【おうちづくりコラム】一戸建てしか果たせない役割

いくつかの原発が再稼働することになると
電気料金の値上がりは若干緩和されるかもしれませんが、
とはいえ、今後も電気料金は値上がりの方向で進むと
考えておいた方がいいと思います。

というのも、脱炭素と電力供給の安定のために
今後もさらに太陽光発電をはじめとした
再生可能エネルギーが普及していくため、
電気料金に上乗せされている
再エネ賦課金はますます高くなっていくし、
自動車のEV化が本格的に進んでいけば、
さらに電気の消費量が上がることが予想されるからです。

ゆえ、私たちは
高騰が予想される電気料金への対策を
早いうちから講じなければいけないのですが、
では、そのためには一体どうすればいいのでしょうか。

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✔️太陽光発電の設置

まずやるべきことがこれです。
太陽光発電の普及が始まった10年ほど前は
電気料金がまだ安かったため、
発電した電気を売るために
太陽光発電を設置していたのですが、
現在は、当時に比べて電気料金が
ずいぶんと高くなっているため、
売るよりも買わないという選択を取ることで
負担を減らすという理屈です。

そんなわけで、これから家を建てる人みんなに
太陽光発電をつけることをオススメしています。
太陽光パネルの発電は25年という
電化製品の中では異例の長さの保証がついているし、
その年数が経過した後も、発電効率は若干落ちるものの、
それなりに働き続けてくれる可能性が高そうですしね。

✔️蓄電池の設置

まずは太陽が出ている間の
電気料金を買わないという選択を
取っていただくわけですが、
個人的には、可能であれば太陽が出ていない間も
電気を買わないという選択を取っていただく方が
なお良いと考えています。
そして、そのために必要なツールが「蓄電池」です。

蓄電池を設置しておけば、
東北電力や新電力などの電力会社から
ほぼ電気を買う必要がなくなります。
なので、巷の電気料金が上がろうが
全く気にする必要がありません。

また、自然災害を原因とする
停電が起こった場合も、
全く不自由を感じることもありません。

さらに、これから購入する車を
電気自動車にした場合、
その車の燃料代だって必要なくなります。

ゆえ、会社が遠い方なんかは、
蓄電池を設置すると同時に、
電気自走車に買い替える方が
圧倒的に家計が楽になるんじゃないかと
思っている次第です。

電気自動車は少し価格が高いものの、
かなり多額の補助金も出るし、
税金だってかなり割安ですしね。

というわけで、
高騰していくことが予想される
電気料金をヘッジするためには、
太陽光発電はもちろん、蓄電池の設置と
場合によったら電気自走車に
チェンジしていただくのが
良いんじゃないかと思っている次第です。

電気料金は住宅ローンと違って
生涯払い続けないといけない費用なので、
対策を講じたか講じていないかで
とてつもなく家計のゆとりに
差が生まれてくるでしょうしね。

とはいえ、蓄電池はまだ価格が高いため
あくまで設置した方がいいかどうかは、
太陽光発電同様にシュミレーションした上で
決めた方がいいんですけどね。
(あくまで採算が合うかどうかで決めるということです)

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✔️一戸建ての所有が唯一の手段

このセットを実現するためには
住むところが自ら所有する一戸建て
であることが絶対条件となってきます。

分譲マンションはおろか、
賃貸マンションや賃貸アパートも
自分のために太陽光発電も設置出来ないし、
蓄電池や電気自走車の充電器も設置出来ないからです。

ゆえ、個人的には住むところを考える時は、
一戸建てを持つことを前向きに考えたほうがいいと思っています。

ただし、その場合注意すべきことは予算です。
というのも、現在は建築費が高騰しており、
かつ、そのコストも高止まりした状態が続きそうだからです。
また、土地に至っても災害が予想される地域での建築が
今後どんどん厳しくなっていきそうで、
そうなれば建築代に加えて土地代まで高くなりそうだからです。

かつ、太陽光発電のパワコンや蓄電池なども
寿命とともに買い換えないといけないので、
それらのメンテコストも含めた長期的な目線を持って
家づくりの予算計画を立てていただけたらと思います。

