【おうちづくりコラム】住宅ローン金利の仕組みと今後の金利動向

昨年12月、日銀が誰もが予想してなかったタイミングで
「長期金利」の利上げをし、
その後も「長期金利」はジワジワと上昇し続けています。

これを受けて、
長期金利に連動する住宅ローン金利が上昇傾向にあるのですが、
果たして住宅ローン金利は今後どのようになっていくのでしょうか。

というわけで今回は、
これから家を建てたいなーとお考えの方が
最も気になっていることであろう
「住宅ローン金利」について
お伝えしていきたいと思います。

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✔️住宅ローン金利はどうなるのか?

今回の日銀の利上げによって
全ての住宅ローン商品の金利が上がるのかというと
決してそんなことはありません。
変動金利と固定金利では
金利を決定する要素が違うからです。

変動金利は、
銀行が融資に問題がないと判断した
信用力の高い優良な企業に融資をする際に
適用される返済期間1年以内の金利を
参考にして決定するのに対し、
固定金利は「長期金利」を参考にして決定するからです。

つまり、現在金利が上がっているのは
長期金利を参考にして決定される
固定金利だけというわけですね。

具体的な商品としては、
フラット35をはじめとして
各銀行が取り扱っている全期間固定型の住宅ローンが1つ。
そしてもう1つが、当初の10年間だけ金利が固定される
いわゆる「10年固定」と呼ばれている住宅ローンです。

もちろん固定金利が上がれば、
少なからず変動金利も影響を受けて上がりやすくなるのも
また一つの事実ではあるものの、
まー、今の状況だと変動金利が上がることは
しばらくの間ないと思うので、
すでに住宅ローンを変動金利で組んでいる人が
返済が苦しくなるということはまずあり得ません。

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✔️これから家を建てる人はどうするべきか?

長期金利の利上げに伴って
全期間固定型の住宅ローンと10年固定の住宅ローンは
すでに上昇してしまいましたが、
個人的にはそれでも全期間固定型を選んだ方がいいと考えています。

これから先、インフレや金利の動向が
どうなるかは誰にも分からないし、
仮に変動金利の金利が上がるような状況になった場合、
それから固定金利に借り換えしようとしても
商品の性質上、変動金利が上がる頃には
固定金利はずいぶん上がっている可能性が高いからです。

借り換えは、たとえ金利が下がり返済負担が下がるとしても
都度、手数料や登記代といった余分な手数料がかかることになるし、
団体信用生命保険への加入が必須となるので、
健康状態にも左右されますしね。

そんなわけで、
そんな心配や煩わしい手間がかからない全期間固定型の商品を
選んでおいた方がいいと思っている次第です。

もちろん、金利が高くなれば
多少なりとも返済負担は上がるし、
全期間固定金利を選んだ場合は
借入時に余分な手数料がかかってくるので、
これから家を建てようとお考えの方はそれらも考慮した上で
予算計画を立てるようにしていただければと思います。

【おうちづくりコラム】投資と生活費とゆとり費と

本気で貯蓄をするなら、
収入から支出を差し引いた残りを
貯蓄に回すのではなく、
まずは貯蓄に回すお金を差し引き
残ったお金で生活するという
スタンスにした方がいいと言われています。

つまり
「収入-支出=貯蓄」ではなく
「収入-貯蓄=支出」にすべきだ
ということなのですが、
個人的には、これから家を建てる方には
この法則に従ってライフプランを
組んでいただきたいと思っています。

というわけで今回は、
貯蓄を優先することを前提とした場合、
家づくりをどのように考えたらいいのかについて
お伝えしていきたいと思います。

あくまで個人的な価値観であり、
賛同出来ない方もいるとは思いますが
とりあえず最後までお付き合いいただければと思います。

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✔️固定費の考え方

「支出」の中には、
生活していく上で最低限必要な費用と
遊びに行ったり好きなものを買ったりする
ゆとり費用の2つがあります。

ゆえ「収入-貯蓄=支出」という選択をとった場合、
もちろんいずれも削らざるを得ないのですが、
この場合、より優先して削るべきは、
生活していく上で最低限必要となる費用の方ではないでしょうか。

