【おうちづくりコラム】これからの住宅ローン選び

歯止めが効かないインフレを抑えるために、
とんでもないスピードで利上げを実行し
金融引き締めを実行しているアメリカは、
住宅ローン金利が7%超に到達したと
日経ニュースで報じられていました。

他方、物価は着々と上がっている中、
利上げになかなか踏み込めず、
住宅ローン金利もほぼ変わっていない日本は、
今後どのような流れになるのでしょうか。

というわけで今回は、
これから家を建てる方に
住宅ローンの選び方について
お伝えしていきたいと思います。

あくまで現状の世界情勢を踏まえた上での
個人的な予測と見解であり、
そうなるかどうかは分からないので、
一つの意見として
頭の片隅に置いていただければと思います。

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✔️世界に逆行する日本

冒頭でもお伝えしたように
急ピッチで利上げを進めつつ
金融引き締めを実行しているアメリカとは裏腹に、
日本は長期金利の上限の引き上げはしたものの、
依然金融緩和政策の継続は変わらず、
金利はほぼ上がっていないのですが、
とはいえ、アメリカが利上げをすれば、
したくなくても新興国は利上げをせざるを得なくなること、
ヨーロッパの中央銀行も、
加速するインフレを止めるためにさらに利上げしそうなこと、
日本同様にマイナス金利を適用してきたスイスも
大幅な利上げをしたことなどを踏まえると、
おそらく今後日本にも利上げの圧力がかかってくる
と考えておいた方がいいんじゃないか、
というのが個人的な予測です。
たとえ、利上げという選択が
正しい選択ではなかったとしても、です。

ゆえ、個人的には、
これから家を建てようとお考えの方は、
「全期間固定金利」を選んでおいた方が
いいんじゃないかと思っています。

理由は、利上げをする可能性が高まれば、
変動金利よりも固定金利の方が
先に金利が上がることになるから。
つまり、金利が上がりだしてから
固定金利に切り替えたのでは「時すでに遅し」だからですね。

また、変動金利は上がり出すと
固定金利を超えた金利まで上がるリスクをも
秘めているからです。

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✔️全期間固定金利の注意点

とはいえ、全期間固定金利は
変動金利に比べて金利が高い分、
同じ返済額で試算する場合、
借り入れ可能額が減ってしまうので、
自ずと家づくりの予算も減ってしまいます。

例えば、
毎月の返済額を8万円に設定した場合、
変動金利だと借り入れ可能額は
3,029万円ですが(金利0.6%で試算)、
固定金利を選択すると
借り入れ可能額は
2,655万円まで減ってしまうため、
(金利1.4%で試算)
単純に374万円家づくりにかける予算を
減らさなければいけなくなります。

かつ、全期間固定金利を選ぶ場合、
融資手数料という銀行に支払う経費が
余分にかかってしまうため、
さらに26.55万円~53.1万円
家や土地にかけられる予算が
減ってしまうことになります。

ゆえ、その目減りした分、
家や土地にかける予算を落とすか、
あるいは貯金や親からの資金援助で
まかなわなければいけません。

また、家を建てるにあたって
全く自己資金がない人に至っては、
返済額を上げるという選択肢は
かなりキツイと思うので、
実家に土地があるのであれば、
絶対にそこに家を建てた方がいいと思います。

かつ、返済年数を40年にし、
毎月の返済負担を落としつつ、
その浮いた資金を「つみたてNISA」にて
積み立てしていくことをオススメします。

というわけで、
たとえ景気が良くなってなかったとしても、
近い将来、けっこう高い可能性で
日本も金利が上がるような気がするので、
それも踏まえた上で、
住宅ローン選びと家づくりの計画を
していただけたらと思います。

【おうちづくりコラム】土地探しの順番は3番目がベスト

土地を探す前に知っておくといいことが、
「あなたが具体的に家に使える予算と
その予算の中でどんな家が建てられるか」
ということです。

というのも、自分の予算で
どれくらいの広さの家が建てられるのかを知っていれば、
必然的にそのためにどれくらいの広さの土地にすべきか
が分かるからです。

なので、土地はいきなり探さず、
まずは資金計画によって土地の予算と家の予算を出し、
かつ、その予算でどんな家が建てられるのかを
明確にした上で探すものだ
と覚えておいてもらえたらと思います。

