たり前となっている今は、
この「ながら作業」がどの家庭でも当たり前ではないでしょうか。
忙しく時間が足りない日々の中で
少しでも家族団欒の時間を増やしてくれる役割を果たしてくれるのが
この広々としたリビングダイニングキッチンですからね。

ゆえ、そんなに使用時間が長くない部屋をつくるために
100万円以上のコストをかけるのは勿体無いと考えている次第です。

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✔️寝室の広さの算出方法

ハウスメーカーの展示場や
住宅会社のモデルハウスなどを見学すると、
見栄えを考えてか寝室が無闇矢鱈に広くつくられています。
それどころか、寝室に書斎のようなコーナーすら設けられています。

ですが、正味の話をすると
寝室に広さは必要ないのではないでしょうか。
寝る寸前までリビングで過ごすでしょうし、
起きたらすぐにリビングに行くからです。
要するに、寝室は実質「寝る時」だけしか使わないからです。

また、寝室の近くには
必ずといっていいほど大型収納をつくると思いますが、
こうする理由は寝室に荷物を起きたくないからではないででしょうか。

今は昔のようにタンスもなければ
お母さん専用の化粧ドレッサーを
持ち込む人も皆無でしょうしね。
かつ、テレビも薄型になったため場所を取らなくなったし、
スマホやタブレットがあれば
そもそも寝室にテレビをつける必要すらありませんしね。

そんなわけで、寝室は必要最低限の広さで
つくるのがベターじゃないかと考えている次第です。
具体的には、置くベッドのサイズと個数が分かれば
それに見合う広さにするという感じです。

仮にセミダブルベッドを2台並べて置くとしたら、
1.2m×2.0mが2台並ぶので
ベッドに必要な寸法が2.4m×2.0m、
これを置くのにちょうどいい広さは
3.51m×2.6mの内寸がある6帖という感じです。

もちろん、これでは狭いなーと感じられた方は
広げていただくしかないのですが、
広げれば当然コストも上がることになるので、
それも考慮した上でご判断いただければと思います。

では、今回はここまでにして
次回は「子供部屋」について考えていきたいと思います。

【おうちづくりコラム】合理的に考える力を身につける

家づくりのコストを下げるための一般的な手段は、
総二階建てにすることによって
家をローコスト化することなのですが、
この手法は、家を安く出来たとしても
土地にかかるコストと外構にかかるコストを
ダブルで大幅に上げてしまうため、
家づくり全体のコストを落とすための
ベターな方法にはなり得ません。

他方、前回お伝えしたような
間取りのつくり方を知っていれば、
家のコストは上がってしまうものの、
土地にかかるコストと外構にかかるコストを
ダブルで大幅に下げることが出来るため、
結果的に、家づくり全体のコストを抑えることが出来ます。
住みやすさも格段にアップさせながら。

ゆえ、後者の選択肢を
これから家を建てる方には
知っておいてもらいたいのですが、
とはいえ、出来れば家のコストも上げないようにしたいと
お考えになるが当たり前だと思うので、
ここからは家のコストを抑える方法について
お伝えしていきたいと思います。

家のコストは、
使う材料や性能、面積や形など
様々な要素に左右されますが、
使う材料を妥協しても
そう大してコストは落ちないし、
性能に関しては
国が定める基準に従わないといけないため
上げることは出来ても落とすことは出来ません。

これに対し、面積に関しては
削ればそれ相応にコストも削れるし、
冷静に考えていくと
削ることが出来そうなスペースが割とたくさんあるし、
それを削ったとて住みやすさや使いやすさが
劣化する可能性もゼロに等しいため
家のコストを落とすにあたっては、
なくても問題がないスペースを
削ることが最良の手段だと考えています。



✔️合理的に考えていくことが大事

家の面積を削る上で大事なことが
合理的に考えていくことです。
面積を削れば当然家が小さくなるのですが、
ここで邪魔になってくる感情が
「家は◯◯坪はなければ!」という
「なんとなくのイメージ」です。

これがある限りは
面積カットはかなり難しいのですが、
1つ1つ冷静に考えていく
合理的な思考が出来るようになると
案外なくても問題がないものが
けっこうたくさん出てきます。

まずは「廊下」。
ただ通るだけの廊下も
部屋や収納と同じように
コストがかかるわけですが、
そもそもこれが欲しいという方は
限りなく少ないのではないでしょうか。

廊下が出来れば、
廊下が空気の循環を遮断してしまうため
家全体に冷暖房が行き届きにくくなり、
温度差が生まれる原因となりますしね。
そもそも廊下のドアは
閉める習性が人にはありますからね。

「高断熱高気密化」している理由は、
家全体の温度差を限りなく
ゼロに等しくするためでもあるので、
その観点から考えても
現在の家づくりでは
いかに廊下を削ることが出来るが
家づくりの大きな鍵となります。

続いてが「階段」です。
もちろん、都市部のように
土地面積が40坪未満になれば、
必然的に上に階を重ねていかざるを得ないのですが、
正味の話、ここ会津ではほとんどの方が
この対象にならないのではないでしょうか。
つまり、ほとんどの方が
「平屋」を建てることが出来るというわけですね。

そして、2階建てではなく
「平屋」にすることが出来れば、
実は「廊下」を限りなくゼロに近づけやすくなるし、
上下階の温度差もなくせることから
家全体に冷暖房が行き届きやすくなり、
家の中の温度差をより小さくすることが出来ます。

2階をなくすことが出来れば、
トイレの数も1つにすることが出来ますしね。



いかがでしたか?
反論がある方もいらっしゃると思いますが、
ここまでお伝えしたスペースは
別段なくても支障がないのではないでしょうか。

そして、これらがなくなることによって
平屋が2階建てと変わらない価格で建てられるとしたら
前向きに検討してもいいんじゃないか、
と思っていただけたのではないでしょうか。

では、次回は平屋を2階建てよりも
安く建てられるようにするために、
これ以外のスペースについて考えていきたいと思います。

【おうちづくりコラム】固定概念から解放された間取りづくり

「部屋は南向きであるべきだ」
という固定概念に縛られていると、
土地がよほど広くない限り
(80坪以上ぐらいの感覚でしょうか)
必然的に2階建ての家を建てざるを得なくなります。

たとえ、その土地が
平屋を建てるに充分な広さがあるとしても、です。
(50坪〜60坪ぐらいの感覚です)

南に家が建っている土地で
1階につくる部屋の中に
安定的に光を届けるためには、
充分な距離を確保する必要があるからです。

結果、余分に出来た土地にも
工事を施さないといけなくなり、
その分、外構工事費用が高くなります。
プライバシーや景観を守るために
目隠しや、植栽、フェンスなどの工事も
確実に必要となるので、
なかなかなコストアップになるでしょうしね。

他方、直射光だけじゃなく
天空光を使うことを前提として
間取りを考えれば、
これまで平屋なんて絶対に無理だ
と考えていた土地にも、
平屋を建てることが出来るようになります。

直射光だけに頼らず
天空光を活用出来れば、
南に建つお家との間に
採光のために距離を開ける
必要がなくなるからです。

例えば、間口12m×奥行き15mの
北向き約55坪の土地には、
2階建ての家しか建たないと考えられがちですが、
通常採光確保のために必要だと
考えられていたスペースにも家が建てられるとしたら、
実は普通に4人家族が充分ゆったり暮らすことが出来る
平屋のお家を建てることが出来ます。

空が見える明るく広々とした
リビングダイニングキッチンに、
それぞれの部屋と充分過ぎるぐらいの収納があり、
室内干しが出来るほどゆったりとした
自然光がたっぷりと差し込む
脱衣スペースがある平屋を、です。

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✔️55坪の土地に建つ平屋とは?

この土地で設計する場合、
リビングダイニングキッチンは
南ではなくあえて北に配置します。
北に配置すれば必然的に南に建つ家との間に
充分な距離が生まれるからです。

そしてリビングダイニングキッチンの
南側に外スペースをつくります。
過ごす時間が圧倒的に長い
リビングダイニングキッチンに
直射光をふんだんに取り入れるためです。

これがいわゆる「中庭」と呼ばれる
スペースなのですが、
「中庭」をつくることによって
家の中心から光を採ることが出来、
家全体に満遍なく光が届けやすくなります。

「中庭」をつくれば、
南に建つ家からだけじゃなく、
東に建つ家からも、
そして西に建つ家からも、
充分な距離を保つことが出来るからです。

また、敷地の南に配置した部屋には
南から光は入らないものの、
「中庭」に面する北に窓をつくれば
天空光と南の壁に反射した光が
家の中に入ってくるため、
直射光に比べて安定した採光が確保出来るし、
天空光は眩しくないことから
とっても過ごしやすい空間をつくることが出来ます。

以上のような理由から、
外周面に採光のための
大きな窓をつくる必要がなくなるというわけですね。
言い換えると外周面は
風を通すだけの小窓だけで充分だ
ということになります。

結果、周りから
家の中を見られる心配がいらなくなり、
そのためのカーテンがいらなくなるし、
家族のプライバシーがしっかりと確保出来ます。

かつ、「中庭」には台風時に
直風が当たらないことから、
何かが飛んできた時に備えて
シャッターをつける必要もなくなります。

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✔️得られる数々のメリット

このように固定概念に縛られず、
土地に合わせて間取りをつくることが出来れば、
今も今後もずっと住みやすい平屋を
手に入れやすくなると同時に、
平屋の懸念点であるプライバシー性と防犯性の低さを
スッキリ解消することも出来ます。

また、耐震面でも重心が低い平屋を建てれば、
地震や台風の強風の影響も受けにくくなり、
今後ずっと安心して暮らしやすくなります。

さらに、土地の日当たりを
気にする必要もなくなることから、
土地の予算を落とすことが出来ると同時に
日当たりで諦めていた土地なども
候補地として名乗りを挙げやすくなります。

無駄に広い土地を買う必要もなくなることから
さらに土地代を抑えることも出来るし、
土地面積が小さくなれば外構工事費用も抑えられますしね。
プライバシーを担保し防犯性を高めるための
塀や植栽、目隠しといった工事も
全くと言っていい程いらなくなりますしね。

そんなわけで、
土地の周辺環境を加味した上で
要望をしっかりと精査すべきだし、
その上で間取りをつくるべきである
と考えている次第です。

ただ、平屋を建てるとなると、
少しばかりコストアップしてしまうし、
土地が持つ問題の解決手段が
「中庭」であるとしたら、
施工面積が増えることから
さらにコストアップしてしまうので、
次はコストを上げずに平屋を建てるために
知っておいていただきたいことについて
お伝えしていきたいと思います。

【おうちづくりコラム】2種類の光

光には「直射光」と「天空光」があり、
多くの方が基本「直射光」だけで
採光計画を考えようとしてしまうのですが、
どんな天気の日でも
安定した明るさを室内に届けるためには、
「天空光」をふんだんに取り入れる必要があります。

理由は、
大気層を通過して直接地上に届く「直射光」は、
熱が高く、明るく眩しい上、
天候に大きく左右されるからです。

明るく眩し過ぎるとなると、
また家の中に熱が入り過ぎるとなると、
それを遮るためにカーテンが必要になり、
それによって光が遮断されてしまい
採光計画が大きく崩れることになるし、
直射光を主な採光手段にすれば、
周囲から家の中が丸見えになることから、
曇りや雨の日でもカーテンが開けられなくなり、
よりいっそう暗い家になってしまいますしね。

そんなわけで、
空気中の塵や水蒸気などで
乱反射した光である「天空光」の
存在を知っていただいた上で
間取りの計画を立てることをオススメしています。

では、ここからは
「直射光」だけに頼らない
間取りづくりを実行していただくために
必要な知識についてお伝えしていきたいと思います。

ちなみに「直射光」信者を脱却し、
天空光をふんだんに取り入れた
住まいづくりさえ出来れば、
付けるのが当たり前だと思われている
カーテンが必要なくなり、
曇りの日はおろか、
たとえ雨が降っているとしても、
照明なしで過ごすことが出来るようになります。

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✔️間違った採光計画

建売住宅の広告を見ると、
「全室南向き日当たり良好」
という文言がよく入っているし、
建売住宅に限らず
注文住宅でもそのようなお家が
たくさん建っていますが、
まず考えていただきたいことが、
「そもそも全ての居室を
南向きでつくる必要があるのか?」
ということです。

例えば、寝室。
この部屋は陽が沈んでから
陽が上り始めるまでの間に
使う部屋ではないでしょうか。
ゆえ、日当たりをそんなに
重視する部屋ではありませんよね?

続いて子供部屋はいかがでしょうか。
デスクワークをする時を
想像してみてください。
朝から夕方まで
厳しい日差しが差し込んでくる所で
集中して仕事が出来るでしょうか?

難しいですよね。
ということは、子供たちだって
そんな所で集中して
勉強なんて出来ませんよね。

そして、集中するために
きっと遮光カーテンを閉め切り、
眩しい光線と熱い熱が
入ってこないようにしつつ、
照明で光の調整をすることになるでしょう。

この他、玄関や玄関ホール、
そして廊下や階段スペースなども
明るくはしたいものの、
かといってそれが「直射光」である
必要は全くありませんよね。

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一方で
「脱衣室」や「キッチン」などは、
居住スペースを南向きでつくることで
直射光が入ってきにくい場所に
追いやられがちになっているのですが、
本当にそれでいいのでしょうか?

光が差し込まない薄暗いキッチンで、
天気の日なのに照明をつけながら
料理をつくり、後片付けをする。

熱も入ってこなければ風通しも全然良くない
寒くてジメジメとした脱衣室で
着替えをし、洗濯物を干す。

こんな暮らしを手に入れたいなんて
全く思いませんよね?

