【おうちづくりコラム】「難敵」生活感を打破する工夫 -続編-

共働きが当たり前となった現在、
仕事・家事・育児をバランスよくこなさないといけない
超絶忙しい奥さんが、
キッチン周りを常に綺麗に保つことは
かなり不可能に近いと思います。

ゆえ、弊社では前回お伝えさせていただいたように、
少々横着をしても生活感満載のキッチンにならないような
間取りや仕上げの工夫をしているのですが、
リビングダイニングキッチンを
いつもオシャレな感じで保つためには
もう1つ間取りの工夫が必要となります。

この工夫も前回同様
弊社のお家の大きな特徴であり、
この工夫がもたらす恩恵は
長い目で見ても大きなものであると個人的には考えているので、
今回も最後までお付き合いいただければと思います。

その工夫とはズバリ
「子ども部屋を1階につくる」ということなのですが、
では、なぜ子ども部屋を1階につくればそれだけで
生活感が出にくくなるのでしょうか?

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✔️小さな子どもたちは親の近くに居たい

家を建てるタイミングで最も多いのは
子どもたちが未就学の時だと思いますが、
これを前提として間取りを考えた時、
子供部屋を2階につくってしまうと
建ててから10年前後もの長い間、
子ども部屋はほとんどその役目を
果たさない時期を過ごすことになります。

子どもたちが自分だけで寝ることもなければ、
子どもたちが親から離れた場所で
勝手に遊ぶこともまずないからです。

では、どこで遊ぶのか?
もちろんリビングですよね。
お母さんはキッチンを中心に家事をしているし、
お父さんはリビングで過ごしているからです。

となると、子どもたちがいつも使うおもちゃや絵本などは、
必然的にリビングに置かざるを得ませんよね。
いちいち、それを取りに2階に上がるのも
それを片付けに2階に上がるのもかなり面倒くさいことですからね。

結果、リビングダイニングは子どもたちのものが
常に散乱した状態になりやすくなってしまいます。
また、それらを片付けておくための収納家具が必要となり、
リビングが窮屈になってしまいます。

他方、子ども部屋を1階につくっておけば、
子どもたちに自分の部屋を使ってもらいやすくなります。
自分の部屋におもちゃや絵本を片付けてもらいやすくなります。

結果、リビングが散らかりにくくなり、
またリビングに邪魔な収納家具を置く必要もなくなります。

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もちろん、この工夫も万能かと言われるとそうではなく、
子どもたちが思春期になった時、
2階部屋に比べるとプライバシーを確保してやりにくくなる
という欠点も持っています。

とはいえ、もっと長い期間で考えてみると
子どもたちが家を出て行った後なんかは
部屋が下にあれば別の用途で使いやすいし、
老後を迎え2階に上がるのが億劫になった時、
単純に下に移動すればいいだけで
無駄な増築をする必要もないので、
そこまで考えていただいた方がいいかと思っています。

というわけなので、
「子ども部屋は2階につくるのが普通だ」という固定概念が、
強く頭の中にあるとは思いますが、
せっかくこだわってつくったリビングダイニングキッチンを
オシャレな状態で維持していただくために
今回の記事もぜひ参考にしていただければと思います。

【おうちづくりコラム】「難敵」生活感を打破する工夫

リビングダイニングキッチンは常に過ごす場所だし
来客をもてなす場所でもあることから
家の中で一番こだわりたいところ。

しかし、一方で常にいる場所であるがゆえに
「生活感」の塊のような空間にも
なってしまいやすいところでもあります。

そんなわけで今回は、
こだわってつくったリビングダイニングキッチンを
常にオシャレでカッコよく保つために、
「生活感」を打破する工夫についてお伝えしていきたいと思います。

この工夫は弊社のお家の大きな特徴でもあり、
大まかに分けると2つあるので、
ぜひ参考にしていただければと思います。

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まず1つ目の工夫は、
「キッチン周りから生活感を消す工夫」です。

対面式キッチンが当たり前の現在、
ダイニングやリビングから見えるところは
キッチンの手元を隠すためにキッチン前につくるカウンターと
キッチンの背面スペースなのですが、
これらのスペースは油断をすると
なんやかんやと置いたり貼ったりしてしまう場所ですからね。

例えば、キッチン前のカウンター。
この高さは床から1m〜1m10cmの間でつくられることが多いのですが、
この高さは何かを置くのに最も丁度いい高さでもあります。

結果、調味料はもちろんいつも使うような生活用品なども
ついついここに「ちょこん」と置いてしまいます。
そしてそれが慢性化し、
リビングやダイニングからの景色は「生活感」の塊と化していきます。

また、冷蔵庫は一般的にキッチンの背面に置くようになっていますが、
冷蔵庫はマグネットボードのように磁石がくっつくことから
ゴミの日程表や学校の連絡網などを
ついつい貼ってしまうのではないでしょうか。
(名付けなんかもここに貼っちゃいますよね)

その上、レンジやジャーの周りも
いつも使うようなものは
ついつい出しっぱなしにしてしまいますしね。

そして、これらの合わせ技によって
リビングダイニングキッチンから
急速にオシャレ感が消え去ることになります。

他方、キッチン前カウンターに
ついつい何かを置いてしまうのであれば、
そもそも何も置けないようなカウンターにしてしまえば、
置きたくても置けなくなります。
つまり、カウンターの厚みを思い切って超薄型にし、
ただ手元を隠すだけの役割にしてしまうというわけですね。

また、冷蔵庫に関しても
思い切ってリビングやダイニングから見えないところに隠してしまえば、
どれだけ色んなものをペタペタと貼ったとしても
一切生活感が出なくなるし、家電製品も同じように
思い切ってリビングやダイニングから見えないところに隠してしまえば、
そんなに毎日キチキチと片付けなくても
生活感丸出しになることもありません。

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ゆえ、弊社ではキッチンの背面に大きなサイズのパントリーをつくり、
そこに冷蔵庫や家電を置くというスタイルを推奨しています。

パントリーをつくればキッチン背面がスッキリするだけじゃなく、
リビングやダイニングから見えないところに
死角となる壁が出来ることになるため、
ゴミの日程表や学校の連絡網はもちろん、
子供たちが幼稚園や保育園で描いた絵やつくったものなんかも
ここに貼ったり置いておいたり出来ますしね。

そんなわけで弊社ではこの2つを間取り提案時に
取り入れさせていただいているというわけですね。

もちろん、パントリーに関しては
家電までの距離が遠くなるという欠点もあるので、
これとて「完璧な提案」というわけではないのですが、
まーそこらへんは、どっちを優先するかで判断していただけたら、
ということで。

では次回は、
リビングダイニングキッチンの生活感を打破する
もう1つの工夫についてお伝えしていきたいと思います。