例えば、あなたの予算が2,300万円で
あなたが平屋を建てたいとお考えだとしたら、
弊社では総施工面積(中庭含む)が
28坪前後の平屋をプランさせていただくことになりますが、
この場合、弊社では、
車を3台止めたいとお考えであれば、
55坪前後の広さの土地を
オススメするようにしています。

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つまり、この場合
建てたい家の面積とは別で
27坪前後必要だということなのですが、
この根拠は以下の通りです。

まず、家の周囲3方向につくる
エアコンの室外機や給湯器を置いたり、
給排水の配管を通したり、
ぐるぐると回るための余白に10坪前後。
そして、車1台あたり4.5坪前後必要。
(2.5m×6m=15㎡=約4.5坪)
4.5坪×3台=13.5坪。
10坪+13.5坪=23.5坪。
土地の形状によっては無駄なスペースもあることから
少しゆとりを持たせて27坪ぐらい、
という感じですね。

そんなわけで、
弊社では資金計画によって
まずは土地と建物の予算を同時に出し、
その予算で建てられる家を
ある程度明確にした上で、
土地の予算と家の大きさに合わせて
土地を探すようにしているというわけなんですよね。

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✔️「土地」も「外構」も「家」に依存する?

この考え方で土地を探すと、
土地に無駄な予算を
かけなくて良くなると同時に、
外構工事費用も随分とカット出来ます。

敷地内に余分な余白が
ほとんど出来なくなれば、
外構工事の施工面積が最小化するからです。

ただし、これはあくまで
弊社の家づくりに合わせた考え方であって、
そのまま他社で使えるのかというと、
そうでもなかったります。

例えば、弊社ではどんな土地でも
明るさとプライバシーを両立させるために
「中庭」や「吹き抜け」といった手段を
当たり前のように採用していて、
こういったスペースから
十分な採光が確保出来るからこそ、
敷地いっぱいに家を建てることが出来るのですが、
こういったスペースをつくらないお家は、
十分な日当たりを確保するために、
それなりの余白が余分に必要となります。

となると、先程と同条件の
「平屋」を建てるためには、
おそらく20坪~30坪余分に
土地を買わなくてはいけなくなるのではないでしょうか。

つまり、仮に土地の坪単価が15万円の地域だとしたら
300万円~450万円ほど土地代が高くなってしまう
ということですね。

また、それと同時に
土地面積が広くなった分、外構予算も上がってしまいます。

かつ、プライバシーが担保されていないとしたら
植栽や目隠しや塀などを余分につくる必要があるので、
さらにその分予算が上がってしまいますしね。
おそらく最低でも100万円ぐらいは、
妥当なところだと200万円ぐらいは
余分に外構予算を見ておく必要があるかと思います。

まとめると、どんな家を建てるのかによって
家の予算はもちろん、探す土地の広さも違ってくるし、
土地にかけられる予算も違ってくるし、
外構工事にかける予算も違ってくるので、
家を建てようと思った時、
いきなり土地を探し始めるのではなく、
まずはどこの会社で家を建てるのかを決めてから
初めて土地を探すようにしていただけたらと思います。

これが、弊社がオススメしている
土地探しのベストな方法であり、
最後まで予算を狂わさずに家づくりをやり切るために
必要な知識だと思うので、
ぜひ覚えておいてもらえたらと思います。

【おうちづくりコラム】土地の考え方

前回お伝えしたように
これから家を建てる方は、
家づくりをするタイミングで
「積立投資」を始めていただきたい
と考えているのですが、
その積立資金を捻出するために
家計の中の固定費と変動費の見直しを
していただくと共に、
家づくりにかけるコストも
見直すべきではないでしょうか?