程よく日差しが差し込む
明るく清々しいキッチンで
料理をつくり、後片付けをしたいし、
程よく日差しが差し込み、風通しも良い
明るくカラッとした脱衣室で
着替えをし、洗濯物を干したいですよね。

こうやって考えてみると
「なるほど。確かにそうかも。」
と思っていただけたと思いますが、
残念なことに多くの住まいが
このような設計にはなっていません。

もちろん、その理由は
「直射光」だけで採光計画を
立ててしまったからです。

では、どうすればいいのか?
というわけで、
次からは「直射光」だけに頼らず、
「天空光」をふんだんに利用した
間取りの考え方について
お伝えしていきたいと思います。

【おうちづくりコラム】設計の大原則

一般的に、家の間取りは
建てる人の要望によって全てが決まると考えられていますが、
どれだけ多くの情報をお客様から引き出せたとしても、
それだけで住みやすい家をつくることは出来ません。

理由は要望を引き出せば引き出すほど
その要望を叶えることだけに必死にならざるを得なくなり、
その土地に合わせた間取りをつくりづらくなってしまうから。

つまり本当に住みやすい家をつくるためには、
本来周辺環境の状況を加味した上で
(周りの家との兼ね合いを考えながら)要望をお聞きし、
その要望の1つ1つがその土地にマッチしているかを
確認しながら間取りをつくるべきなのに、
要望を聞き過ぎてしまうと、
要望を実現するだけでいっぱいいっぱいになり
そこまで考えられなくなってしまうというわけですね。

要望を聞き過ぎると予算が跳ね上がりやすく、
予算とのバランスが取りにくくなる
という困った悩みも発生しますしね。
要望には「プラス」の要素はあれど
「マイナス」の要素は基本ありませんからね・・・

というわけで今回は
住みやすい家を予算を抑えながら建てる方法について
お伝えしていきたいと思います。

ヒアリングでお客様から
要望を引き出し過ぎてしまって
図面と予算の収集がつかなくなっているという事態に加え、
家づくりにはなんとなく受け入れてしまっている
「固定概念」というものがたくさんあり、
それがさらにいい間取りづくりの邪魔をするので、
その固定概念を打破すべく
正しい設計の知識をつけていただければと思います。

24462706_s.jpg

✔️間取りは土地に合わせて考える

間取りを考える上で
最も大事な要素であると言っても
過言ではないことがこれです。

例えば、
日当たりが良い南向きの土地に家を建てるとしたら、
南向きに部屋をつくり南向きに大きな窓をつくるのが
設計では当たり前とされていることですが、
間取りを見る際に気を付けなければいけないことが
「周りから自分の家がどのように見えるのか?」
ということです。

南向きの土地ということは、
南に道路があるということであり、
それは中から外の様子がよく見えるということであり、
道行く人や車からも家の中の様子がよく見えるということ
でもありますからね。
リビングからの続きでつくったウッドデッキも然りですね。

これが想像出来ていないと、
間違いなく思っていたものとは
違う家が仕上がってしまいます。

レースカーテンだけでは
あまりに丸見えが気になるとしたら、
遮光カーテンまで閉めることになり、
家の中に光が入ってこなくなるし、
以降ずっとカーテンが開けられない。
丸見えなのが気恥ずかしくてウッドデッキを全く使わない。

いかがでしょうか?
「言われてみると確かに・・」と
思っていただけたかもしれませんが、
実際にそんな家に住んだことがなければ
こんなこと想像もつかなかったのではないでしょうか。

まるで神のように崇められる「南向きの土地」にも
こんな想定外のデメリットがあるなんて
思ってもみなかったのではないでしょうか。

30170921_s.jpg

✔️土地にマッチしない固定概念

また「部屋は南向きでつくるべきだ」
という代表的な固定概念は
南向きの土地に限らず、
その他の土地でも設計士の頭を悩ます
困った要望となります。

日当たりが悪そうな土地で
1階の一番南にリビングを配置すれば、
冬場ほとんど光が入ってこないため
「暗いわ」「寒いわ」という家になりやすいからです。

別の場所で採光を確保しようにも、
大きな窓をつくればつくるほど隣との距離が近いと
カーテンを開けることが出来なくなりますしね。

南にリビングを配置したことによって
水回りが北に配置されることになれば、
脱衣室が寒くジメジメしやすくなるし、
室内干しで洗濯物を干しても
なかなか乾かないでしょうしね。

いかがですか?
自分が住む家がこんな家になってしまうとしたら
最悪な気分になりますよね・・

そんなわけで家づくりをする時は、
なんとなく当たり前だと受け入れてしまっている
固定概念というものを
あらかじめ打破していただくことが
初めの一歩だと考えている次第です。

固定概念がなくなれば、
劇的に色んなことが柔軟に考えられるようになりますから。

【おうちづくりコラム】ローコスト住宅が結果的に割高になる理由

資材価格の高騰によって
コロナ前に比べてずいぶんと
建築費が上がってしまったのですが、
それに加えて住宅性能の更なる強化や太陽光発電の設置、
さらにインスタグラムの影響による
商品のグレードアップなどによって
銀行からの借入額がどんどん増えていっているのが現実です。

もちろん、住宅性能の強化と太陽光発電の設置は、
長期的に見ると上がった建築費を打ち消すどころか
お釣りが帰ってくるぐらい
電気料金というランニングコストを削減してくれるのですが、
とはいえ、目先だけで考えると返済負担は増えてしまうので
少しでも家づくりにかかるイニシャルコスト(初期費用)を
抑えるための工夫をしなければいけません。

ゆえ、今回は家づくりにかかる
コストを落とすための方法について
お伝えしていきたいと思います。

これを実現するためには、
建築費を削減するだけでは難しく
土地と外構(庭の工事)にかかる
コストをも削減する必要があるのですが、
ここで難しいのがローコスト住宅の考え方に寄ってしまうと
建築費は幾分抑えられるものの、
その分土地や外構に莫大なコストが必要となり
総額で考えるとかえって
高い買い物をする結果になってしまうということです。

30299032_s.jpg

✔️ローコスト住宅の盲点

ローコスト住宅とは、
家のコストを最小限にするために
施工面積が抑えられるような
間取りの工夫をしているお家です。

家を真四角にするとか、
総二階建てにするとか(1階と2階の面積が同じ家)、
凸凹にならないよう間取りをつくるといった工夫ですね。
この結果、確かに家のコストは
大なり小なり抑えることが出来ます。

しかし、こういった要素を
取り入れたお家に共通していることが、
「家の外周面だけにしか窓がつけられない」
ということなのですが、
これが土地や外構にかかるコストを
大幅に跳ね上げてしまう原因となります。

土地代が高くなる理由は、
基本、日当たりがいい土地じゃないと
家の中が真っ暗になってしまうため、
価格が最も割高に設定されている南向きの土地を
買わないといけなくなるか、
あるいは南向き以外の土地である場合、
隣家との間に充分なスペースを確保しないといけないので
その分、余分に土地を買わないといけなくなるからです。

そしてこの結果、外構工事までも高くなってしまいます。
南向きの土地に南向きに大きな窓をつくってしまうと、
外から家の中が丸見えになるため、
目隠しや塀や植栽によって防がないといけなくなるからです。

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また、丸見えの位置につくったウッドデッキを
有効活用出来るようにするためには、
ウッドデッキにまでも目隠しを
設置しないといけなくなるからです。

その上、家の窓には
目隠しのためのカーテンが必要になるし、
防犯のことや、台風の時に備えてシャッターも必要になるので、
相当なオプション追加工事がかかってしまいますしね。

つまり、南向きの土地は
土地代が割高になるだけじゃなく、
同時に外構工事代も割高になり、
かつ、割安に抑えられたはずの
建築代までも結果的に割高になる。
結果、家づくりのコストが
最も上がってしまうというわけです。

これが案外知られていない家づくりの盲点なのですが、
みんなそろって日当たりがいい
南向きの土地を探そうとする結果、
南向きの土地に人気が集中し
なかなか土地が見つからなくなるし、
見つかったとしても値引きなんてしてもらえないし、
すぐに売れてしまうことから即決を迫られることになり、
家づくりのペースが乱されてしまうという
更なるデメリットを引き起こしかねません。

そんなわけで、
こういった悪い循環から抜け出していただくために
正しい間取りのつくり方について
知っていただきたいと思っている次第です。

というわけで次回は設計の考え方について
詳しくお伝えしていきたいと思います。

【おうちづくりコラム】電気料金の嘘と真実

2022年の10月をもって
東北電力が燃料調整費の上限を撤廃したことにより、
11月からオール電化住宅の電気料金が
大きく跳ね上がりました。

これを受けてこれまで無頓着だった電気料金を
意識するようになった方も多いのではないかと思いますが、
電気料金は今後もさらに高くなっていくと噂されているため、
これから家を建てる方は、
値上がり傾向である電気料金を
抑える対策をしなければいけません。

いつか終わりがある住宅ローンとは違って
電気料金は生きている限り
ずっとかかり続ける費用ですからね。

どれだけ住宅ローンの利息を抑えることが出来たとしても、
電気料金に対する知識が乏しいままでは
抑えた利息を上回る出費を強いられかねませんしね。

というわけで今回は
電気料金についてお伝えしていきたいと思います。

今後、変動幅が大きくなるであろう
電気料金という「ランニングコスト」を抑えられるかどうかは、
安定した「長期積立投資」にも直結してくるはずなので、
知識を身につけていただければと思います。

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✔️「高断熱高気密」だけでは解決策にはならない

まず理解しておいていただきたいことが、
家の断熱や気密を強化することは
「快適な暮らし」には大きく寄与するものの、
新築の家同士で比較する場合
電気料金の節約にはそれほど関係ないということです。

国が発表しているデータによると、
家庭の消費電力の割合の中で
冷暖房が締める割合はわずか28%しかないからです。
割合としては給湯器と同じ比率です。

1年中休みなく使用する給湯器に対し、
冷暖房は使用する期間が1年のうち半分ぐらいなので、
そう考えると信憑性の高い数字ではないでしょうか。

仮に毎月の平均電気代が
毎月15,000円だとしたら、
冷暖房が締める費用は
月平均4,200円ぐらいだということですね。

そして、たとえ超高性能住宅にしたとしても
冬の暖房の使用をなくすことは不可能なので、
ずいぶんとお金をかけて高性能化したとしても
節約出来る電気代は
せいぜい20%~30%ぐらいのものではないでしょうか。

つまり、毎月平均1000円前後ぐらいが
高断熱高気密化によって
節約出来る電気料金だということですね。

今後50年生きるとしたら、
節約出来る合計金額が約60万円なので、
性能アップによって高くなるコストが
それ以下ならコストを上げることなく
より快適な住まいを手に入れることが出来るので
そうした方がいいという感じですね。

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✔️電気料金を抑えるたった一つの手段

家の性能を強化すれば、
多少の電気料金の節約をしつつ
より快適な暮らしを手に入れることが出来ますが、
とはいえ、そうしたからと言って
給湯器や冷蔵庫、そして照明器具や
その他全ての家電製品の電気料金を
節約出来るわけではありません。

ゆえ、電気料金の根本的な解決策は
「太陽光発電の設置」しかありません。
太陽光発電を設置すれば、
発電している間は電力会社から
電気を買わなくてよくなるからです。

電気そのものの買う量が減れば、
燃料調整費や再エネ賦課金といった
使った電気料金に付加してかかる
余分な費用を削減出来ますからね。

かつ、夜の使用電力量によっては
「蓄電池」の設置も検討した方がいいと考えています。
蓄電池を設置すれば、
昼間の使いきれなかった電気を
貯めておくことが出来るため、
発電しない夜も電力会社から
電気を買う必要がなくなるからです。

つまり、発電は天候にも左右されるため
完全というわけにはいきませんが、
基本的に電気は「自給自足」した方がいい
というわけですね。

現在の電気料金は基本料金が高く
それが、電気料金が落ちにくい原因なのですが、
昼も夜も電気を買わずによくなることによって、
電力会社の料金プランを使った分だけ
請求が来るプランに変更出来、
これが更なる電気料金の節約につながりますしね。

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【おうちづくりコラム】合理性と安定のどちらを選択するか?

2022年末の日本銀行による
「長期金利」の利上げによって、
これに連動して金利が決まる
全期間固定型の「フラット35」や、
メガバンクの「10年固定」などが
軒並み上昇しましたが、
マイナス金利の解除によって
長期金利はさらに上昇しそうな流れです。

これを受けてネット銀行が戦略的に金利を下げている
変動型の住宅ローンとの金利差がさらに拡大し、
ますます変動金利を選ぶ人たちが増えていくことが予想されます。

そんなわけでますます変動型に押され気味となる
固定型の住宅ローンですが、
個人的には金利が上がったとはいえ、
まだまだ低水準で推移していることから
ずっと変わらない安心感が得られる
固定型も選ぶ価値があると考えています。

当面の間、短期金利が上がらない
可能性が高いことには同意しますが、
その意見も現在時点での意見であり、
それは今後の流れ次第で
変化することだって十分あり得るから。

そして、仮にそう遠くない未来に
短期金利が上昇することになり、
その影響を受けて変動型の住宅ローンが
上昇してしまった場合、
返済負担が上がることになり、
少なからず家計に影響を与えるから。

かつ、そんな状況になってから
固定型に乗り換えるのでは「時すでに遅し」だからです。
短期金利が上がる頃には
長期金利はかなり高い状態まで
上がっている可能性が高いからです。

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住宅ローンを借り換えするとなれば、
再度、団体信用生命保険に加入し直すことになるのですが、
年齢を重ねるごとに加入出来なくなるような病気を
発症する可能性も上がっていくという
懸念点も考えられますしね。

また、家を建てると同時に
住宅ローンの返済期間と同じ期間
「NISA」を利用しつつ
「長期積立投資」をやり続けることが
これから家を建てる方にとって
必須項目だと考えているのですが、
多少金利が高くとも返済負担がずっと変わらない
固定型の住宅ローンを選んでおいていただく方が、
継続して安定した資金をここに投じていただきやすいのでは?
というのも1つの理由です。

「長期積立投資」に安定した資金を
投じ続けた方がいい理由は、
これをやり続けることによって増えるお金の量が
住宅ローンによって支払う利息よりも
圧倒的に多い可能性が高いからです。

ゆえ、場合によったら
家計が不安定になることによって
「長期積立投資」が断絶する可能性すら考えられる
変動型の住宅ローンを選ぶよりも
そうなる可能性が低いであろう
家計が安定しやすい固定型の住宅ローンを
選んでおいていただく方がいいんじゃないか
というのが個人的な考え方です。

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ただし、固定型の住宅ローンは
変動型の住宅ローンに比べて金利が高く、
返済負担を上げないためには
その分借入額を減らさないといけないし、
かつ、住宅ローン借り入れ時に
銀行に払う手数料も余分にかかるため、
その分さらに土地や家にかける予算を
縮小しないといけないというデメリットもあります。

ゆえ、どちらかというと
固定型の住宅ローンを選びたいなとお考えの方は、
これらを踏まえた上で
家づくりの全体計画を立てないといけない
ということを忘れないようにしていただければと思います。