(追伸)
電気料金は、家の性能の良し悪しや
面積の大小によってというよりも、
そこで暮らす家族の人数によって違いが生じるので、
とりわけ家族の人数が多い方は
この電気料金に対する意識をより高く持っておいてくださいね。

【おうちづくりコラム】住宅ローン金利の仕組みと今後の金利動向

昨年12月、日銀が誰もが予想してなかったタイミングで
「長期金利」の利上げをし、
その後も「長期金利」はジワジワと上昇し続けています。

これを受けて、
長期金利に連動する住宅ローン金利が上昇傾向にあるのですが、
果たして住宅ローン金利は今後どのようになっていくのでしょうか。

というわけで今回は、
これから家を建てたいなーとお考えの方が
最も気になっていることであろう
「住宅ローン金利」について
お伝えしていきたいと思います。

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✔️住宅ローン金利はどうなるのか?

今回の日銀の利上げによって
全ての住宅ローン商品の金利が上がるのかというと
決してそんなことはありません。
変動金利と固定金利では
金利を決定する要素が違うからです。

変動金利は、
銀行が融資に問題がないと判断した
信用力の高い優良な企業に融資をする際に
適用される返済期間1年以内の金利を
参考にして決定するのに対し、
固定金利は「長期金利」を参考にして決定するからです。

つまり、現在金利が上がっているのは
長期金利を参考にして決定される
固定金利だけというわけですね。

具体的な商品としては、
フラット35をはじめとして
各銀行が取り扱っている全期間固定型の住宅ローンが1つ。
そしてもう1つが、当初の10年間だけ金利が固定される
いわゆる「10年固定」と呼ばれている住宅ローンです。

もちろん固定金利が上がれば、
少なからず変動金利も影響を受けて上がりやすくなるのも
また一つの事実ではあるものの、
まー、今の状況だと変動金利が上がることは
しばらくの間ないと思うので、
すでに住宅ローンを変動金利で組んでいる人が
返済が苦しくなるということはまずあり得ません。

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✔️これから家を建てる人はどうするべきか?

長期金利の利上げに伴って
全期間固定型の住宅ローンと10年固定の住宅ローンは
すでに上昇してしまいましたが、
個人的にはそれでも全期間固定型を選んだ方がいいと考えています。

これから先、インフレや金利の動向が
どうなるかは誰にも分からないし、
仮に変動金利の金利が上がるような状況になった場合、
それから固定金利に借り換えしようとしても
商品の性質上、変動金利が上がる頃には
固定金利はずいぶん上がっている可能性が高いからです。

借り換えは、たとえ金利が下がり返済負担が下がるとしても
都度、手数料や登記代といった余分な手数料がかかることになるし、
団体信用生命保険への加入が必須となるので、
健康状態にも左右されますしね。

そんなわけで、
そんな心配や煩わしい手間がかからない全期間固定型の商品を
選んでおいた方がいいと思っている次第です。

もちろん、金利が高くなれば
多少なりとも返済負担は上がるし、
全期間固定金利を選んだ場合は
借入時に余分な手数料がかかってくるので、
これから家を建てようとお考えの方はそれらも考慮した上で
予算計画を立てるようにしていただければと思います。

【おうちづくりコラム】投資と生活費とゆとり費と

本気で貯蓄をするなら、
収入から支出を差し引いた残りを
貯蓄に回すのではなく、
まずは貯蓄に回すお金を差し引き
残ったお金で生活するという
スタンスにした方がいいと言われています。

つまり
「収入-支出=貯蓄」ではなく
「収入-貯蓄=支出」にすべきだ
ということなのですが、
個人的には、これから家を建てる方には
この法則に従ってライフプランを
組んでいただきたいと思っています。

というわけで今回は、
貯蓄を優先することを前提とした場合、
家づくりをどのように考えたらいいのかについて
お伝えしていきたいと思います。

あくまで個人的な価値観であり、
賛同出来ない方もいるとは思いますが
とりあえず最後までお付き合いいただければと思います。

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✔️固定費の考え方

「支出」の中には、
生活していく上で最低限必要な費用と
遊びに行ったり好きなものを買ったりする
ゆとり費用の2つがあります。

ゆえ「収入-貯蓄=支出」という選択をとった場合、
もちろんいずれも削らざるを得ないのですが、
この場合、より優先して削るべきは、
生活していく上で最低限必要となる費用の方ではないでしょうか。