原油高に伴う原材料費の高騰によって
現在はコロナ前と同じ家を建てても
500万円以上高くなっているし、
この価格も高止まりする可能性が高く、
これまで通りの考え方で家を建てていたら
ただただ単純に負担が増えるだけで、
とてもじゃないけど積立投資なんか
している余裕すらなくなってしまいますからね。

欲望のままにプランしていけば
簡単に予算はアップしますが、
予算を下げるのは、
この知識がないと絶対に出来ないと思うので、
大切な家族の未来を守るために
最後までお付き合いください。

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✔️予算カットの具体的手段

まず考えていただきたいことが、
「実家に使える土地が余っていないか」
ということです。
土地を買わなくて良くなれば、
それだけで1000万円近い
予算カットになりますからね。

ただ、これに関しては
感情的な理由もあるので、
無理強いすることも出来ません。

しかし、今後は
津波リスクがある場所で
土地開発が出来なくなるかもしれず、
そうなれば安全な場所の土地価格は
確実に高くなることが予想されます。

つまり、家だけじゃなく
土地まで値上がりするかもしれない
というわけですね。

ゆえ、土地を買わないという選択肢を
これまで以上に真剣に
考えなければいけないんじゃないかと考えています。

ただ、どうしても
土地を買わなくてはいけない方も
けっこういらっしゃるかと思います。
実家に土地が余っていない方ですね。

この場合
まず心がけていただきたいことが、
特定の地域に拘らないということです。
土地が高い地域なら、なおのことです。

かつ、販売されている土地が
少ない地域の場合も。
割高な土地を買うしかない、からです。

そしてその上で
覚えておいていただきたいことが、
「南向き」や「日当たりの良さ」に拘らない
ということです。

いずれも最も割高に
価格が設定されているからですね。
かつ、これらの土地に至っては、
防犯やプライバシー対策のために、
外構工事費用も家の費用も
割高になりやすいからです。

つまり、土地・家・外構の
3つ全てが割高になりやすく、
あなたに降りかかる負担が
最も大きくなってしまいやすい
というわけですね。

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いかがでしたか?

要は、土地が余っているなら
そこを使った方がよくて、
それが無理な場合は、
地域に拘り過ぎないことと
南向き以外の土地を中心に
探した方がいいというのが
個人的な意見です。

家の明るさや心地よさは、
土地の日当たりの良さと
相関関係がほぼほぼありませんしね。

もちろん
こうやって説明するのは簡単で、
実際のところはこんな単純で
簡単な問題ではないと思いますが、
家づくりの予算をカットするためには、
土地の予算カットが
家の予算カット同様に
欠かすことが出来ない要素なので、
ぜひ柔軟に考えてみていただけたらと思います。

では次回は、
土地予算をカットするための
もう1つの知識について
お伝えしていきたいと思います。
この知識を持っていれば、
外構費用も最小限に抑えやすくなるので、
次回もぜひご覧いただければと思います。

【おうちづくりコラム】頭金と借入金

家を建てるにあたり
仮にあなたが頭金として
500万円準備出来るとしても、
その資金は頭金として使うのではなく、
全額積立投資に回すべきだというのが
私自身の本音です。

というのも、
現在の住宅ローン金利、
変動0.4%~0.8%
固定1.0%~1.4%に対して、
積立投資の利回りは
6%~8%ほどあると
過去150年の歴史の中で
すでに実証されているからです。

そんなわけで個人的には、
これまで積立投資と縁がなかった方にも
家づくりをきっかけに
始めて欲しいと思っているわけですが、
そうなれば銀行からの借入予算だけで
家づくりをすることになるため、
弊社では家づくりの総予算が
抑えられる提案を心がけています。

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では、今回は
その500万円の具体的な使い道について
お伝えしていきたいと思います。
答えは簡単で全額を「つみたてNISA」に
注ぎ込んでくださいということです。
現在は年間上限額も年数も縛りがありますが、
年が明けたらその縛りがかなり緩くなりますしね。

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✔︎枠を上限いっぱいまで使い切るイメージ

来年から始まる新NISA制度では、
「つみたてNISA」の枠が現行の800万円から
1,800万円まで大きく広がります。
そして、これまでのNISAと違い年数に縛りもなくなります。
(これまでは20年という期間の縛りがありました)