【おうちづくりコラム】住宅ローンの背景と今後の動向

住宅ローンの商品は、
大きく「変動型」と「固定型」の2つに分けられます。

変動型商品とは、
ネット銀行の主力商品である「変動金利」や、
地方銀行が取り扱っている
「3年固定」や「5年固定」などの
最初の短い期間だけ金利が固定されている商品です。

そして固定型商品とは、
「フラット35」という商品のように
最後までずっと金利が決まっている商品や、
地方銀行が取り扱う「10年固定」という
最初の固定期間が少し長めの10年で設定されている商品です。

それぞれの特徴としては、
「変動型」は固定型に比べて
金利が安いという利点がある一方で、
金利に連動して返済額が変わるというリスクを持っていて、
「固定型」の中でも全期間固定型の商品は、
ずっと返済が一定であり安心感を得られやすい
という利点はあるものの、
変動型に比べて金利が高いことから
余分に利息を払う可能性が高いという
リスクを持っているという感じでしょうか。

では、これらを考慮した上で
これから家を建てる予定の方は
一体どちらの商品を選んだほうがいいのでしょうか。

では、その答えを自ら導き出していただくために、
もう少しそれぞれの商品について
突っ込んでお伝えしていきたいと思います。

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✔️今後の金利の動向予測

今年、17年ぶりに日本銀行が
マイナス金利を解除しましたが、
この影響を直接的に受けるのは
固定型の住宅ローンだけであり、
変動型の住宅ローンは基本この影響を受けません。

マイナス金利が解除されたからといって
変動型の住宅ローンが直接的に影響を受ける短期金利が
すぐさま上がるわけではないからです。
今後日本でインフレが順調に進んだとしても、
それが賃金上昇につながるのは
団塊の世代が一斉退職する2030年頃だと言われているし、
実際そこから短期金利が上昇するまでは
さらにタイムラグがあると言われていますしね。

つまり、日本の景気が良くなりつつあるとしても、
変動型の住宅ローンを左右する短期金利が上昇するまでは
まだ十数年かかる可能性が高いため
「変動金利はかなり先まで上がらない」というわけですね。
これが専門家たちの見立てです。

そして、その可能性が極めて高いとしたら、
「元利均等払い」という返済方式が一般的である住宅ローンでは、
変動金利を選んだおいた方が
利息の払いを圧縮出来る可能性がグンと高くなります。

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✔️住宅ローンの隠れた真実

住宅ローンの返済方式には、
「元利均等払い」と呼ばれる
返済額が一定で利息と元本の比率が変化していくタイプと、
「元金均等払い」と呼ばれる
元金の額がずっと一定で利息の額だけが変化していくタイプの
2種類があるのですが、
元金均等払いは最初のうち返済額が高くなり過ぎることから、
ほとんどの方が「元利均等払い」で住宅ローンを組みます。

ですが、この元利均等払いは
貸す側にとっては非常に有利な返済方式であるものの、
逆に借りる側にとっては
決して有利な返済方式ではありません。
最初のうちは元本比率が低く逆に利息比率が高いからです。

イメージとしては35年返済であるにもかかわらず
わずか最初の10年だけで半分近くの利息を収めることになる
という感じでしょうか。

ゆえ、少しでも利息の過払いを防ぐためにも
少しでも金利が安い変動金利を選んでおいた方がいい
というわけですね。

利息の払いが少ないということは
元本の減りが早いということでもあり、
元本が小さくなっていれば
仮に十数年後、短期金利が上昇し
住宅ローン金利がグンと上がるような事態になってとしても、
返済負担が大幅に上がるというリスクも
軽減出来るわけですからね。

これが「変動型」の住宅ローンを推す方たちの意見ですが、
いかがでしたでしょうか?

この他、変動型の住宅ローンは
融資を受ける際にかかる手数料も安く、
その分家づくりの予算が抑えられるか、
家や土地に余分にお金がかけられる、
というメリットもあるのですが、
これも大きな要素となると思います。

では変動型についての話はここまでにして
次は固定型について
お伝えしていきたいと思います。

現時点では固定型は
非常に不利な状況ではあると思いますが、
安心感が得られる固定型を
捨てがたいのもまた一つの事実なので、
あまり変動型に偏らず読んでいただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】住宅ローンの返済期間

ウッドショックを皮切りに
5~600万円上がってしまった建築代は
そのまま住宅ローンに組み込まざるを得ない
という方がほとんどだと思いますが、
とはいえ、そうなれば毎月15,000円~20,000円も
毎月の返済負担が上がってしまいます。
(変動金利と固定金利による差です)

もちろん、インフレによって企業の業績が上がり続け、
給料が上がっていく見込みがあるとしたら
これもまた「仕方無い」と思えるのかもしれませんが、
大多数派の意見としては
とてもじゃないけどそうは思えないのではないでしょうか?

このままいい感じでインフレが続き、
それが賃金上昇に反映されるとしても
それはすぐではなく、
団塊の世代が一斉に退職を迎える
2030年ぐらいじゃないかとも言われていますしね。

それに、普段の生活に密接している
食料品や日用品も軒並み高くなっているし、
今後は、所得税はもちろん消費税に至っても
増税される可能性が高まってきていますしね。

そんなわけで今回は、
住宅ローンの返済負担を上げないようにするための
2つの方法についてお伝えしていきたいと思います。

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まず1つ目の方法が、
「住宅ローンの返済期間を長くする」ということです。
つまり返済期間を35年ではなく
40年で設定するというわけですね。
そうすれば毎月の返済負担が
10,000円ほど抑えられるからです。

とはいえ、そうなれば
住宅ローンに縛られる期間が
よりいっそう長くなるため、
その期間ずっと働き続けられるのか
と不安に思われるかもしれません。

また、期間が長くなればなるほど
利息を余分に払うことにもなるため、
繰上げ返済をすることで
返済期間を短くしていくべきじゃないか
と思われるかもしれません。

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✔️住宅ローン期間が長くても問題ない理由

複利効果を最大に活かした
「長期積立投資」をするつもりがない方は、
先程申し上げた不安を払拭するために
少々負担が増えるとしても
返済期間を少しでも短くした方がいいし、
繰上げ返済をすることによって
利息の負担を軽減した方がいいと思います。
銀行への預金や貯蓄性の生命保険によって増えるお金より
住宅ローンの利息の方が圧倒的に多いからです。

一方で「積立投資」を
住宅ローン期間と同じ40年ずっとやり続けるとしたら、
住宅ローン利息の数倍お金が増えている可能性が
かなり高い確率であるのは、
過去のデータを見ても火を見るより明らかです。

「投資をする」ということは
「世界経済の成長に投資をする」ということなのですが、
世界の人口はこれまでずっと増え続けてきて、
それに連動して経済は右肩上がりに成長してきたし、
今後も世界の人口は増え続けていくと言われており、
そうなれば経済はきっと右肩上がりに成長するからです。

ゆえ、返済期間を長くすることで
返済負担を少しでも軽減し、
「長期積立投資」がしやすい状況を
作っていただきたいと考えている次第です。

そして返済期間を長くしても問題がないと
考えているもう1つの理由は、
住宅ローンを借りている期間中
ずっと「団体信用生命保険」という
保険が掛かっているからです。

つまり返済期間を短くするということは
それだけ保証期間が短くなるということだし、
繰上げ返済によって返済期間を短くしていくということは、
保険を早々に解約しようとしているということでもあるため、
わざわざそんなことをする必要はない
(=保証を放棄する必要がない)
というわけですね。

そんなわけで、これから家を建てる方は
返済期間を長くすることで
返済負担を少しでも抑えていただき、
生まれた余剰資金を
全て「長期積立投資」に回していただければと思います。

【おうちづくりコラム】明るい老後を迎えるための2つのシナリオ

「老後」と言われてもまだまだ遠い未来なので
現実味を帯びて考えにくいかもしれませんが、
老後のことまで考えた上で資金計画を立てておかないと
後から取り返しがつかない状況を招きかねないのが
家づくりの恐ろしいところです。

ゆえ、家を建てながらも
安心して過ごし続けていただくために
今回は老後資金についての個人的な見解について
お伝えしていきたいと思います。

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✔️老後2000万円問題は本当なのか?

数年前、麻生大臣が年金だけでは
老後資金が2000万円ほど足りないという発言をして
物議を醸し出したことがありましたが、
国のデータによると
一般的な家庭の年金支給額と
65歳からの生活費を差し引いてみると
マイナスとなってしまう上、
この数字の中には住居費やゆとり費
(旅行や趣味、子や孫への援助金)
などは含まれていないため、
それらを合わせると
あながちこの話は間違いではないぐらい
家計が大赤字になってしまいます。

一般的な家庭の年金支給額が
月額約21万円なのに対し、
老後の最低生活費が月額約22.5万円で、
これに住居費とゆとり費が加算されると、
85歳ぐらいまで生きることを前提とすると
支出は月平均35万円ぐらい必要だと言われているからです。

この数字を元に計算してみると、
毎月14万円×12ヶ月×20年
=3360万円ほど老後資金が足りない
ということになってしまうわけですね。

ゆえ、なんらかの方法でこの不足分を
補填していかないといけないのですが、
個人的にはその最良の方法が銀行預金ではなく
また貯蓄性の保険でもなく
「長期積立投資」だと考えています。

理由は、これから仕事を辞めるまでの長い間、
「複利」効果を利用しながら
お金を運用し続けていくことによって
銀行や保険よりも圧倒的にお金を増やすことが出来る
可能性が高いからです。

「複利」とは元本に利息を加えた額に
さらに利息がかかるようになる計算方式のことで、
期間が長くなればなるほど
その恩恵が雪だるま式に膨らんでいくのが特徴です。

仮に毎年10万円ずつ積立し、
それを年率5%ずつ増えていくとしたら、
1年目:10万円×5%=5,000円
2年目:(10万円+5,000円)+10万円
=20万5,000円×5%=10,250円
3年目:(20万5,000円+10,250円)
+10万円=315,250円×5%=15,763円
という風に、増えていく割合が
年々大きくなるというイメージですね。

ゆえ、基本的には複利効果を最大化出来る
この「長期積立投資」を
老後資金づくりのメインシナリオに
考えていただきたいと考えています。

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✔️老後資金のサブシナリオ

とはいえ、家計の状況によったら
たとえ保険を見直し、
かつ住宅ローン返済の負担を減らしたとしても
充分な資金を長期積立投資に回せない
という方もいらっしゃると思います。

ゆえ、その状況が濃厚な方には
出来るだけ長く働き続けてください
とお伝えさせていただいています。

理由は、単純に働き続ければ
安定収入が入ってくるから。
そして、安定収入があることで
年金支給を遅らせることが出来れば、
年金額を増やすことが出来るからです。

年金は65歳から受け取ることが出来ますが、
支給率は1ヶ月遅らせるごとに0.7%上乗せされるため、
65歳から受ける年金額を1とすれば
70歳まで遅らせるとしたら142%になり、
限界の75歳まで遅らせるとしたら184%になるからです。

具体的な数字で示すと、
通常65歳から受け取ることが出来る
国民年金の額が約13万円なので、
70歳に遅らせると約18.5万円、
75歳まで遅らせると約24万円になり、
これに厚生年金の上乗せ分が
支給されることになるというわけですね。

仮に夫婦そろって働き続けていけたとしたら
おそらく毎月35万円を超える年金になるのではないでしょうか。
これが、僕が考える老後の不足資金を補填するサブシナリオです。

ただ、このシナリオにはずっと健康であることと、
いつ死ぬか分からないから
貰えるものは早く貰っておきたいと考えてしまう
心理的な壁の2つの障壁があるため、
あくまで「サブシナリオ」の枠に
とどめておいて欲しいんですけどね。

とはいえ、この2つのシナリオさえ知っていれば
安心して家づくりを進めることが出来ると思うので、
ぜひ覚えておいていただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】保険の役割と現実

生命保険の仲間に
「学資保険」と「医療保険」がありますが、
この2つも生命保険同様に
思い切って見直してもいい保険だと思います。

学資保険に関しては、
20年近くもお金を運用するにもかかわらず
金利が低過ぎて全くお金が増えないから。

そして医療保険に関しては、
そもそも日本人は問答無用で
「国民健康保険」に加入しており、
そもそもこれがとっても良い保険だからです。

では、それぞれもう少し詳しく
ご説明していきたいと思います。

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✔️学資保険<長期積立投資

結論から申し上げると、
現在の学資保険は
以前の学資保険のようにお金が増えず、
増えるとしても銀行の預金程度なので
そもそも入る必要がありません。

ゆえ、子供たちの大学への進学費を
学資保険で賄うという考えは
早々に捨てていただけたらと思います。

では、大学の進学費用はどうすればいいのか?
子供が生まれたばかりや
まだ子供が小さいのであれば、
大学卒業までの期間で考えると
20年前後の期間があるので、
学資保険にかけようと思っていた分を
そっくりそのまま長期積立投資に
回していただくのがいいかと思います。

とはいえ、20年後思っていたように
増えていないという状況も考えられますし、
積み立てを開始した時期が遅い場合
運用期間が短いと思っていたように増えていない
という状況も考えられるので、
こんな場合は増えていない資産を切り崩さずに
「奨学金」という手段を使っていただくのがいいと思います。

もちろん、奨学金はローンであり、
子供に借金を背負わせることになるため
利用してはいけないという意見もあります。

しかし、奨学金は金利も低いし、
返済が始まるのも大学を卒業してからであるため、
子供たちに払わせるのではなく
自分たちで払っていってもいいわけですしね。
子供たちが働きだせば、
子供たちにお金がかからなくなるので
親も家計に若干のゆとりが生まれますしね。

そんなわけで、
この学資保険に回そうと思っていた資金は
そっくりそのまま「長期積立投資」に
回していただけたらと思います。

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✔️不足分だけでいい医療保険

医療保険に関しても、
我が国日本では全員が
「国民健康保険」という最強の保険に
問答無用で加入しているため、
必要最小限しか入る必要がありません。

国民健康保険があることによって
そもそも私たちは30%しか医療費を負担しなくていいし、
それに加えて高額療養費制度を利用出来るため、
大病を患ったとしても
病院に支払う費用は十数万円程度で済みますからね。

ゆえ、仮に医療保険に入るとしたら
高額療養費制度では賄えないことにだけ
備えておくのでいいのではないか
というのが個人的な考え方です。

そして、見直すことによって
若干でも浮いた医療保険の掛け金も
学資保険同様「長期積立投資」に
回していただけたらと思います。

保険だと病気や怪我の時にしかお金がおりてこないのに対し、
いつでも出し入れ出来る場所にお金を貯めていっておけば、
病気や怪我以外の用途にもお金を使うことが出来ますしね。

というわけなので、
家を建てるタイミングで生命保険は全て見直していただき、
全て「長期積立投資」による
貯蓄に回していただけたらと思います。

車にこだわりがない自分としては、
大きな固定費となる「車」に関しても、
燃費や税金のことを考慮すると同時に
出来るだけ車体費用を抑えて
少しでも長期積立投資に回す資金を
つくっていただくことをオススメしているんですけどね。

運用資金が多ければ多いほど、
これから先の不安がより払拭出来るのは
間違いありませんからね。

【おうちづくりコラム】明暗をくっきり分ける小さなお家

コロナ前に比べて現在は
同じ大きさで家を建てようとしたら
4~500万円ほど値上がりしてしまったため、
予算を大幅に上げることなく家づくりを行うためには
家のサイズを小さくせざるを得ません。

とはいえ、家のサイズダウンは
やり方を間違えてしまうと使いにくくなると同時に、
やがて老後を迎えた時、大きな出費を招く恐れがあるので、
間取りづくりを間違えないようにしなければいけません。

例えば、割安に家を建てようと思ったら、
1階と2階の大きさが同じいわゆる「総二階建て」
にするのが一番手っ取り早いのですが、
建売住宅やハウスメーカーの企画住宅などに多いこの建て方は、
お子様が小さい家庭にとって最も使い勝手が悪く、
家が散らかりやすくなります。

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この建て方にする場合、
寝室と子供部屋が99.99%、2階につくられることになる上、
リビングダイニングの広さによっては
1階に部屋をつくることはもちろん、
いつも使うものや衣類をしまっておく収納すら
つくることが出来ないからです。

想像してみてください...
子供たちがいつも遊ぶ場所は一体どこでしょうか?