ゆとり費を大幅に削るとなれば、
旅行はおろか、遊びに行くことも出来ない、
好きなものを全く買うことが出来ない、
趣味や楽しみを満喫することが出来ないなど、
なんだか窮屈な人生になってしまいそうですからね。

子供と過ごすかけがえのない時間に
全力を注ぎ込もうとすれば、
それなりに費用がかかるわけですしね。

ゆえ、個人的には生活していく上で最低限かかる
費用を見直すことをオススメしています。
では、そのためにどうすればいいのか?

生活費にはかかる費用が毎月変動する変動費と
かかる費用が毎月同じの固定費の2つが存在しますが、
僕が出来るだけ抑えるべきだと考えているのが
後者の固定費の一部である「住居費」と「車」です。

実際、私自身も車にこだわらないというか、
固執しないこともあって、
車にかけるコストを出来るだけ抑えられるように
故障が少なく維持費が抑えられそうな国産車一択にしているし、
そもそも価格の高い車を選択肢から削除しています

また、家に関しても、
家を建てる仕事をしている私が
こんなことを言うのもなんですが、
マイホームには華美な装飾や
過度な設備を採用していません。
結果、毎月の返済額は
以前住んでいたアパートの家賃より安く済んでいます。
もちろん、購入したのが十数年前なので
そもそも家のコストも違うし、
今の家に比べると性能もガクンと落ちるので、
夏はやたらと暑いし冬はやたらと寒いですけどね。

まー、でもエアコンをつけていたら
それらの問題は解消出来るので、
全く気にもならないですけどね。
太陽光発電をつけているので
昼間は全く電気代を気にしなくていいし、
これに加えてそのうち蓄電池をつければ、
昼夜問わず電気代を気にしなくて良くなるので、
快適に暮らせそうですしね。

やがて蓄電池を設置すれば、
電気自動車の普及が進んだ時、
ガソリン代もゼロに出来ますしね。

そんなわけで、個人的には
家計の中で大きな割合を閉めるこの2つを
出来るだけ抑えることをオススメしているというわけです。
家も車もどう考えるかによって
それぞれ毎月2〜3万円ぐらいずつ出費が違ってきますしね。

そして、浮いた費用を「貯蓄」に回していただき、
残った費用を豊かな時間を過ごすために
費やして欲しいと思っている次第です。

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✔️投資をオススメする理由

最後に投資をオススメする理由について。
それは「再現性が高いから」です。

例えば、急速的にお金を増やすためには、
自分の時間を切り売りしてお金を稼ぐ
(残業・副業など)のではなく、
事業投資をするのが最短ルートですが、
これは誰もが成功するわけではないし、
成功するかどうかに関わらず「時間」という大きな犠牲を
必ずと言っていいほど払わなければいけません。

つまり大きな見返りを得るために
大切な家族に大きな負担をかける
リスクが高くなるというわけです。

一方で、金融投資にも
短期(中期)的なリスクはつきものですが、
長期的に考えればほぼリスクはゼロであることが
過去のデータを見れば一目瞭然だし、
これは才能によって成功・失敗があるわけでもありません。

ゆえ、個人的には
誰もが長期積立投資をするべきだと思っていて、
そのために毎月の収入の中から最優先でそこに回すお金を
可能な限り確保して欲しいと思っている次第です。

なので、
不透明な未来への不安を少しでも緩和し、
わずか20年足らずの「子育て」というかけがえのない時間を
より豊かに過ごせるようになるためにも、
「見栄」や「欲」という感情を出来るだけ規制することで
固定費を出来るだけ削減し、
再現性の高い長期積立投資や
家族との時間をより豊かにするための「ゆとり費」に
お金を回すようにしていただけたらと思います。