ゆえ、現在の年齢も踏まえて
何年をかけて上限いっぱいまで積み立てていくかを
考えていただく必要があります。

仮に、あなたの年齢が35歳だとして
65歳まで積み立てていくとしたら30年かけて
コツコツと積み立てていくことになるので、
1,800万円÷30年÷12ヶ月=毎月5万円ずつ
今後ずっと積み立てていくという感じですね。

家計に余裕があるなら、
この手元資金500万円を30年にわたって分散しながら
(500万円÷30年÷12ヶ月=13,888円)
不足分である36,112円(50,000円-13,888円)を
収入の中から手出ししていただいてもいいし、
それが厳しそうなら子供たちが巣立つまでの間は、
手元資金から捻出する比率を高くしていただいてもいいし、
といった感じです。

あるいは、家を建てることを機に、
入っていても意味がないといっても過言ではない
生命保険、学資保険を見直すことによって
積み立て資金を捻出していただくのもいいと思います。

では仮に、今後30年間で1,800万円という枠を
全て使い切っていただいたとして、
毎年6%ずつお金が増えていくとしたら
一体どうなるのかというと、
なんと1,800万円の元本が
4,977万円にまで増えることになります。

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子供たちに最もお金がかかる20年後でも、
1,200万円の元本が2,301万円にまで増えているので、
これだけあればお子さんが2人いるとしても
教育ローンや奨学金に頼ることなく
大学に通わせてやれるのではないでしょうか。

とはいえ、積立投資は複利でお金が増えていくものであり、
複利は期間が長くなればなるほどお金が増える傾向があるので、
個人的には、このタイミングでも極力お金を引き出さず
奨学金に頼った方がいいと思っているんですけどね。

それはさておき、これから家を建てる方は
手元資金を「つみたてNISA」枠を上限まで使いつつ
積立投資をやっていただければと思います。

これをやっておけば、
定期的に必要となる外壁の塗り替え工事のために
リフォームローンを組むこともなければ、
水回り入れ替えに伴う大掛かりなリフォーム工事のために
リフォームローンを組むこともないでしょうし、
定期的に壊れる家電製品の買い替え費用なども
この資金の中から捻出出来るようになると思います。

あるいは、積立投資によって貯まった資金で
建て替えまで出来るようになるかもしれないし、
住む場所を変えて家を建てることだって出来るかもしれません。

これを知っているかどうか、
そしてこれを実行していただくかどうかで
未来に大きな差が生まれるのは
火を見るより明らかなことなので、
ある程度お金の知識をつけてから
家づくりを行っていただければと思います。

【おうちづくりコラム】損失回避マインドと家づくり

人は「得をする」ことよりも
「損をする」ことに対して
過剰に反応する生き物だと言われています。
要は、本能的に損失を回避しようとする
生き物だというわけですね。

例えば、100円玉を投げて、
表が出たら10万円が手に入り
裏が出たら5万円を失うという
賭けがあるとした場合、
確率論的に考えると、
この賭けには本来乗るべきですよね。
表と裏が出る確率は50%だからです。

つまり、この賭けを2回やった場合、
どっちも勝って20万円得をする可能性と、
どっちも負けて10万円損をする可能性もあるものの、
確率論的には半々になって
5万円得をする可能性が一番高いので、
乗るべきだということなんですが、
しかし、頭では理解していながらも、
本能的にそうは出来ないのが人ってもんですよねー。

実際、自分だっていざこの勝負を目の前にすると、
おそらく怯んでしまうでしょうしね(笑)

だって、もしかしたらどっちも負けて
10万円損しちゃうかもしれませんからね。
そんなことになる可能性があるぐらいなら
最初からやらない方がマシだと
思ってしまうのが普通ですよね。

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そんなわけで、どうやら僕たちは
損をする可能性があるものには、
なかなか思い切って挑戦しにくいように
なってしまっているようです。