お母さんやお父さんの姿が見えない
2階にある自分の部屋ではなく親の姿が見えるリビングですよね。

では、そこに出したおもちゃを遊び終わったらいつも片付けて
2階にある自分の部屋まで持っていくでしょうか。
間違いなくそんなことしませんよね。

想像してみてください...
ご主人や子供たちは、パジャマやいつも着る服を
いちいち自分の部屋まで片付けに行ってくれるでしょうか。
これもそれほど期待出来ませんよね。
だって、どうせ毎日着るのなら
リビングのソファーやダイニングの椅子にでも
引っ掛けておく方が絶対に使い勝手いいですもんね。

以上のような理由から、小さな総二階建ての家は、
リビングやダイニングが散らかりやすくなるというわけです。
それどころか散らかった状態が
常態化してしまうというわけですね。

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洗濯の動線にしても
上下を行ったり来たりしないといけない複雑な流れになるため、
これを原因とする片付けのやりにくさから
家が散らかりやすくなってしまいますしね。

また、1階に部屋も収納もないこのような住まいは、
足腰が丈夫な若いうちは使い勝手が悪いぐらいで済むものの、
歳をとり足腰が弱ってしまったとしたら
とっても暮らしにくい家になります。

そして、その問題を解決するために
1階に部屋と収納を増築せざるを得なくなり、
再び数百万円という出費を余儀なくなれてしまいます。

大切な老後資金から捻出するか、
あるいはその資金が貯まっていない場合は、
リフォームローンを組むことによって。
おそらくまだ住宅ローン返済が終わっていない状態で、です。

そんなわけで、家を小さくする場合は、
こういった問題にも配慮しながら
あらかじめ間取りを考えなければいけない
というわけなんですよね。

✔️コストと使いやすさの両立

では、コストを抑えるために
家の面積をカットしながら使いやすく無駄な出費が防げる
家を建てるためには一体どのようにすればいいのか?

まず優先して考えるべきは「平屋」にすることです。
平屋にすれば階段も省けるため
より面積を抑えることが出来るし、
全ての部屋と収納が1階に集約されれば、
多少、部屋や収納が小さくなっても別段支障がないからです。

ただし、平屋にすれば面積を小さく出来るものの、
土地面積はそれなりに必要になってしまいます。
かなり家をコンパクトに出来るのであれば
50坪あればいけますが、
出来れば55坪は欲しいところですからね。

ゆえ、家のコストも抑えつつ
土地や外構にかける費用も抑えるとなれば、
「平屋」という選択肢ではなく、
使いやすさと経済性を両立した
2階建てにするのがベターかもしれません。

つまり、1階に子供部屋か寝室と
いつも使うものや衣類をしまう収納をつくっておくのが
いいのではないかというわけですね。

こうすれば、
子供たちが小さいうちもリビングが散らかりにくくなるし、
老後に増築をする必要もありませんしね。

2階に部屋を持っていった分だけ
土地面積を小さく出来るので、
土地代も削減出来るわけですしね。

というわけなので、
これから土地を買って家を建てようとお考えの方は、
こんな考え方もあるということを
ぜひ覚えておいていただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】家を建てると必要じゃなくなるもの

家づくりに取り掛かると決めたら
現在入っている生命保険を
見直すことをオススメしています。

というのも、
家を建てるにあたりほとんどの方が
住宅ローンを利用すると思いますが、
実は住宅ローン金利の中には、
もしものことが起こった時のために
生命保険料が含まれているからです。

つまり、住宅ローンの名義人に
もしものことが起こった場合、
生命保険会社から銀行に
全額繰り上げ返済が実行されることで
ローンの残債がゼロになり
経済的な負担が大きく減る
というわけですね。

もちろん、もしものことが起こった場合、
収入が激減してしまうのも事実なので、
「そうは言っても・・・」と
思ってしまうかもしれません。

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しかし少々辛辣なことを申し上げると、
保険料や車の維持費、
食費や生活費などの負担も大幅に減るし、
それに加えて遺族年金も支給されるため、
もしものことが起こっても、
これまで通り奥さんが仕事を続けることさえ出来れば、
実は生活は苦しくならないどころか
むしろ楽になるかもしれないのが良くも悪くも現実です。

ゆえ、家を建てると決めたら
すぐさま生命保険の見直しに
取り掛かって欲しいと思っている次第です。

また、銀行にお金を預けていても
全くお金が増えないことから
「貯蓄性」という機能を重視して
生命保険に入っている方も
多くいらっしゃると思いますが、
これも正味の話、
全て見直してもいいのではないでしょうか。

理由は、今後数十年にも渡って
お金を預けていくにもかかわらず
わずか20%程度しかお金が増えないからです。

つまり、保険会社にお金を預けるよりも
自分自身で長期積立投資をしていった方が、
過去の歴史を見る限りお金がより増える可能性が高く
そっちを優先したほうが良いからというわけですね。

しかも、保険で増えた分には課税がされるのに対し、
「NISA」を利用しつつ長期積立投資をしていった分には
一切課税されませんしね。
要は手取りベースで考えるとさらに差が開くというわけですね。

そんなわけで、
もしもの時のことや将来に備えて入っている生命保険は
家を建てるタイミングで全て見直し、
その浮いた資金を「長期積立投資」に回していただきたい
と思っている次第です。

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✔️生命保険は全て解約しても問題ないのか?

とはいえ、
いきなり全ての生命保険を全て解約するとなると、
保険会社の方から猛反対を受けるでしょうし、
全力で繋ぎ止めようとされるでしょう。
また、自分自身も不安を感じると思います。

しかし、冷静に考えてみると、
「保険」が持つ最大のメリットである
「死亡保証」が必要である期間というのは、
子供たちが親から巣立っていくまでの期間だけではないでしょうか。
子供たちが自分で働きお金を稼ぎ出した途端、
保証は必要なくなるのではないでしょうか。
あなたのパートナーだって自分が生活していく分ぐらいなら
問題なく稼ぐことが出来るでしょうしね。

そんなわけで、
全てを解約するのが不安だという方には、
子供たちが巣立っていくまでの期間だけ、
最も保険料が安い掛け捨ての
「定期保険」に入っておくことを
オススメさせていただいています。

考えようによれば、
その期間何も起こらなければ、
掛け金をドブに捨てるようなものとも捉えられますが、
毎月1,500円を20年入ったとしても
合計支払額は36万円なので、
その金額でもしもの時に充分に備えられると考えれば、
悪くないのではないでしょうか。

というわけなので、
家を建てる時には以上のような要素を踏まえつつ
現在入っている生命保険に
積極的にメスを入れていただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】資金計画の前にすべきこと

ここ2、3年で建築費が
500万円~600万円ほど上がってしまたため、
これから家を建てる方は単純に
その分予算が上がってしまうわけですが、
とはいえ、インフレは食料品や日用品といったものも
当然値上がりしているため
単純に上がった分だけ返済負担を上げるという
選択を取るのはかなり勇気がいることだと思います。

インフレによって
今後所得が上がっていく可能性があるとしても、
実際に所得に反映されるまでは
けっこうなタイムラグがあるでしょうし、
今後は社会保険や税金なども
容赦無く上がり続けていくのは
ほぼ間違いなさそうですしね。

そんなわけでここからは
資金計画を立てる前にやってもらいたいことついて
お伝えしていきたいと思います。

これらを知り実行していただくかどうかで
きっと今後、金銭的にも気持ち的にも
大きな差が生まれることは間違いないので、
まずは知識を頭に入れてください。

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家を持ちながらも金銭的にも気持ち的にも
充分なゆとりを持っていただくためには、
まずは家計を見直すことによって
「貯蓄資金」を少しでも多くつくらなければいけません。

そして、その「貯蓄資金」の大部分を分散しつつ
長期に渡り積み立ていかなければいけません。

長期積立投資に回す理由は、
長期間になればなるほどお金が雪だるま式に増える
「複利」の力が最大化していくから。

そして、短期的、中期的には
アップダウンを繰り返す株式市場も、
過去のデータを見る限り
長期的に見れば右肩上がりで進んでいくので、
目先の動きを気にせず
積み立て方式で買い続けていけば、
自然とお金が増えていくような
仕組みになっているから。

そして、なによりその増える割合が、
過去のデータが実証しているように
0.02%(普通預金金利)や
0.3%(10年定期預金金利)という
銀行の預金金利はもちろん、
1%前後の住宅ローン金利よりも圧倒的に高いからですね。

過去のデータをもとに
平均的に見積もると年率6%~7%、
弱気にその半分として見積もっても、
年率3%ぐらいの割合では
毎年平均でお金が増えていくのでは
と個人的には考えています。

仮に、今後40年間
毎月5万円ずっと貯蓄していくとして、
これが銀行であれば元本の2400万円に
毛が生えた程度にしかなりませんが、
年利3%ずつ増えていくとしたら
元本の2400万円が4000万円に、
年利6%ずつ増えていくとしたら
6000万円にもなる可能性があるのが
長期積立投資の真骨頂ですからね。

これだけの資金余力が確保出来るとしたら、
たとえ私たちが老後を迎える時、
年金が減ってしまうかもしれないとしても
不安を感じることもないのではないでしょうか。

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また、長期積立投資を継続することによって
金銭的にも気持ち的にもゆとりが手に入るとしたら、
これからの働き方にも大きな違いが
生まれてくるのではないかと思っています。

そんなわけで、
お金が増える可能性があるこの「長期積立投資」を
今後絶え間なく継続していただくために
まずはその資金を出来るだけ多く
つくってもらう必要があるというわけですね。

現在は、国が推奨する「NISA」という制度があり、
増えた分に通常かかる約20%の税金も免除されるため、
その分さらにお金が増えるわけですしね。

では、この「貯蓄資金」を
少しでも多くつくるためには
一体何をどうすればいいのか?

もちろん、夫婦で協力して働き
所得を上げることが大前提ではありますが、
まずは、いらない保険は全て解約すること。
そして、住宅ローンの返済を最大限長くすること。
最後に、家づくりのコストを少しでも
抑えられるような家の建て方を知ること。

大きく分けるとこの3つなので、
次からはこれら1つ1つについて
詳しくお伝えしていきたいと思います。

【おうちづくりコラム】これからの家づくり新常識

2020年に発生したコロナウイルスによる
経済的な大混乱を防ぐべく、
世界中の中央銀行が市場にたくさんのお金を放出したこと、
そして流通にも多大なる支障が出たことで
2021年以降驚異的なインフレが起こり、
原材料の多くを輸入に頼る建築業界もその影響を大きく受け、
コロナ前と比較すると25%ほど建築費が高騰しました。

金額に換算すると
500~600万円ほどの値上がりであり、
これを35年ローンに換算すると
毎月1.5万円~2万円ほどの負担増です。

そして一旦上がった原材料価格や人件費は
そう簡単には安くならないと思うので、
これから家を建てる方は、
建築費はこのまま高止まりした状態が
続くことを前提として
家づくりの計画を立てざるを得ない
というのが現実だと思います。

そんなわけで、こんな状況下でも
これから先ずっとお金の不安なく暮らし続けるためには
どのように家づくりをすべきなのかについて
順を追ってお伝えしていきたいと思います。

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個人的には、

1.マイホームがあることで
暮らしが格段に豊かになること。

2.マイホームがあることで
もしものことが起こったとしても
家族を守ってあげられること。

3.マイホームがあることで
今後さらに高騰する電気料金の
心配をしなくてよくなること。

この3つの理由から
マイホームを持った方がいいと思っているのですが、
その持ち方次第でこれからの人生が大きく変わる
と言っても過言ではないので、
より良い方向に進んでいただくために
知識を身につけていただきたいと考えています。

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✔️まずは資金計画をかっちりとやること!