ゆとり費を大幅に削るとなれば、
旅行はおろか、遊びに行くことも出来ない、
好きなものを全く買うことが出来ない、
趣味や楽しみを満喫することが出来ないなど、
なんだか窮屈な人生になってしまいそうですからね。

子供と過ごすかけがえのない時間に
全力を注ぎ込もうとすれば、
それなりに費用がかかるわけですしね。

ゆえ、個人的には生活していく上で最低限かかる
費用を見直すことをオススメしています。
では、そのためにどうすればいいのか?

生活費にはかかる費用が毎月変動する変動費と
かかる費用が毎月同じの固定費の2つが存在しますが、
僕が出来るだけ抑えるべきだと考えているのが
後者の固定費の一部である「住居費」と「車」です。

実際、私自身も車にこだわらないというか、
固執しないこともあって、
車にかけるコストを出来るだけ抑えられるように
故障が少なく維持費が抑えられそうな国産車一択にしているし、
そもそも価格の高い車を選択肢から削除しています

また、家に関しても、
家を建てる仕事をしている私が
こんなことを言うのもなんですが、
マイホームには華美な装飾や
過度な設備を採用していません。
結果、毎月の返済額は
以前住んでいたアパートの家賃より安く済んでいます。
もちろん、購入したのが十数年前なので
そもそも家のコストも違うし、
今の家に比べると性能もガクンと落ちるので、
夏はやたらと暑いし冬はやたらと寒いですけどね。

まー、でもエアコンをつけていたら
それらの問題は解消出来るので、
全く気にもならないですけどね。
太陽光発電をつけているので
昼間は全く電気代を気にしなくていいし、
これに加えてそのうち蓄電池をつければ、
昼夜問わず電気代を気にしなくて良くなるので、
快適に暮らせそうですしね。

やがて蓄電池を設置すれば、
電気自動車の普及が進んだ時、
ガソリン代もゼロに出来ますしね。

そんなわけで、個人的には
家計の中で大きな割合を閉めるこの2つを
出来るだけ抑えることをオススメしているというわけです。
家も車もどう考えるかによって
それぞれ毎月2〜3万円ぐらいずつ出費が違ってきますしね。

そして、浮いた費用を「貯蓄」に回していただき、
残った費用を豊かな時間を過ごすために
費やして欲しいと思っている次第です。

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✔️投資をオススメする理由

最後に投資をオススメする理由について。
それは「再現性が高いから」です。

例えば、急速的にお金を増やすためには、
自分の時間を切り売りしてお金を稼ぐ
(残業・副業など)のではなく、
事業投資をするのが最短ルートですが、
これは誰もが成功するわけではないし、
成功するかどうかに関わらず「時間」という大きな犠牲を
必ずと言っていいほど払わなければいけません。

つまり大きな見返りを得るために
大切な家族に大きな負担をかける
リスクが高くなるというわけです。

一方で、金融投資にも
短期(中期)的なリスクはつきものですが、
長期的に考えればほぼリスクはゼロであることが
過去のデータを見れば一目瞭然だし、
これは才能によって成功・失敗があるわけでもありません。

ゆえ、個人的には
誰もが長期積立投資をするべきだと思っていて、
そのために毎月の収入の中から最優先でそこに回すお金を
可能な限り確保して欲しいと思っている次第です。

なので、
不透明な未来への不安を少しでも緩和し、
わずか20年足らずの「子育て」というかけがえのない時間を
より豊かに過ごせるようになるためにも、
「見栄」や「欲」という感情を出来るだけ規制することで
固定費を出来るだけ削減し、
再現性の高い長期積立投資や
家族との時間をより豊かにするための「ゆとり費」に
お金を回すようにしていただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】家づくりに潜むリスクとヘッジ対策