実際、貯金に関しても、
全く増えないと分かっていても
絶対に減ることはないので、
とりあえず銀行に預けておけばいい
というのもこの損失回避マインドだし、
保険に至っては、
長くかけておけば損をしないどころか、
もしもの時の補償まで備えているわけですしね。

そりゃ、みんな
海のものとも山のものとも分からない積立投資よりも
こっちを優先するのはごく当たり前だと思います。

まー、そうは言っても、
これから先をお金の不安をなく生きていくためには、
銀行預金や保険を掛けつつも
積立投資もしていかないといけないので、
弊社で家を建てる方には、
半ば強制的にオススメさせていただいていますけどね。

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✔️家づくりにおける損失回避

そして、こと家づくりにおいても、
この損失回避マインドは必ずあります。
と言っても、金銭的なことではなく
「後悔するぐらいなら」ってやつですが。
後から出来ないことは後悔しなくていいように
今のうちにやっておこうか、的なやつです。

仮にそれらによって
家の価格が上がったとしても、
35年ローンに慣らしてしまえば
毎月わずか数千円の負担で
メンタル的な損失が回避出来ちゃうわけですからね。

まー実際は、
今後この負担増がボディブローのように
地味に効いてくるわけなんですが。

この代表的なものが、
「部屋の数」や「部屋の広さ」ですね。
もし、子供がもう1人出来たら。
もし、誰かが泊まりに来たら。
もし、親と同居になったら。
もし、荷物がもっと増えたら。
もし、収納が足りなかったら。
と考えたら、予算的にいけそうなら
それらに備えておいて損はない
と思ってしまいますからね。
まだまだ、他にもいっぱいありますけどね。

まー、予算的に問題ないなら、
やりたいことをガンガン詰め込んでいただいても
いいんですけどね。

あくまで問題なのは
その損失回避マインドを満たすために、
予算的な無理をしてしまうことなので、
なかなか難しいことではありますが、
そのバランスをとりながら
家づくりをしていただけたらと思います。

個人的には、勢いに任せて一気に進むのではなく、
巷に溢れた様々な情報を
自分たちの中で咀嚼しながら進めるために
ゆっくりと時間を取ることも
大事なのではないかと思います。

【おうちの補助金ブログ】令和5年度の住宅省エネ2024キャンペーン

早いもので、あと1ヶ月でもう2023年が終わります。
2024年、つまり令和5年度のお話になりますが、
11/10に令和5年度補正予算案が閣議決定されました。
そこで、住宅の省エネに関連する補助金事業を実施することが発表されました。

そんな気になる補助金の内容をご紹介。

①こどもエコすまい支援事業
子育て世帯・若者夫婦世帯向けの補助金です。
◎新築で長期優良住宅・ZEH住宅を建てる方向け
◎住宅のリフォームで省エネ改修や、
住宅の子育て対応改修・バリアフリー改修・
空気清浄機能や換気機能付きエアコン設置工事をする方向け

質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮称)の概要_page-0001.jpg

②先進的窓リノベ事業
窓のリフォームをする方向けの補助金です。
◎高い断熱性能を持つ窓へ改修する方向け

断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO₂加速化支援事業(経済産業省・国土交通省連携事業)_page-0001.jpg

③給湯省エネ事業
④既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業 ※新規事業

省エネ改修やリフォーム工事をする方向けの補助金です。
◎高断熱窓の設置をする方向け
◎高効率給湯器の設置・
既存賃貸集合住宅におけるエコジョーズ等取替をする方向け
◎開口部・躯体等の省エネ改修工事をする方向け

住宅の省エネリフォームへの支援の強化_page-0001.jpg

補助金が始まるのは、来年度からになります。
また年度替わりの前に、補助金ブログでお知らせしたいと思います。

12/16(土)・17(日)に完成現場見学会を開催!

もう12月に入り、クリスマスやお正月などの準備で忙しいシーズンになりました。
子供たちのクリスマスプレゼント選び、
大そうじに、年賀状の準備...などなど。
そんな時期になりますが、ついに新築が完成しました!