本格的に家づくりを進めるにあたり、
真っ先にやることが「資金計画」です。

資金計画とはどのように資金調達を行い、
その調達した資金を土地、家、外構、その他諸々の経費に
それぞれいくらずつ振り分けていくのか
を決めていく作業です。

例えば、あなたが家づくりのために
貯めたお金が200万円あり、
家を建てるにあたり親御さんが
300万円贈与してくれるとしたら
あなたが準備出来る自己資金は
500万円ということになり、
あなたが払っていけそうな額から
逆算した借入額が3500万円だとしたら、
あなたの総予算は4000万円
ということになりますよね。

そして、まずはここから
家を建てるにあたり必要になるであろう
諸々の経費を差し引いていきます。
銀行に支払う費用、火災保険や地震保険料、
土地や建物に必要となる登記代、地盤改良費用、
新居に必要となる家電製品や家具代、
地鎮祭や引越し、ネット回線工事といった費用ですね。

仮にこれらに合計350万円必要だとしたら
先程の4000万円から350万円を差し引いた
3650万円が土地、家、庭にかけられる予算ということですね。

ゆえ、この3650万円を
住む地域やどんな家を建てたいのか
といったことをお聞きしながら
土地、家、庭にそれぞれいくらずつ
振り分けるべきなのかを決めていくのが
資金計画の大まかな流れになります。

分かりやすく1つ例に出してみると、
住む地域の土地の平均価格が坪あたり15万円だとして、
平屋を建てたいのでそれに必要な土地が60坪だとしたら
土地代に900万円ぐらいの予算を割き、
土地取得のための経費に土地価格の約10%の90万円を割き、
その広さで必要な庭の予算が坪2万円だとしたら
庭に必要な予算は120万円ということになるので、
3650万円から土地代900万円と土地取得経費90万円と
庭の予算120万円を差し引いた2540万円が
家にかけられる予算ということになる感じでしょうか。

これから家を建てる方は
家づくりを経験したことがないので、
いきなり資金計画と言われても
いまいちピンとこないかもしれませんが、
具体的な数字を出したことで
ざっくりとイメージしていただけたでしょうか?

これが資金計画というやつであり、
この計画をどのような手順で立てるのかで
今後の暮らしが大きく変わる可能性があるため、
個人的には資金計画は家づくりの最重要項目だと考えています。

ゆえ、まずはしっかりと資金計画の手順を
頭に入れておいていただければと思います。
この手順を間違えてしまうと
大幅に予算オーバーする可能性が高まり、
後から大変なことになってしまいますからね。

では、資金計画の話はここまでにして
次は資金計画をする前にやっておくべきことについて
お伝えしていきたいと思います。

【おうちづくりコラム】建築費の高騰対策

例えば、現在は2、3年前に比べて
500万円ほど建築費が上がっているのですが、
そうなれば上がった分だけ自己資金を入れない限り、
単純に毎月の返済にその負担がのしかかってきます。

固定金利にて35年返済で考えると、
100万円ごとに3000円弱返済負担が増えるので、
この上昇分を全てローンで賄うとしたら
15,000円弱も負担が上がってしまうということですね。

そんなわけで、
物価は上がれど賃金が追いついていない現在、
この負担増を少しでも和らげるために、
固定金利に比べて金利が安い
変動金利を選ぼうとしている方が
けっこういらっしゃるのではないかと思います。

変動金利は固定金利に比べて
銀行に支払う手数料も少なく、
その分、家に予算を回せるというメリットもありますしね。

もちろん変動金利を選んだとて、
変動金利の最大のリスクである
「金利の上昇」に直面し、
急激に返済負担が上がるということは
今の段階では考えにくいので、
少しでも金利を低くし返済負担を下げるのも
一つの手ではあるのですが、
とはいえ変動に比べて高いと言われている固定金利も
現時点ではべらぼうに高いわけではないので、
収入に不安がある方なんかは、
手堅く固定金利を選んでおいてもいいのではないかと
個人的には思っていたりするんですけどね。

では、仮にあなたがどちらかというと
固定金利を選びたいなーとお考えだとしたら、
一体どのように資金計画を立てればいいのでしょうか?

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✔️返済期間を長くする

住宅ローン金利は「複利」で計算されるため、
期間が長くなればなるほど、
支払い利息が雪だるま式に膨らんでいきます。

ゆえ、セオリー通りに考えると
期間を長くするなんてことは
もっての外の行為であり、
むしろ頭金をたくさんいれ、
積極的に繰上げ返済を行うことで、
なるだけ期間を短くすべきです。

しかし、そうは言っても
増えるどころか減っていっている
給料の現状を考えると、
毎月の負担が上がってしまうのは、
それこそ「貯金」をする余裕すら
奪ってしまうことになります。

そして「貯金」出来る余力がなくなれば、
「長期積立投資」を行うことすら
出来なくなってしまいます。

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✔️「複利」の効果を活かす

仮に返済期間を5年延ばすと
借入金額にもよりますが
返済負担がざっと1万円ほど軽減されます。

また、住宅ローン金利の中には
掛け捨ての生命保険料が含まれており、
返済期間が長くなるということは
この保証期間も長くなるということだし、
もしものことが起こった時も、
家族に「住む場所」というかけがえのない資産を
残してあげることが出来るので、
家を建てた段階で現在加入している生命保険を
全て見直してもいいと思います。

そして、この浮いたお金を
先程の返済期間を長くしたことによって
浮いたお金と共に「長期積立投資」に回してください。
いや、回し続けてください。

なぜ、そうして欲しいかについては、
「複利」の効果を活かして欲しいからです。
出来るだけ期間を長くすることによって
お金を雪だるま式に増やすという効果を。

また、長期積立投資があなたにもたらす利回りは、
間違いなく住宅ローン金利よりもはるかに高いからです。

つまり、高々1%前後の
住宅ローン利息を必死に圧縮するよりも
その数倍以上の利回りが期待出来る
長期積立投資にお金を回した方が、
圧倒的に手元に残るお金が増える可能性が高い
ということですね。

以上、これから家を建てる方で
出来れば固定金利を選びたいなとお考えの方は
ぜひ参考にしていただければと思います。

【おうちづくりコラム】合理的な収納設計

前回、家のコストを抑えるためには
なるだけ広くつくりたいと思っている
LDK(リビングダイニングキッチン)とて
むやみやたらに広げようとせず
適切な広さにすべきだというお話を
させていただいたのですが、
なるだけたくさんつくりたいという
声をよくお聞きする「収納」とて
つくればつくるほどコストに跳ね返ってくるため、
適切なつくり方を知る必要があります。

人は余白があればそこを埋めたくなる
という性質を持っているので、
収納をつくればつくるほどさらにモノが増えて
余計に片付けにくくなるかもしれませんしね。

そんなわけで今回は
コストと機能性のバランスが取れた収納をつくるために
知っておいていただきたい2つのコトについて
お伝えしていきたいと思います。

いずれもコストを上げずに
収納力をアップさせるための基礎知識なので
ぜひ最後までお付き合いください。

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コストをアップさせずに
収納力だけをアップさせるためには、
「床面積」を増やさず
「壁面積」だけを増やすように
しなければいけません。

例えば、一般的に収納の奥行きは
91cmでつくられることが多いのですが、
生活の中心となるLDK付近には
こんなに奥行きが深い収納は必要ありません。

リビングにせよ、ダイニングにせよ、
キッチンにせよ、細々としたものが多いし、
昔に比べて全てのものが薄型化しているからです。

ゆえ、本来LDK付近には、
持ち物をより管理しやすくするために
奥行きの浅い収納をつくるべきなのですが、
では、そんなのお構いなしで
昔ながらの奥行きが深い収納ばかり
つくってしまった場合、
一体どうなるのでしょうか?

間違いなく手前に出来る余白に
何かを置いてしまうことになり、
奥にあるものが取り出しにくくなるか、
あるいは奥に置いてあるものが何なのかも
スッカリ忘れてしまうのではないでしょうか。

そんなわけで弊社では、
床面積を増やすよりも
壁面積を増やすよう意識しているというわけです。

先程の例で言うと、奥行きを半分にし
その代わりに横幅を2倍にすれば、
床面積は同じのまま使える壁の量が2倍になる
という感じです。

いわばコストをアップさせずに
収納力(機能性)だけをアップさせている
という理屈です。
手前にモノが置けなくなるコトによって
持ち物も圧倒的に管理しやすくなりますしね。
まずこれが1つ目の基礎知識です。

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✔️行き過ぎた最短動線

そして、収納で知っておいてもらいたい
もう1つの重要なことが、
「通り抜け動線は収納力を低下させる」
ということです。

理由は簡単で、
「通り抜ける=廊下が出来る」↓
「廊下が出来る=モノが置けなくなる」からです。

例えば、
3帖のウォークインクローゼットをつくったとして、
この収納を通り抜けにせず、どん詰まりの収納にした場合、
合計約5.2m分の壁を利用することが出来るのですが、
この部屋を通り抜け出来るようにしたら
使える壁の量が半分の2.6mまで減ってしまうことになります。
廊下をつくることによって
2方向の壁が使えなくなってしまうからです。

そしてその結果、いざ暮らし出してみると
思っていたよりもモノが収まらず困った
という状況に陥ってしまいます。

そして、それでは片付かないからと
結局、通り道にモノを置いてしまい
通り抜け出来なくなってしまうなんてことも
決して珍しい話ではないと思います。

そんなわけで、
そこまで最短動線を追求する必要もないのではないか
と思っている次第です。

これまでお伝えしてきたように
なくてもいい場所を削るコトによって
家がコンパクトになれば、
それだけで動線が短くなるわけだし、
基本、平屋を建てるようにすれば、
それだけでかなり動線が良くなるわけですしね。

いかがでしたか?

収納は単純に床面積を増やせば
それだけでいいわけでもないということを
ご理解いただけたのではないでしょうか。

というわけで「収納」に関しては、
今回の記事を参考にしながら
図面をみていただけたらと思います。

これが理解出来れば、
きっとコストを上げることなく
充分な分量の使いやすい収納を
つくることが出来るはずですから。

【おうちづくりコラム】適切な広さとその理由

コロナ前と比べると
建築費が25%ほど上がってしまった現在、
その負担を少しでも軽減するためには、
家の面積を圧縮する他ありません。

そして、そのためには前回お伝えしたように
「なくてもいい場所」を削ると同時に、
部屋の広さはもちろん、収納の広さまでも
「一体どれくらいが適切なのか」
を知らなければいけません。

というわけで今回は、
「適切な広さ」について
お伝えしていきたいと思います。

寝室や子供部屋はもちろん、
みんなが広くつくりたいと思っている
LDK(リビングダイニングキッチン)に関しても、
必要以上に広くつくれば
その分コストに直結してしまうので、
LDKに関しても言及していきますね。

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✔️寝室に広さは必要なのか?

寝室は、文字通り「寝るだけの部屋」であり、
実際、家で過ごす時間の大部分を
リビングに費やしていると思います。

また、現在の家は昔の家に比べて収納も充実しており、
実家にあるようなタンスやドレッサーを
寝室に置く必要もないし、
テレビも薄型&壁掛けになってことで
テレビを置く場所も必要ありません。
それどころか、そもそもテレビ自体が
必要なくなってきているぐらいですしね。

ゆえ、基本寝室にはベッドだけしか置かない
という前提で広さを算出するので十分ではないでしょうか。

そして、そう考えると
置くベッドの数とサイズによるものの、
セミダブルを2台並べて置いたり
シングルとダブルを並べて置くのであれば、
実は6帖もあれば十分だったりします。

✔️子供部屋は狭くて十分?

子供部屋に関しても、
全くもって広くつくる必要は
ないのではないでしょうか。

その最大の理由は、
子供たちはやがて家を出ていき、
その部屋は基本「空き部屋」となるからです。

ゆえ、そのうち訪れる思春期に備えて
部屋はつくってあげた方がいいものの、
そこに多大なコストを割く必要は
全くないのではないでしょうか。

個人的には、最大で4.5帖、
コストカットのためであれば3.75帖でも良くて、
お子さんが3人以上居て、
それぞれに部屋をつくってあげたいとお考えであるのなら、
一人当たり3帖で良いぐらいの
腹を持っておいていただくことをオススメしています。

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✔️LDKを広くつくるとどうなる?

最後にLDKについて。
今や絶対的主役であるこのLDKでさえも、
闇雲に広くつくれば不用意にコストを
押し上げてしまうだけじゃなく、
別の問題の引き金になりかねないので、
適切な広さにすることをオススメしています。

では、その別の問題とは?

LDKは広くすればするほど
圧倒的な開放感を感じることが出来ます。
が、反面広くなればなるほど
空間に余白が生まれることになるのですが、
その余白の大部分は、
ダイニングスペースとリビングスペースの間に生じます。

そして、その生まれた余白スペースには
必ずと言っていいほど
人は何か物を置きたくなります。
その代表的なものが毎日使う物です。
おもちゃ、絵本、ランドセル、教科書、
習い事道具、なんなら制服やパジャマも。

これと同じ現象が起こりやすいのが
LDKに隣接してつくられる和室とキッチン前カウンターです。
和室に関しては、客間としての機能を果たすことが
年に1回あるかないかであることが多いため、
いつの間にか物置部屋になりやすいし、
キッチン前カウンターに関しては、
料理の受け渡しなんて一日わずか数分だけである上、
丁度いい高さの物置スペースとなるため、
いつの間にか所狭しと
生活雑貨が並べられているでしょうからね。

というわけで個人的には、
無駄な余白はただただモノが増える原因となるため、
たとえ絶対的主役であるLDKでさえも
無駄に広くつくらない方がいいと思っている次第であります。

もちろん、この考え方には
反対の方もいらっしゃるでしょうし、
予算的に問題がないのであれば、
わざわざ小さくする必要もないんですけどね。

というわけで、これから家を建てる方は、
予算面も踏まえた上で
自分にとっての適切な広さについて
今一度ご家族で話し合っていただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】「足る」を知るということ

自分の気に入った家を持つことが出来ると、
日々の暮らしが豊かに感じられるので、
私たち住宅会社は出来る限りお客様の理想を叶えたい
と思っているのですが、
どっこい家づくりで常に私たちの前に立ちはだかるのが、
理想と現実との間に生じるギャップです。

つまり、気持ちを考えると
全てを叶えてあげたいと思う反面、
ローン返済や家計のことを考えると
そういうわけにもいかないため、
その落とし所をどうするのかに
常に頭を抱えているというわけです。

ネットを開けば夢が膨らむ情報が氾濫しているし、
建てる家の基準はどんどん高くなっていくし、
それに追い討ちをかけるように
インフレの影響もモロに受けている中、
それに逆行するように減っていっているのが
手取り金額というのが社会の現実ですからね。

というわけで今回は、
こんな時代の中
家のコストを増やさないようにする
たった1つの方法について
お伝えしていきたいと思います。

これは間違いなく
家のコストが落ちる最善の手段なんですが、
今回の記事をご理解いただいていないと
実行するのが難しいので、
なんとなく受け入れてしまっている
常識をリセットする意味でも
ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。

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✔️必要最小限を心がける

家のコストを抑えるために
最も必要なことは「建てる家のサイズを抑える」
ということです。

家のコストは使う材料や品質よりも
面積によって左右されやすいからです。
また、仕上げはSNSの普及によって、
品質は国が定める基準の向上によって、
抑えることが難しくなっているからです。