2024年以降に新築した家に入居することになる方は、
少なくとも省エネ基準を満たした家にしていないと
住宅ローン控除が適用されなくなります。

住宅ローン控除とは、新築してから13年の間
借入金額の年末残高の0.7%を上限に
税金を還付してくれる制度で、
仮に銀行から借りたお金が3500万円で
1年目の年末残高が3400万円だとしたら
3400万円×0.7%=23.8万円を上限に
税金を返してくれるということですね。

年収が500万円で
払った所得税が15万円だとしたら
年末調整の時に全額国が返してくれて、
控除しきれていない分(8.8万円)は
住民税から控除されるというイメージです。

そして13年間を合計すると
もちろん所得や借入によっても違うのですが、
260万円から±40万円ぐらいの
税金が返ってくるという感じですね。

ゆえ、これから家を建てる方は、
最低でも省エネ基準を満たし、
出来ればZEH水準もしくは長期優良住宅・低炭素住宅を満たした
住まいにしなければいけないのですが、
もちろん、そうなれば申請費用とグレードアップ費用で
家の価格は高くなってしまいます。

現在の資材高騰によるコストアップと合わせると
コロナ前と比べるとざっと500万円~600万円アップ
といったところでしょうか。

結果、コロナ前までは
1500万円で建てることが出来ていた家は
2000万円~2100万円となり、
2000万円で建てることが出来ていた家は、
2500万円~2600万円となり、
2500万円で建てることが出来ていた家は、
3000万円~3100万円になってしまったという感じです。

要するに、これから家を建てる方は、
もはや1000万円代で家を持つことが
出来なくなってしまったというわけですね。

これを受けて家を建てる方と私たち住宅会社が
共に知恵を絞って考えなければいけないことが、
これだけのレベルの負担増を
どうやってヘッジしていくのかということです。

500万円予算が上がったのは仕方ないからと、
単純に借入を増やすという選択を取れば
15,000円も負担が増えてしまうだけですからね。

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✔️負担軽減策その1

まず検討すべきことが、
土地を買わないという選択です。
つまり、どこか使える土地があるのなら、
そこを使うことを前向きに考えるということですね。

土地を買わなくていいとして、
かつ土地にかかるコストも一切負担しなくていいとなれば、
かなり大幅に負担が減るからです。

ゆえ、この選択肢がある方は、
最優先で考えて欲しいと思っている次第です。

今後は電気自動車が急速に普及する可能性が高いので、
それに備えて、家を建てると同時に
太陽光発電と蓄電池さえ設置しておけば、
すぐさま電気自動車に乗り換え出来、
そうなれば通勤距離が遠くなったとしても
むしろ燃料代の負担は減ることになるので、
多少、不便な地域に住んだとしても
金銭的な負担は上がることもありませんしね。

✔️負担軽減策その2

どうしても土地を買わないといけない場合、
負担を増やさないためには、
土地の価格を抑えつつ家の価格も抑えなければいけません。
このどちらかだけでは賄いきれないからです。

ゆえ、住む地域を変えるとか、
買う土地の面積を小さくするとか、
部屋の広さや数を見直すことで
家の面積を出来るだけ小さくするとか、
やりたいことを絞ることで
出来るだけグレードアップを防ぐなどを並列で検討しながら
家づくりを進めていくことをオススメしています。

かつ、馬鹿にならない外構工事のコストも
出来るだけ抑えられるような
土地の選び方と間取りを考えることも
忘れてはいけない大切な要素ですね。

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✔️負担軽減策その3

最後にご紹介するのは、
ローンの返済期間を最大に延ばしつつ、
生命保険、学資保険、医療保険を見直し、
積立投資に可能な限りお金を入れていただく
という戦略です。

個人的には、
負担軽減策1はもちろん
負担軽減策2も出来ないという方は、
この状況を難なく乗り越えていくには
この策を講じるしか手段がないと思っています。

ローンの期間を延ばす理由は、
積立投資に回す資金余力を高めるために
毎月の返済負担を少しでも抑えるため。
3つの保険を見直す(解約・減額)理由も、
積立投資に回す資金余力を高めるため。

積立投資をオススメする理由は、
銀行や保険にお金を預けていても
全くお金が増えないため。
いや、それどころかインフレが進めば、
お金の価値が目減りしてしまうためです。