今回の見学会の会場となるのは、
会津美里町に建ちました、アリエの家になります。
「私らしく、心地よい家。」がコンセプトのアリエの中でも、
落ち着きのある「和」を取り入れた暮らしがコンセプトの
「スモールハウス」というものになります。

外観は、スタイリッシュなグレーの四角いお家です。
コンパクトな3LDKで、1階には階段下のスペースを有効活用して、
家事スペースが設けられています。
また、2階には大きめのウォークインクローゼットがあるので、
今どきのファミリークローゼットとしても利用できます。

また、こちらのお家は
小さくても家族を守る強い家をコンセプトにしていて
地震に強い、耐震等級3で制震ダンパー標準装備となっています。
さらに、高断熱・高気密で、ZEH仕様なので、
快適で過ごせる省エネにも配慮した家なんです。

施主様のご厚意により、完成現場見学会を開催することになりました。
ありがとうございます。
12/16(土)・17(日)の10:00~16:00
完全予約制で1日限定5組の見学会となります。
この機会に、ゆっくりと新築を見学して、家づくりの参考にしてみてください。
予約は、こちらから

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【おうちづくりコラム】本当に大切な要望を打ち消す要望

「こうしたい!」という要望を伝えつつも、
同時にその要望から遠く離れてしまうようなことを
伝えてしまうことが多いのが家づくりの困ったところです。

例えば「温度差の少ない快適な家にしたい」という要望を叶えるためには、
ただ単に断熱材や窓の性能が良いだけではダメで、
それに加えて幾つかの条件を備えておかないといけないのですが、
あまりに性能だけを重視する考え方が浸透し過ぎたせいもあるのか、
実際建っている家の多くは、
その性能の良さを殺してしまっているような気がします。

というわけで今回は、
ハイスペック(高性能)住宅のポテンシャルを最大に引き出せる
3つの基礎的要素についてお伝えしていきたいと思います。

3つ全てを網羅出来れば
より快適な住まいになるのはもちろん、
確実にコストも安くなるはずなので、
必要な知識として吸収していただけたらと思います。

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✔️窓はより少ない方がいい

まず1つ目がこれです。
窓と壁とを比べた時、確実に壁の方が、断熱性能が高いからです。

ゆえ、出来るだけ不要な窓は減らした方がいいのですが、
そうすると暗くなるんじゃないか?という懸念点から
多くの方が窓を増やしてしまっているというのが現実だと思います。

まー、実際たとえ窓を増やしたとて
そのほとんどにカーテンをつけるので
明るくなるかというとそうでもないんですけどね。

それどころか、むしろ断熱性能を劣化させると同時に、
窓とカーテンに余分なコストがかかり、
経済的な負担だけが上がってしまっているといったところでしょうか。

✔️家はコンパクトな方がいい

2つ目がこれです。
面積が小さくなれば体積も小さくなり
家全体に冷暖房が循環しやすくなるからです。

ゆえ、なくても問題がない場所は
出来るだけ省くようにすべきなのですが、
先入観や見栄からか、部屋数や部屋の広さ、そして家の坪数にこだわるあまり、
むやみやたらと家を大きくしてしまっている方が
かなりたくさんいらっしゃると思います。

また、「廊下」は空気を遮断する
いわば断熱材のような役割を果たしてしまうため、
ハイスペック住宅では基本つくるべきではありません。
ゆえ、出来るだけ廊下をなくすように設計することも
とっても大切なことなんですよね。

実際、廊下がなくなれば、
空気が循環しやすくなると同時に廊下分だけコストが削減出来るし、
それだけじゃなく家の中のドアの本数だって削減出来ますからね。

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✔️家は平屋の方がいい

そして最後の要素がこれです。
2階建ては上下の空気が確実に分断されてしまいますからね。
簡単に申し上げると、
夏は下が涼しいのに上が暑い、冬は下が寒いのに上が暖かい、
という環境が出来上がってしまいやすいというわけです。

ゆえ、2階建ての場合は、
この自然現象を緩和し家の中の温度差を最小限にするために、
冷暖房と換気システムを利用した空調システムを導入することを
オススメする住宅会社がたくさんいらっしゃいます。