ゆえ、家を建てる時には、
面積を数字だけで判断しない
ということを心がけていただきたい
というのが私たち住宅会社の本音です。

かつ、家の面積が小さくなれば、
1坪あたりの建築コスト(坪単価)も
必然的に割高になるため、
その辺も同時にご理解いただけると助かります。

では、家のサイズを抑えるためには
具体的にどのように考えていけばいいのでしょうか。
もちろん、サイズを抑えたことで
暮らしやすさや使いやすさが
劣化したのでは全く意味がないので、
それらを一切失わないようにしつつ
実現することが大前提となります。

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✔️なくてもいいものを考える

まず初めに考えるべきは、
「これってなくてもいいのでは?」
と思う場所を考えるということです。

例えば「廊下」。
ただ通るだけの場所であるだけじゃなく、
廊下があれば空気の循環も遮ってしまいますからね。
せっかく断熱と気密を強化して
家全体に温度差が出ないようにしているのに。
また、廊下が増えれば面積が増えるだけじゃなく、
ドアやスイッチの数も増える可能性が高くなりますからね。

続いて考えていただきたいところが
いわゆる「客間」と呼ばれている部屋。
年に数回しか使わない部屋のために
数百万円もお金をかけると考えると、
ちょっと勿体無い気がするからです。

ゆえ、弊社では基本的に子供部屋を1階につくり、
子供部屋に客間機能も備えてもらうようにしています。
親御さんが泊まりに来るとしたら
子供たちが小さいうちだけだろうし、
子供たちは小さいうちは親と一緒に
寝室のベッドで寝ていますからね。

いわゆる「ランドリールーム」と呼ばれる部屋も
本当に必要かどうかを考えていただきたい
と思っている部屋です。
というのも、現在のお家は
「ながら作業」がしやすいようになっているからです。

なんといっても
料理の支度をしながら・・
子供たちの勉強の様子を見ながら・・
洗濯物をたたみながら・・
子供たちと一緒に遊びながら・・
を実現出来る素晴らしい空間が
今やお茶の間の定番と化した広々としたLDKですからね。

ゆえ、わざわざわずか数分間の作業のためだけに
100万円以上のコストをかけるのは勿体無いではないかと
思っている今日この頃です。

いかがでしたか?
取り急ぎ、カット出来そうなポイントを
いくつかご紹介させていただいたのですが、
「確かにそうかもなー」と思っていただけたでしょうか。

というわけで、
次回はこの続きをお伝えしていきたいと思います。
次回は「それぞれの部屋の広さ」についてです。

【おうちづくりコラム】「貯金」が出来る家づくり

毎月、確実に貯金をしていくためには、
住宅ローンの負担をなるだけ軽減出来るような
予算計画を立てなければいけません。

というのも、家という資産を持つと
賃貸生活ではなかった固定資産税の支払いもあれば、
火災保険費用もグンとアップするからです。

また、将来的なメンテや改装コストを
折り込んだ上で予算を立てないと、
そういった局面に立った時、
住宅ローンに上乗せして
金利が高いリフォームローンを組まざるを得なくなり、
ますます貯金が遠のいていきます。

ゆえ、自分の身の丈に合った適正な予算を算出し、
その中で実現可能な家づくりをすることが
とっても大事なんですよね。

では今回は家づくりで最も大事なことだ
といっても過言ではない
「自分の予算と建てる家のギャップを埋める方法」
についてお伝えしていきたいと思います。

ただ、これを理解したとしても、
これだけ情報に満ち溢れた中で
これを実行することは並々ならぬ忍耐強さが必要であり
相当難しいことだと思いますが、
知らないことには実行することすら出来ないので、
ぜひ最後までお付き合いただければと思います。

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✔️毎月の返済額は手取りの◯%までに

建築費が高騰してしまった現在でも、
収入が上がっているわけではないので、
本音を言うと、毎月の返済負担を
上げるべきではありません。

そして、個人的には、
家を建てつつ貯金をしていくためには、
手取りの25%以内がベターで、
限界点が手取りの30%じゃないかなと考えています。

仮に税込年収が400万円の方なら、
手取りが月26万円ぐらいなので
ベターなのが6.5万円で限界点が7.8万円、
税込年収が500万円の方なら、
手取りが33万円ぐらいなので
ベターなのが8.25 万円で
限界点が9.9万円といったところでしょうか。

なので、出来ればベターな額から
逆算した金額を銀行から資金調達し、
それに出せる範囲の自己資金を足すというのが
理想的な家づくりの予算だと思っています。

年収500万円の方なら
銀行から借りてもいい額は
2900万円前後という感じですね。
(金利1%・期間35年で試算)で
そして、これに出せる自己資金を
合わせた額で家づくりをするのが
ベターという感じでしょうか。

ただ、建築費が高騰してしまった現在、
この予算で土地を買って家を建てるのは
かなり難しい状況となっています。

ゆえ、これから家を建てる方に至っては、
住む場所を柔軟に考えることが
とっても大事なことだと考えています。

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例えば、実家に土地があるのなら、
そこに建てるという選択肢も検討する。
あるいはもっと土地が安く手に入るエリアも検討する。
といったところです。

ここ福島に住んでいる限りは、
たとえ福島の中心部に住んでいようとも
車がいらなくなるわけでもないし、
電気自動車が普及すれば
太陽光発電と蓄電池さえ設置していれば、
少々通勤距離が長くなったとしても
燃料費が高くなることもありませんしね。

そんなわけで少しでも土地価格を抑えることを
まずは考えていただければと思います。

そしてその上で建築費を抑える努力も必要となってきます。
情報が氾濫している今の環境では、
設備や仕様などでコストを抑えるのが
限りなく難しくなってきているので、
住みやすさを損なうことなくコストを抑えようと思うと、
ただただ面積を抑える工夫をするしかないわけですが、、、

というわけで次回は、
家の面積を抑えるために必要なことについて
お伝えしていきたいと思います。

これは建てる方の理解なしでは
実現不可能なことなので、
ぜひ次回もご覧いただければ幸いです。

【おうちづくりコラム】美しいが故のシナジー効果

美しい外観は周辺環境に配慮しながら
合理的に間取りをつくることによって
必然的に得られるものですが、
家の正面は人目に晒され、
また自分たちも必ず毎日見る方向であることから
とりわけそのデザインに配慮すべき場所ではないでしょうか。

ゆえ、弊社ではどの方位が家の正面になろうとも
家の顔となる正面が美しく、
かつその美しさがなるだけ持続するように
外観を考えているわけですが、
では具体的にそのためにはどのようにし
それにどのような効果を期待しているのかについて
今回はお伝えしていきたいと思います。

美しい正面をつくるためには
そもそも景観を損なう恐れがあるものを
正面につくらないことが大前提となるのは
もはや言うまでもないと思います。

・不均一な窓(勝手口含む)
・換気扇の外部フード
・エアコンの室外機と配管カバー
・給湯器
・樋(とい)
などが景観を損なう恐れとなるものですね。

ゆえ、正面に窓をつくらずとも
風が通るような住まいにすること、
水回りを家の正面に配置しないこと、
エアコンの位置まで考えながら間取りを考えること、
給湯器の位置も踏まえた上で水回りの位置を考えること、
太陽光発電を設置することや
樋の落ち口まで考えながら屋根の形状を考えること、
これら全てを動線や要望と並行して
考えていく必要があるんですよね。

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✔️見た目が美しくなることによる利点

家の見た目が美しくなれば、
間違いなくその家で住むことが
よりいっそう楽しくなると思います。
遊びに来た友達からは褒められるどころか
きっと羨ましがられるでしょうし、
見ず知らずの人にまで褒められるでしょうしね。

建てられている家の多くが
デザイン的な観点が抜け落ちているので、
個人的にはこれが最大の利点だと思っています。

続いての利点が、
外構工事のコストを大幅に削減出来ることです。
理由は、外部に窓が少ないことで
防犯やプライバシーの担保のために
塀、目隠し、植栽などに
コストをかける必要がないからが1つ。

とりわけ塀に至っては、
家の外壁そのものが塀のような存在となるので、
立地条件によったらそもそも塀を立てる必要すら
ない場合もありますからね。

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そしてもう1つは、
家のデザインが美しければ外構工事によって
家を美しく見せようとする必要がなくなるからです。

つまり、家そのものが美しくなれば
そもそも装飾のための工事を
する必要がないということですね。

最後の利点は、
メンテナンスコストが抑えやすい
ということでしょうか。

外壁が汚れる原因となる部材を
家の正面から全て排除しているため、
美しい状態がより持続しやすくなるからです。

もちろん、これは立地条件や
使用する外壁材によっても違ってくるので
一概にそうとは言えないのですが、
とはいえ、正面から汚れの原因となる
部材の一切を取り除いておけば、
正面が汚れにくくなるのは
理屈的には正しいのではないでしょうか。

そんなわけで弊社では
「正面を美しくつくる」ことを推奨させていただいているので、
これから家を建てようとお考えの方は
こういった目線も持っていただきつつ、
ぜひ弊社の施工実例をご覧いただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】美しさは結果論

採光の手段を外周面だけに限定すると、
家のコストは下がりやすいものの、
逆に土地のコストと外構のコストが上がりやすくなります。

土地のコストが上がる理由は、
充分な採光を確保するためには
隣に建つ家から適度な距離が必要なため、
その分広めに土地を買わないといけなくなるからであり、
外構が高くなる理由は、
土地が広くなる分施工面積が増えると同時に、
防犯性の強化のために塀や目隠しなどに
余分なコストを投じざるを得なくなるからです。

つまり、採光の手段を
外周面だけに限定した家の建て方は、
家の施工面積が抑えられる分
家のコストは安くなるものの、
その見返りとして土地代と外構代が高くつき、
逆に家づくり全体のコストが
高くつきやすいというわけですね。

また、外周面だけで採光を確保するという手段は、
外観が窓だらけになってしまうことから、
「外観を美しくつくりにくい」
という副作用も発症します。

結果、それを補うために
さらに外構工事に予算を注ぎ込むことになり、
更なる負担増を招きかねないという
建てる前には気付きにくい
落とし穴に直面しやすくなります。

そんなわけで、
これから家を建てようとお考えの方には、
もっと間取りづくりを柔軟に考えていただきたい
と思っている次第です。

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✔️結果的に美しくなる

「中庭」をつくると家が高くなる。
この意見は事実であり、
実際、中庭をつくることによって
施工面積が増えることから、
家のコストは確実に高くなります。

しかし、一方で下がるコストがあることも
また一つの事実です。

例えば、土地のコスト。
土地のコストが下がる理由は、
中庭から採光をとるという手段を取ることによって
隣に建つ家を気にせず家を建てることが出来るからです。

つまり、敷地に無駄な余白をつくることなく
家を建てることが出来るため
その分土地面積を圧縮出来るから、
また土地の日当たりを気にせず
土地を買うことが出来るため
その分土地の坪単価を抑えられるから、
というわけですね。

そして、そうなれば
必然的に外構工事の施工面積も少なくなるので、
外構工事のコストも削減出来ます。

また、採光を家の真ん中から取ることが出来れば、
家の外周面から採光を取る必要がなくなるため、
外周面には風を抜くための小窓しか必要なくなります。

この結果、
プライバシーの担保のためや防犯性の担保のため、
そして外観を美しくするために、
外構工事に余分なコストをかける必要がなくなることから、
後から判明する外構工事の追加コストに頭を悩ますことも
全くと言っていいほどなくなります。

つまり、家のコストは高くなってしまうものの、
土地と外構工事コストが下がるので、
結果的には、冒頭でお伝えしたような家と
そう変わらないコストか
あるいはよりコストを抑えながら
家づくりをすることが出来るというわけですね。
同時に美しい外観を確実に手に入れながら。

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いかがでしたか?
家づくりは全体コストで
考えるべきなんだなということを
知っていただけたのではないでしょうか。

そして、美しい家は
合理的な家づくりをすることによって
結果的に手に入れられるものであるという事実も
知っていただけたのではないでしょうか。

そんなわけで
これから家を建てようとお考えの方は、
今回の内容を頭に入れた上で、
家づくりに望んでいただけたらと思います。

「知っているか知らないか」
たったこれだけでこれからの暮らしが
きっと大きく変わりますから。

【おうちづくりコラム】家づくりの幅を広げるための提案

「南向きの土地」は
一般的に最も人気がありますが、
弊社では最もオススメしていません。

理由は4つ。
1つ目は、土地の価格が高いから。
2つ目は、外構費が高くなるから。
3つ目は、外観がダサくなりやすいから。
4つ目は、設計が難しいから。
です。

というわけで今回は、
この4つの理由について
もう少し詳しくお伝えしていきたいと思います。

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まず1つ目の
「土地の価格が高いから」ですが、
これは単純に「日当たりがいい土地=いい土地」
という価値観が浸透していることに尽きると思います。

つまり、みんながこぞって
「日当たりがいい南向きの土地」を
買おうとするからこそ
必然的に価格が高く設定される
というわけですね。
かつ、欲しい人が多いこの土地は
値引きをする必要もありませんしね。

そんなわけで、南向きの土地は
そのエリアで最も割高に価格が設定され、
ほぼ100%と言っても過言ではないぐらい
不動産屋さんの言い値で取引されているんですよね。

2つ目の「外構費が高くなるから」については、
南向きの土地はプライバシー性を担保するための工事が
必要となる可能性が高くなることが予想されるからです。

南向きでつくった部屋の丸見えを防ぐ。
南向きでつくったデッキの丸見えを防ぐ。
南向きでつくった庭の丸見えを防ぐ。
などの一手間をかけなければ、
カーテンを閉めたままの薄暗い家で暮らさないといけないし、
せっかくデッキを作ってもほぼ使うこともないでしょうからね。

そんなわけで、南向きの土地は
必然的に外構工事費も高くつきやすいというわけです。

3つ目の「外観がダサくなりやすいから」については、
なぜ外観がダサくなりやすいかと言うと、
南向きの土地は生活感が前面に出やすいからです。

洗濯物を干すのも家の正面になりやすいし、
庭も家の裏ではなく正面につくりますしね。
また、南向きの土地だと部屋を南につくり
南に大きな窓をつくるところまでが
設計のワンセットとなっていますが、
それらの窓には全てほぼ確実にシャッターが設置されるため、
これもまた外観をダサくする一つの要因となります。

なんせ「勝手口ドア」と
窓の上につく「ボックス型のシャッター」は
家をダサくしてしまう2トップですからね。

さらに、弊社では今後もさらなる値上がりが予想される
電気料金の負担を抑えるために
太陽光発電の設置を標準化しているのですが、
南向きの土地だと正面から
太陽光パネルが丸見えになり
これも外観をダサくする要因となります。

かつ、この屋根の流れにすると
屋根先にかかる樋も全て丸見えになり
これまた外観がゴチャゴチャする
要因になってしまうんですよね。

そんなわけで南向きの土地に建つ家は、
自然と外観がダサくなってしまうというわけです。
既成概念のまま設計すると。

では最後に「設計が難しいから」について
お伝えしていきたいと思います。

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✔️強力な南向きバイアス!