そんなわけで、
弊社ではこの負担軽減策3までも
サービスとしてお伝えし、
ご希望であればご相談に乗るようにしているというわけです。

たとえ家を持つことが出来ても、
その後の暮らしが苦しくなったのでは、
家を持ったことを後悔すると同時に、
家族の関係まで悪化してしまいます。
これでは本末転倒です。

なので、これから
家を建てようとお考えの方は、
かつてない厳しい状況の中、
建てなければいけないということを
ご理解いただくと共に、
少しでも負担が軽減出来るよう
よく考えて、慎重に家づくりを
進めていっていただければと思います。

【おうちづくりコラム】光と色の特性を活かす

安定的に家の中を明るく保ち続けるためには、
直射光と天空光を上手に使い分けた方がいいということを
前回お伝えさせていただいたのですが、
入ってきた光を効率よく家全体に拡散していくための工夫も
同時に必要なことです。

例えば、弊社では室内の壁のほぼ全てを
「白」で仕上げるようにしているのですが、
この理由は「白」が最も光を反射し拡散してくれる色だからです。

また、壁同様に天井も
基本「白」で仕上げるようにしています。
もちろん、光の拡散効果を狙ってです。

さらに、室内に使用するドアも
壁同様に「白」を基本としているのですが、
これに加えて、室内のドアは全て
凹凸のないフラットなデザインにしつつ、
天井と高さをそろえるようにしています。

理由は、壁とドアを一体化させた方が、
空間がよりスッキリと見えること、
そして、天井と高さをそろえれば
ドアの上に出来る垂れ壁がなくなり、
抜け感が出ると同時に、
反射光をより遠くまで運んでくれるからです。

こうして天空光を中心に採り込んだ優しい光を
家全体に拡散させていくという感じですね。

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このように安定した状態で
明るさを保ち続けるためには
間取りだけじゃなく仕上げにも工夫を施すのですが、
弊社の家の特徴である中庭の
壁を白で仕上げていることが多いのも、
もちろん光の反射効果を狙ってです。

直射光を反射させた光を
中庭を通して室内に届けることが出来れば、
たとえ日当たりが悪い場所に部屋を配置しても、
安定した明るさを保ち続けることが出来るからです。

ゆえ、中庭につくる窓は
基本、大きいサイズを採用しているし、
かつ、窓の高さもドア同様に
天井と合わせるようにしています。
こうすれば、より多くの光を
室内に届けることが出来るからですね。

✔️明るさの最大の秘訣

以上のような手法を使い
どんな土地でも安定した状態で
明るさを保ち続けられるような
住まいづくりを提案しているのですが、
言わずもがな、
これを実現するために最も心がけていることが、
「カーテンありきの窓」をつくらないことです。

外からの丸見えを防ぐために
カーテンをしなければいけないとしたら、
99.99%カーテンが開けられる日が
訪れることはないからです。

つまり、大なり小なり
侵入してくる光を殺してしまい、
自然光だけで日中過ごすのが
難しくなってしまうというわけですね。
そして、四六時中照明が必要な暮らしを強いられます。

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また、カーテンありきで窓を考えると、
採光に不安が残ることから、
不用意にたくさん窓をつくってしまいます。
そして、窓のコストが上がると同時に、
カーテンのコストまでもさらに余分に必要になります。

かつ、窓が増えることによって
耐震性が悪くなり、断熱性が悪くなり、
窓掃除の手間が増えることになり、
戸締りの不安が増えることになり、
外壁の汚れが増えることになり、
家具や家電の配置がやりにくくなり、
設計段階では分からない様々な支障が
暮らしの中で生じることになります。

ゆえ、弊社では、
可能な限りカーテンがいらない窓をつくるようにしています。
カーテンが必要になる時は、視線を遮るためではなく、
入ってき過ぎる直射光を遮るため程度という感じでしょうか。

世間一般とは違った考え方かもしれませんが、
これを知っているかどうかで
家づくりの幅が大きく変わってくるので、
これから家を建てられる方は、
ぜひこの考え方も頭に入れておいていただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】直射光の呪縛から脱出する