南向きの土地の設計が難しい理由は、
まさにこのバイアスが超強力だからです。

つまり抜群に日当たりがいい
南向きの土地を買ったんだから、
その恩恵を最大に受けるために
部屋も窓も南向きでつくることが
当たり前となっているがために、
それを崩した設計をすることも難しいし、
また出来たとしても理解してもらうことが難しい
というわけですね。

そんなわけで、先程お伝えしたように
外観がダサくなってしまうし、
外観のダサさと丸見えをカバーするために
外構工事に巨額の費用をかけざるを得なくなるんですよね。

そして、土地代も含めて
全て割高な買い物をすることになり、
結果、予算が最も膨らむという
結末を迎えることになります。

端的にまとめさせていただいたのですが、
弊社が「南向き」の土地を
最もオススメしない理由について
ご理解いただけたでしょうか?

もちろんこの考え方に反論がある方も
たくさんいらっしゃると思うし、
決して既成概念通りの家の建て方が
ダメだというわけでもありません。

ですが、こういった考え方もある
ということを知っておいていただくと
確実に家づくりの幅は広がると思うので、
安易に否定するのではなく、
一度頭の中で咀嚼いただければ幸いです。

【おうちづくりコラム】ローンの恐ろしさを知る

コロナ後のインフレを抑制するために、
アメリカの中央銀行(FRB)が
急ピッチで利上げを進めてきたため、
アメリカの住宅ローン金利は
日本では考えられない高水準にあるのですが、
実はアメリカ人の90%以上が
固定金利で住宅ローンを借りていると言われています。

ゆえ、アメリカでは、
すでにこれまでに家を買っている人は
どれだけ金利が上がろうとも
全くダメージを受けることはありません。

他方、アメリカとは比較にならないぐらい
金利が安いここ日本では、
固定金利を選ぶ人は全体の20%ぐらいしかおらず、
大部分の方がいわゆる変動金利で
住宅ローンを借りていると言われているのですが、
どうやらこれがインフレを抑制するために
全世界的に利上げが進んでいった中、
唯一日本だけが利上げが出来ない
理由の一つになっているようです。

物価と同じように賃金が上がっていない中、
利上げを実行してしまうと、
たちどころに住宅ローン破綻する人が
続出する可能性が高いからです。

ゆえ、どれだけ物価は上がろうとも、
日本銀行が利上げをする可能性は低い
と言われているのですが、
とはいえ、その可能性は0ではないので、
もし実行するとなると一体どうなるか?
今回は考えていきたいと思います。

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例えば、利上げが起こり
返済額が来月から急に数万円も上がってしまうとしたら
あなたならどうしますか?

もちろん生活にゆとりがある方なら
別段問題はないでしょうし、
計画的に貯金が出来ている方なら
繰上げ返済によって返済額の調整が出来るので
別段問題はないでしょう。

しかし、返済が上がると困る状況に
陥りそうなのだとしたら、
金利が上がっても返済額は上がらないように
返済期間を延ばしてもらうしか方法はありません。

つまり、いつまで経っても
ローンが終わらないという状況になり、
結果、利息の支払いがどんどんどんどん膨らんでいく
というわけですね。

また利上げによる返済額アップが
きつい状況になるような予算で
家を建ててしまっているとしたら、
これから先に待ち構えていることに
後手の対応しか出来なくなってしまいます。

家のメンテ費用に
家電製品の買い替え費用、
そして車の買い替え費用に
子供たちの進学費用などです。

家のメンテをするために
仮にリフォームローンを組むとなれば、
おそらく毎月2万円前後の支払いが
今後10年ほど住宅ローンに
上乗せされることになるでしょう。

それに加えてエコキュートやエアコンなどの
価格が高い製品を買い換えるとなり、
これもリフォームローンでいくとしたら
さらに1万円ほどが上乗せになります。

また、不運にもこれらと同じタイミングで
車を買い換えないといけないとしたら、
さらに毎月の出費が嵩増しになり、
相当厳しい家計になってしまうのではないでしょうか。

子供たちの教育費に関しては
中学を卒業するまでは
そこまで大きなものではありませんが、
仮に子供を大学に行かせてやろうとお考えであれば、
高校はそれなりに出費が増えると
想定しておいた方がいいと思います。

ましてや大学に行くとなると
授業料だけじゃなく家賃や光熱費、そして生活費も
負担してやらないといけませんからね。

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ゆえ、家を建てる時には、
こういったことまで想定した上で予算を設定し、
住宅ローンを選ぶことをオススメしているというわけです。

そこまでゆとりある家計じゃないにもかかわらず、
これから先の出費のことまで考えないで家を建ててしまうと、
間違いなく死ぬまでずっとローンに縛られたまま
生きていくことになってしまうだけですからね。

そんなわけなので、家を建てる時には
金利上昇のリスクを織り込んで考えつつ
建てた後に必要となる費用を
どのように準備していくかまで考えた上で
家づくりの計画を立てていただけたらと思います。

それが「資金計画」というやつです。

【おうちづくりコラム】バイアス解除のススメ

周りを見渡してみると
ほとんどの家がそうなっているように、
家を建てるとなれば、
日当たりがいいところに部屋を配置し、
そうじゃないところに
部屋以外を配置するものだという
当たり前が存在します。

そして土地の方位や環境などは
どこ吹く風と言わんばかりに、
どんな土地であっても
このもっともらしい論理になぞって
設計プランがつくられていくのですが、
もちろん、この結末がいいものになることは
「ほぼほぼ無い」と言っても過言ではありません。

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例えばこの論理が最もしっくりきそうな
南向きの土地の場合、
日当たりがいい場所に全ての部屋を配置すると
部屋には直射光がたっぷりと
入ってくるのは間違いありません。

しかし、光が眩し過ぎること、
熱も入ってき過ぎること、
台風の直風がモロに当たること、
そして、なにより家の中が丸見えなり過ぎること、
などの困った理由から
大きな窓には全て基本的に
カーテンとシャッターがセットで必要になってきます。

そしてカーテンはおろか、
立地によったらシャッターまでも
ずっと閉めた状態にしているという光景も
よくお見かけするのではないでしょうか。
つまり、何のために大きな窓をつくったのやら・・
という状態になっているというわけです。

庭につくったウッドデッキだって
丸見え過ぎることから
全くと言っていいほど使っていない、
というか使いたくても使えない
状況になっているでしょうしね。

次に北向きの土地で考えてみましょう。
この場合、南に部屋をつくったとしても
よほど土地に奥行きがない限り
南からの光が充分に入ってきません。
北向きの土地では基本すぐ南に家が建っているからです。

また、南に部屋を配置すれば
必然的に水回りが北に配置されるのですが、
この結果、正面である北面に
窓や換気扇や給湯器といった部材が
設置されることになります。
つまり、家の顔となる正面が不細工になりやすい上、
汚くなりやすいというわけです。

では、東や西向きの土地はどうでしょう。
これらの土地に共通して言えるのは、
家の正面に丸見えになる
大きな窓を設置する可能性も低いし、
景観を乱す水回りも正面になりにくいということですが、
北向きの土地と同じように
日当たり面で支障が出やすいのが特徴です。
基本すぐ南に家が建っているからです。

ゆえ、この場合も単純にこの論理になぞって
間取りを決めるのは懸命な選択だとは言えません。

また、すぐ南に家が建っているということは、
「=家の裏側がよく見える」ということでもあるので、
南に大きな窓をつくった場合、
いい景色を窓から臨むことは皆目出来ないことも
もはや言うまでもありません。

そして、この問題を解決するために
外構工事により多くのお金を
かけざるを得ないということになります。
南向きの土地以外は庭の景観をよくするために。
南向きの土地はプライバシーを担保するために。

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✔️根本的な解決策を知っておく

冒頭でお伝えした論理は、
それを適用して問題がない土地なら
そうしていただいても何の問題もありませんが、
ここまでお伝えしてきたように、
よほど広い土地じゃない限り、
必ず何らかの支障が出るのは間違いありません。

つまり、最適なプランというのは
セオリーだけで成り立つのではなく、
「土地」そのものが持つ個別の条件によって
大きく左右されるということですね。

ゆえ、家を建てる時には
こういった当たり前のように認識されている
様々なバイアスを一旦解除することをオススメしています。

そして、家を建てる土地の前に立ち、
周囲の環境をよく観察してみてください。

これらがバランスよく考えられれば、
きっと本当に住みやすい家を
建てることが出来るようになるはずです。
もちろん、美しいデザインも両立しながら。

【おうちづくりコラム】多面的に捉えることの大切さ

例えば、東向きの土地に家を建てるとしたら、
光を遮る建物がない東に部屋を配置し、
採光と風通しのための窓をつくるのが一般的です。

しかし、この場合、
何点か注意しておかないといけないポイントがあり、
それらを知らないまま建ててしまうと
思っていたのとは違う家が出来上がってしまいます。

まず注意すべき点は、
エアコンの室外機を置く場所が
どこになるのかということです。

東向きの土地で
東にしか室外機が置けないとなると、
家の正面に室外機が置かれると同時に、
エアコンの配管カバーまで見えてしまうからです。

ゆえ、図面を見る時には
エアコンをどこにつけるのかということも
一緒にチェックするようにしてください。

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続いて、注意すべき点が
換気扇がどこにつくのかということです。
換気扇はトイレや脱衣などにつける
排気のためのものだけじゃなく、
各部屋につける給気もあるからです。

ゆえ、エアコンのチェックと共に
換気扇の種類と製品がどこにつくのかも
チェックするようにしてください。

細かいようですが、
外部につく換気扇のカバーも
景観を乱す原因となるものだし、
壁から突起した部材は全て外壁を汚す原因となり、
それが正面だとただただ汚れが
目立つことになりますからね。

最後に注意していただきたいことが、
そこにつける窓が充分な採光と風通しを
もたらしてくれるのかということです。

闇雲に窓のサイズを大きくしても
透明ガラスだとカーテンが必ず必要になるし、
かつカーテンを開けることが出来なくなります。

また、カーテンが開けられないということは
イコール窓も開けられないということでもあるので、
基本、風を取り込むことも出来ません。

ゆえ、窓に関してもその場所ごとに
どのような形状がベターなのかと
どのようなサイズがベターなのかも
しっかり考えていかないといけないということも
覚えておいていただいた方がいいかと思います。

窓もカーテンも開けられないでは、
そこに窓をつくった意味は
「皆無に等しい」わけですからね。

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✔️設計図の見方を知っておくことが大事

ここまでお伝えしたようなことは
こうやって言われてみると
ごく当たり前なことのように
お感じになると思いますが、
現実は決してそうではありません。

例えば、間取り提案の時に
お見せする立面図(外観図)や立体パースなどには、
エアコンの室外機まで記載しないし、
もちろん換気扇の外部カバーなんかも
記載されることはありません。
かつ、雨樋も記載されていません。

つまり、実際建ってみたら
結構ゴチャゴチャしそうなのに、
プラン上は割とスッキリ見えてしまう
ということですね。

ゆえ、この問題を解決するには
ご自身でしっかり想像していただくか、
あるいは、そういった細かい部材まで
図面に反映して出してもらうか
のいずれかを選択するしかありません。

また、窓に関しても
平面図だけを見ていたのでは
99.99%設置すべき窓を間違えてしまうと思います。

窓はただサイズを大きくしたから
その分光量が増えるわけではありません。
たとえ計算上は増えるとしても、です。
また、数を増やしたから
その分光量が増えるわけでもありません。
たとえ計算上は増えるとしても、です。

風通しに関しても、
同じ部屋に2ヶ所窓をつけたから
単純に風が通るわけではないし、
開口を大きくしたから
その分取り込める風量が増えるわけでもありません。

これらに関しても、
家の中や外からどのように見えるのかを
想像していただくことが
なにより大事なのは
もはや言うまでもないと思います。

そして、そこまで考えつつ
窓の形やサイズ、そしてガラスの種類などを
一つ一つ考えていかないといけません。

というわけなので、
本当に暮らしやすい住まいや
本当に景観が美しい家をつくるためには、
平面図(間取り図)だけを
見ていてはいけないということ、
そして間取りや動線だけじゃなく
外観との兼ね合いなども
一緒に見なければいけないということを
ぜひ覚えておいていただければと思います。

【おうちづくりコラム】理想の借入と現実の家づくりと

一般的に銀行からの借入は
(税込)年収の5倍ぐらいが適切だと言われています。
仮に世帯年収が500万円だとしたら
2500万円ぐらいが適切で、
3500万円銀行から借りたいとお考えなら
世帯年収が700万円ぐらい
あった方がいいという感じでしょうか。

もちろん、この説はなかなかいい線を行っていて
この実現が理想的なのは
火を見るよりも明らかなことなんですが、
どっこい現実を見てみると
20%以上建築費が値上がりした現在は、
この理想論からはかけ離れざるを得ない方の方が
圧倒的に多いというのが現実です。

例えば世帯年収500万円のご家族が
土地から買って家を建てる場合、
仮に自己資金が300万円あるとしたら
理想的なローンと自己資金を合計すると
2800万円が家づくりの総予算となるのですが、
購入しようとしている土地が1000万円だとしたら、
家そのものにかけられる予算は
マックス1500万円となり、
数年前まではこの予算でも
家を建てることが出来ていたものの、
現在の建築価格では
思い描いている理想を叶えるどころか
そもそも家を建てることすら難しいというのが、
悲しいかな今の現実です。

ゆえ、この場合使える土地があるなら
そこを使っていただくか、
不足分を自己資金とローンによって
賄っていただくというお話を
せざるを得ないということになります。

もっとも土地を買わなくてよくなれば
土地に費やす予定だった1000万円を
建築代(と外構代)に回すことが出来、
借入を増やすどころか
むしろ減らすことが出来るかもしれないので
まずはこちらを優先して
考えていただく方がいいですけどね。

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では、土地を買わないといけない方は
どうすればいいのか?