家を建てる方の多くが、
直射光だけに頼って採光計画を立てようとしますが、
実のところ「直射光」だけで採光計画を立てると
かえって住みにくい家が出来上がってしまう上、
家づくりにかかる総コストも割高になってしまいます。

というのも、
「直射光だけに頼る=南向きにこだわる」
ということだからです。

南向きにこだわれば
土地代は確実に一番高くなります。
かつ、値引きもしてもらえません。

南向きにこだわれば、
明る過ぎるのと、眩し過ぎるのと、丸見えなのが被さり
カーテンやシャッターなどが必須となり、
建築コストも上がってしまいます。

また、ウッドデッキや庭をつくるにしても
あまりに丸見え過ぎることから
目隠しや植栽、塀などが必要となり、
さらにコストを押し上げることになります。

つまり、南向きにこだわると
土地・家・庭の全てがコストアップ
してしまうというわけですね。
で、ローンにその皺寄せがくる
という結果を招くことになります。

さらに、南向きにこだわれば
自然と2階建ての家になる可能性が高くなります。
全ての部屋を南向きにしなければ
家が暗くなると思っているとしたら、
陰になる場所に部屋を配置することに
抵抗が生まれるからです。

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そして、望んでもいないのに
出来てしまった庭(余白)の維持管理に
四苦八苦しながら暮らし続けることになります。

かつ、使い慣れていないし住み慣れてもいない
2階建ての家を上手く使いこなせず、
片付けや掃除、洗濯に余分な手間を取られることになります。

そんなわけで今回は、
もう1つの光である「天空光」について
お伝えしようと思っている次第です。

「天空光」とは、
太陽光が大気中の水蒸気や塵などで乱反射した光のことで、
直射光ほどの熱の高さや明るさ・眩しさがない一方で、
方向性がないため均一した採光を得ることが出来るという
特徴を持っている光のことですね。

つまり「天空光」の存在さえ
あらかじめ知っておくことが出来れば、
直射光だけに頼らなくても
安定した採光を確保することが出来るというわけです。
もちろん、たとえ日当たりが悪そうな土地だとしても、です。

✔️直射光じゃなきゃダメなところと
直射光じゃなくても良いところ


家を建てる前に知っておいてもらいたいことが、
自分にとって直射光じゃなきゃダメなところと
直射光じゃなくても良いところが
どこなのかということです。

例えば、リビング。
ほとんどの家がリビングに直射光が
ガンガン差し込むように設計しますが、
ここに日光が入り過ぎるとかえって快適じゃなくなってしまいます。
テレビの画面も見にくくなりますしね。

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一方で、洗面や脱衣。
これらも含めて水回りは南以外に配置されることが多く、
かつ窓も小さめに設計されることが多いのですが、
そうなれば薄暗くジメッとした空間が生まれやすくなります。
明るくカラッとした場所にしたいと思っているにもかかわらず、です。
基本、室内干しをする方なんかはなおのことそうではないでしょうか。

続いて、寝室。
ここは文字通り寝るだけの部屋であり、
太陽が沈んでいる時間しか使っていない部屋ですが、
ではこの部屋を南向きでつくる意味は一体なんなのでしょうか。

子供部屋も然りですよね。
南向きにすれば日中ずっと太陽の光が入り続けるため
かえって勉強に集中しにくくなってしまいそうですもんね。

実際、私自身も常に太陽と反対方向に向かって
ブログを書いていますしね。

このように、家を形成する1つ1つの部屋が
一体どちらの光が必要なのかを自分なりに考えてみると、
案外直射光にこだわる必要ってないんだなと気付けるため、
結果的に、ずいぶんと間取りに自由度が生まれることになります。

ヒアリングの際に、
丁寧に部屋の位置まで指定しなくてよくなるからです。

そして、土地に合わせた
より暮らしやすくてより快適な住まいを
つくりやすくなります。

日陰でも部屋を配置しても問題ないと知っていれば、
敷地をフル活用出来るようになるため
「2階建てだけしか無理!」と思っていた土地でも
平屋を建てることが出来ますしね。