この場合、まずは購入する土地の価格を
少しでも落とせないかを優先して
考えていただくことをオススメします。
住む地域を変えるとか、
面積を小さくするなどによって、です。

理由は、理想的な予算からのはみ出しを
少しでも小さくするためです。

かつ、家の予算を少しでも小さくするために
コンパクトさを意識しながら
間取りを考えていただくことをオススメしています。

このように土地にせよ家にせよ
これまでの常識は一旦脇に置いていただき、
現状にフィットした考えになって
いただかないといけないのですが、
とはいえ、これを実行していただくことは
想像以上に難易度が高く、
おそらく大多数の方が年収の5倍ルールの範囲内では
全く収まらないと思います。

なので、最後に予算が大きくはみ出た場合、
どうしないといけないかについて
お伝えしていきたいと思います。

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✔️「攻撃は最大の防御なり」

それは勇気を持ってリスクを取り、
安全だと考えられている
銀行への貯金と生命保険を減らし、
その分を「長期積立投資」に回すことです。

ここでは銀行への預金が必要ない理由や
生命保険や学資保険がいらない理由、
そして医療保険もほどほどでいい理由
などについては触れませんが、
要は、今すぐこれらを見直して
夫婦そろって「新NISA」を活用しつつ
積立を開始してください。

そして、いつか仕事を辞める時まで
積み立てた資金を引き出すことなく
ずっと運用し続けていってください。

もちろん、未来のことなんて誰にも予測はつきません。
ですが、過去150年間のデータによると
年間で約10%ずつ資産が増えてきており、
今後も短期的・中期的には
世界情勢によって不安定な時期が定期的に訪れるものの、
長期的にはそのパフォーマンスを
きっと維持してくれるのではないでしょうか。

そしてそう考えると、
勇気を持ってそこに踏み込んだ人と
踏み込めなかった人とでは、
やがて迎える老後にとてつもない大差が開いていることは
もはや言うまでもありません。

というわけなので、
これから家を建てる方は、
同じタイミングでここまでするのが
セットであることを忘れずに
家づくりをしていただければと思います。

【おうちづくりコラム】適切な部屋の広さの導き出し方

せっかく家を建てるんだから、
これからの暮らしに困らないように
収納もたっぷりと欲しいし
なるべく家も広くしておきたい・・
誰もがそうお考えになると思います。

もちろん予算的に問題ないのであれば
広さも含めてやりたいことを
詰め込んだ方がいいと思うのですが、
なかなかそういうわけにはいかない
という厳しい現実に直面している方も
決して少なくないのではないでしょうか。

ましてや現在は資材高騰の影響を受け
20%ほど建築費が上がっているので、
広さに関してはグンと削らないといけなくなっている
というのが率直な感想です。

そんなわけで今回は、
「適切な広さ」というテーマで
お伝えしていきたいと思います。

おそらく、ほとんどの方に
「確かにそうだよねー」と
共感いただける内容であるとともに、
この内容をご理解いただくと
自然と家のコストを縮めることが出来ると思うので、
ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。

では、早速1つ1つ広さや必要性について
検証していってみましょう!

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✔️寝室の適切な広さ

今は、寝室に隣接してか、
あるいは寝室からそう遠くない場所に
ウォークインクローゼットをつくるのが
スタンダードになっているし、
かつ、テレビ離れが加速していることから、
わざわざ寝室にまでテレビを置かないか、
あるいは、置くとしても場所を取らない
壁掛けにされる方が多いため、
寝室には基本ベッドしか置かない
という方が圧倒的多数だと思います。

となると置くベッド寸法と台数さえ
あらかじめ分かっていれば、
自ずと寝室の広さをどれくらいに
すればいいのかが分かります。

例えば、置くベッドが
セミダブルが2台だとしたら、
ベッドが締める面積は
横2m40cm(1m20cm×2台)、
縦2mということになりますが、
実は6帖あればこれらを置くことが出来ます。

6帖という広さは、
3m51cm×2m60cmだからです。
つまり、3m51cmに対して2m40cmを置けば
1m11cmも余白が出来るし、
2m60cmに対して2mを置けば
60cm余白が出来、
通るだけならそれだけで
充分なスペースが出来るからです。

そんなわけで
寝室の広さを決める時は、
このように考えていただければと思うし、
子供部屋に関しても同じように考えていただければ、
闇雲に大きくすることもなくなるかと思います。

子供部屋に関しては、
シングルベッド(90cm×2m)と勉強机を
置くか置かないかという感じでしょうかね。
子供たちはいつかは家を出ていくので、
その点も加味しつつ考えてみていただけたらと思います。

✔️客間の必要性

仮にあなたが建てる家を
2階建てだと決めていて、
かつ寝室と子供部屋を2階につくる
と決めているのであれば、
1階にはLDKの他に
もう1つ部屋をつくっておいた方が
いいと思います。

1階にLDKしかないと
子供たちが小さいうち
LDKが荷物でごった返すことになるし、
足腰が悪くなった時、
生活そのものに困ることになるからです。

他方、平屋を中心に間取りを考えると
全ての部屋と収納が1階に集結するので、
寝室と子供部屋以外に部屋を
つくる必要がなくなります。

そしてそれだけで、
200万円ぐらい家のコストを
カットすることが出来ます。

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✔️LDKの適切な広さ

LDKは過ごす時間がダントツで長く、
一番重要な場所であることから
出来ればここだけはやりたいようにしてもらいたい
と思っているのですが、
とはいえ、こことて広くなれば
その分コストは上がってしまうため、
あらかじめ適切な広さを知っておいていただくことが
大切かと思います。

もちろん、ここもどんな家具を置くかによって
適切な広さは変わってくるのですが、
仮にあなたが望むキッチンが対面型で、
家族そろって食卓で食事をし、
大きなソファーでくつろぎたいとお考えであれば
16帖という広さが適切だと思います。

なぜ18帖や20帖ではなく14帖でもないのか?
理由は14帖だと食卓とソファーの間に
全くゆとりがなくなるし、
18帖より大きくすると、
食卓とソファーの間にゆとりが出来過ぎ、
そこが荷物置き場と化しやすいからです。

また、人は隙間があると
そこを埋めたくなるという習性を持っており、
これが意味することは
どれだけゆとりをつくったとしても
全力でそこを埋めようとしてしまうということです。

つまり、リビングを広くつくると、
そこにチェストなどの家具を置きたくなり、
置いたが最後、
今度はチェストの中を埋めたくなり、
次から次へと物を買って
出費が増えると同時に、
どんどん物も増えていき管理出来なくなる。

その上、チェストをはじめ家具の上は
ちょこっと物が置きやすいため、
書類やら物が溢れる原因にもなりますしね。
リビングやダイニングの辺りには
細々した物が多いわけですしね。

というわけなので、
これから家を建てようとお考えの方は、
前回の収納と共に今回の内容も
ぜひ参考にしていただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】収納と建築コストの関係性

建築コストが高止まりしている現在、
少しでもコストを抑えながら家を建てるためには、
家の面積を抑えることが欠かせない要素ですが、
そのためには図面の見方を知っておく必要があります。

というのも、平面図(間取図)を
上からずっと眺めていると
部屋は狭いような気がしてくるし、
収納に至っては少ないような気しかしないからです。

つまり、その不安から
本来縮めないといけないのに、
逆に広げてしまう可能性が
高くなってしまうんですよね。
で、限界ギリギリまで
ローンを組まざるを得なくなります。

ゆえ、今回は図面の見方について
お伝えしていきたいと思います。

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例えば、収納のポテンシャルは
「床面積」というよりは、
「壁面積」によって違ってくるのですが、
これを知らないまま家を建ててしまうと
単純に「床面積」だけを
増やそうとしてしまいます。

そして床面積を増やした代償として
建築コスト上昇のダメージを
モロに食うことになります。
2帖の収納を追加でつくれば、
単純に70~80万円ほど
コストアップするという感じですね。

まー、2帖もの収納を追加でつくると
入り口をどこにつくるかでも
分量は変わってくるものの、
一般的には1段あたり2.93m
物が置けるようになるので、
仮に棚板を4枚設置したとしたら
5段トータルで14.65mも
物が置ける場所が増えるので
かなりな収納アップにはなるんですけどね。

これが「床面積」増加による
収納力アップという方法ですね。

一方で「壁面積」を上手く使えば
コストを増やすことなく
先程の床面積アップと同等か
あるいはそれ以上に収納力を
アップさせることが出来ます。

例えば、6帖のお部屋は
長手方向が有効寸法で3m51cm、
短手方向で2m60cmの部屋ですが、
この短手方向に窓をつくらず
一面を壁にした場合、
この壁面全てを収納として
使うことが出来るようになります。

つまり、1段あたり2m60cm
物が置けるようになるので、
先程の2帖の収納より少し劣るものの
ほぼ同等近く物が置けるということですね。

あるいは、
長手方向に棚を設置するとなると、
1段あたり3m51cm
物が置けるようになるので、
先程の2帖の収納以上に
物が置けるということですね。

もちろん、床面積は
全く増やしていないので、
コストアップも必要ありません。

とはいえ、この場合
部屋の中に棚を設置するため
部屋の有効寸法がその分小さくなるので、
それが嫌だという方もいらっしゃるかもしれないし、
収納が丸見えになるので、
隠すために「扉をつけたい」となり、
そうなれば扉1枚あたり4万円ぐらいの
コストが必要になるので、
計12~16万円はコストが
アップしてしまうんですけどね。

まー、それでも
わざわざ別で収納をつくるのに比べたら
ずいぶんと割安ですよね。

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✔️利便性VSコスト

そして収納を考える上で
知っておいていただきたいことがもう1つ。
それは、通り抜け動線や回遊動線は
「壁が有効に使えなくなる」ということです。

つまり、床面積の割に
収納のポテンシャルが低くなる
というわけですね。

例えば4帖のウォークインクローゼットは、
壁面積を有効に活用すれば
1段あたり7mもの棚を設置することが出来るのですが、
仮にこの収納を通り抜け出来るようにしてしまうと、
その分量が一気に半減してしまいます。
片側の壁しか使えなくなるからです。

要するに、通り抜け動線にすると、
名目上は4帖収納があるんだけど、
実質は2帖分の収納しかないのと
同じになってしまうというわけなんですよね。

ゆえ、確かに利便性は上がるものの
本当に通り抜け動線にする必要があるのか?
を考えていただきたいと思っています。

わずか数歩でも毎日のこととなれば大きい
という気持ちもよく分かります。
より使い勝手がいい家にしたい
という気持ちもよく分かります。

ですが、現在の建築費を考えると、
通り抜け動線にした場合ぐらいの
収納力でなんとかなるなら、
通り抜け動線をやめて
収納を2帖にした方がいい
というのが個人的な考え方です。

単純にそれだけで
コストを70~80万円も
縮めることが出来るからです。

というわけなので、
これから家を建てようとお考えの方は、
こういった知識もお持ちになった上で
間取りを決めていって
いただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】お母さんの負担が少なくなる工夫

子供たちはやがて出ていくので、
子ども部屋は子どもたちが出て行った後のことまで
考えてつくった方がいいと考えているのですが、
とはいえ、子どもたちは
そこで15年~20年という長い月日を過ごすので、
もちろんその期間中の使いやすさが
なにより大事なのは言うまでもありません。

子どもたちにとっても、
そして家事の多くを担う奥さんにとっても。

では、家事の多くを担う奥さんにとって
ストレスや手間を軽減するためには、
子ども部屋は実際どのようにつくるのがベターなのでしょうか。

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子供部屋を考える際、
最も考慮すべきポイントは「位置」ではないでしょうか。
つまり、一般的に子ども部屋は
「2階」につくるのが当たり前になっていますが、
それが自分たちにとって正解なのかどうかを考えるべきだ
ということですね。

例えば、あなたのお子様がまだ未就学の年齢だとしたら、
きっとお子さんは何をするにも
いつもお母さんの近くでやるのではないでしょうか。

おもちゃを広げて遊ぶにしても
スマホやタブレットでYoutubeを観るにしても、
本を読んだり塗り絵をするにしても、です。

だとしたら、家を建てて部屋をつくってあげたからと言っても
お母さんの姿も見えない、気配も感じられない部屋で
遊ぶことなんてまずありえないと推測出来ますよね。

ゆえ、子ども部屋を2階につくる場合には、
必ずと言っていいほど1階にはリビングとは別に部屋を1つ
つくっておかなくてはいけなくなります。
200万円ほど建築費を加算することによって。

仮にその200万円がしんどいからという理由で
この部屋をつくれないとなると、
こまめに片付けられる人じゃない限りは、
リビングは足の踏み場もないほど
子供たちのものでごった返すことになってしまうだけですからね。

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なので、弊社ではその解決策として
子ども部屋を「1階」につくるという
提案をよくさせていただいています。

自分たちの部屋が1階に出来たら
お母さんの姿も見やすくなるし、
気配も常に感じられるため、
自分たちの部屋で遊びやすくなり、
それだけでもリビングの散らかり度は
大きく違ってくるのではないでしょうか。

たとえリビングにおもちゃなどを持ってきても、
部屋が使いやすい近い場所にあるなら
おもちゃなどを自分のお部屋に
片付けてもらいやすくなるからです。

また、子ども部屋を2階につくる理由の一つに、
思春期のプライバシー問題がありますが、
これもその手段をわざわざ2階だけに限定しなくても、
間取りのつくり方一つで
1階でも充分確保することが出来ます。

寝室やリビングダイニングから
それなりの距離をとってあげることによって。

そんなわけで、個人的には
子ども部屋は「1階」にした方が、
将来的な要素よりも子育て期間中、
より使いやすく合理的なんじゃないかな
と思っている次第であります。

実際、うちの娘たちも中学・高校になった現在は
適度に自分の部屋に篭りますが、
かといって、それが2階じゃなくてもよかったんじゃないかと
むしろ子どもたちの方が言っているぐらいですからね。
教科書が入った重たい鞄を持って階段を上り下りするのは
あの若さでも面倒臭いみたいですしね(笑)

というわけなので、世間一般的に
子ども部屋は2階につくるのが定番化していますが、
それが自分にとってもベターなのかを考え、
「1階」という選択肢も検討した上で、
どうするのがよりいいのかを導き出していただけたらと思います。