というわけなので、
光には「直射光」と「天空光」の
2つがあるということを
覚えておいてもらえたらと思います。

【おうちづくりコラム】最初で最後の最大の壁

「長期積立投資」をやり始める時、
まず決めていただくことが
どこの証券会社で口座を開設するのかということです。

そして、それにあたっては
1:銀行にて証券会社の口座を開設する
2:自分でネット証券の口座を開設する
この2つのいずれかをオススメしているのですが、
それぞれにメリットとデメリットがあるし、
人によって向き不向きもあるので、
今回はそれらについてお伝えしていきたいと思います。

ちなみに私自身は、
銀行とのお付き合いもあるので、
いくつかの銀行を窓口として証券口座を開設し
自動積立を行なっているのですが、
主にはネット証券にて自動積立投資をやっています。

というわけで、まずは私が主に使っている
ネット証券についてからお伝えしていきたいと思います。

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✔️ネット証券の一長一短

私がネット証券を主に使っている理由は、
こっちの方が手軽に操作出来るからと、
「毎日」購入することが出来るからです。

株価は高くなったり安くなったりを日々繰り返していて、
どのタイミングで買うのがベストかなんて
投資のプロじゃない僕らには到底分かるものではないため、
であれば、可能な限りこまめに買っていった方が
よりリスクを小さく出来るのでこうしているという感じですね。

銀行を窓口として購入する場合、月に一回の購入となるので、
仮に毎月30,000円を積立する場合、
銀行だとある特定の日に一気に30,000円分を購入するのに対し、
ネット証券だと毎日1,000円ずつ分散して購入出来るわけですからね。
(実際は、土日は買えないので毎月23回1,304円ずつ購入という感じです)

つまり、ある特定の日に買えば、
30,000円だと300口しか買えなかったものが、
毎日に分散したことによって
同じ30,000円でも330口買えることになるかもしれない
(取得単価が安くなった!)というわけですね。
まー、逆に280口しか買えなかった(取得単価が高くなってしまった・・)
なんてこともあり得るわけですけどね。

いわば、金融商品を購入する際
一度に購入するのではなく
資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して購入していく
「ドルコスト平均法」を長期積立投資では実践していくのですが、
このやり方の究極が「毎日購入」だというわけですね。

そんなわけで、どちらかというと
ネット証券の方をオススメしているのですが、
ここであなたの前に立ちはだかるのが手続きの複雑さです。

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というのも、
ネット証券で積立投資を始めるためには
証券口座を開設すると同時に
ネット銀行の口座も開設しなければいけないからです。

私が使っているSBI証券の場合は、
SBI証券の証券口座を開設すると同時に
住信SBIネット銀行の口座も開設しなければいけないし、
楽天証券の場合は、楽天証券の証券口座を開設すると同時に
楽天銀行の口座も開設しなければいけないという感じですね。

つまり、2つの口座を同時に開設しなければいけないので
手続きに時間を取られる上、
もちろんIDやパスワードも別々に設定しないといけないため、
だんだん面倒くさくなってきて
「あー!もうやめた!」となってしまう、というわけですね。

これがネット証券を開設する際に立ちはだかる壁です。
手続きをしていく途中で初めて聞く単語もたくさん登場するし、
よく分からないような質問ばかりに答えていかないといけませんしね。

一方で、銀行に窓口になってもらえば
銀行口座を開設する必要もないし、
知らないことや分からないことも分かりやすく教えてくれるし、
なにより言われるがまま書類に書いていくだけでいいので、
ほとんどストレスを感じることなく手続きが終わります。

いちいち分からないことを調べたり、
誰かに聞いたりする必要がなければ
時間も大幅に短縮出来ますしね。

ゆえ、面倒くさがりの方や
ネットでの口座開設に不安を感じていらっしゃる方なんかは、
それを理由に積立投資をしないという選択を取ってしまうぐらいなら
銀行で証券口座を開設した方が絶対にいいと思っている次第です。

いかがでしたか?
自分がこれから長期積立投資を始めるとしたら
どっちでやった方が良さそうなのか
イメージしていただけたでしょうか。

長期積立投資をする上では、
「口座開設」という工程が間違いなく最大の障壁となります。
ゆえ、ここでつまずかないように今回の記事を参考にし、
自分に合った方法を選択していただければと思います。