もちろん、この空調システムはとっても良いものですし、
あるのとないのとでは快適性がものすごく違うと思うのですが、
しかし、これにも莫大なコストがかかる
ということも決して忘れてはいけません。

安価なものでも100万円ぐらいはするし、
メーカーによっては2、300万円する場合もありますからね。
しかも、電気製品なのでゆくゆく故障する可能性が高いし、
その場合、また途方もない費用がかかるかもしれませんしね。

そんなわけで、
そんなものが必要なくてもそもそも温度差を生みにくい
平屋にすべきだと思っている次第であります。
それだけでかなりコストが削減出来ますからね。

というわけで、
これから家を建てようと思っている方は、
この3つをぜひ覚えておいて、
建てる時にこの3つと反対のことを
伝えないようにしてもらえたらと思います。

「カーテンがいらないコンパクトな平屋」
これにハイスペックが加われば、
とっても快適に暮らせること間違いなしだと思います。

【おうちづくりコラム】設計の考え方と土地を見る視点 その2

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この写真の土地は、
間口約16.10m×奥行き約20.30mのきれいな形をした
約98.5坪の南向きの土地(分譲地の一画)ですが、
仮にあなたがこの土地に家を建てるとしたら、
どのような家をご想像されますか?

さて、今回も前回に引き続き実在する土地を例に挙げつつ、
設計や土地の考え方についてお伝えしていきたいと思います。
前回は北向きで50坪をやや切る土地だったのに対し、
今回は南向きで100坪近くある
いわば前回と正反対のような土地についてお伝えしていくので、
「南向きの土地がいい!」とか
「広い土地がいい!」とお考えの方は、
ぜひ最後までご覧いただけたらと思います。

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✔️この土地でやってはいけない2つのこと

まずこの土地でやってはいけないのが
「こんな広い土地なのに2階建てを建てる」
ということです。

平屋を建てたとしても莫大な余白が出来てしまうのに、
2階建てなんて建ててしまった時には、
さらに敷地に余白が出来てしまうだけ、ですからね。

仮に1階が20坪の家を建てるとなれば余白が78.5坪も出来るのですが、
そのうちどうしても必要なのが、家の周りの通路分として約10坪、
3台分の駐車場として13.5坪だけだとしたら、
(駐車場は1台4.5坪(2.5m×6m))
残りの約55坪はなくても良いと言っても過言じゃありませんからね。

であれば、平屋にすることで敷地の無駄な余白を少なくし、
外構工事にかかる負担を少しでも減らした方が
経済的にもそして維持管理の手間的にも絶対に良いですよね?
もっとも、余白を少なくすると言っても、
そもそも土地が広すぎるので限界はありますが・・

ゆえ、個人的にはその地域ならでは、の特別な事情でもない限りは
(その広さの土地しか売っていない)
こんな広すぎる土地は買わない方がいいと思っています。
具体的には、平屋を建てるにしても最大60坪、
2階建てにしたいなら最大45坪もあれば充分といったところでしょうか。

土地が小さくなれば、外構工事面積が小さくなる分、
外構費用は安くなるし、庭の維持管理も楽になるし、
そもそも土地の価格も抑えられるし、固定資産税だって安くなりますしね。

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✔️南向きの土地の欠点

2つ目の「やってはいけない」ことは南向きならでは、のことですが、
「日当たりが良いからといって南向きの部屋に拘らない」
ということです。

というのも、写真だけでは読み取りにくいのですが、
この土地は分譲地の一画であり
奥に何軒か家が建つことになるため、
常時、家の前の道を奥の家の方が通ることになるからです。

つまり、南向きの部屋をつくり南向きの窓をつくったとしても、
見られている感が否めないことからカーテンが開けられない家になり、
思っていたような明るさや開放感を感じにくくなってしまう可能性が高い
というわけですね。

また、敷地も広いことから
大きなウッドデッキを南につくることも出来ますが、
それもプライバシーが担保されていなければリラックスして使いにくいため、
ほとんど使わないただの飾りになってしまう可能性だって充分考えられます。

ゆえ、実際暮らし出した時どうなるのかまで想像しながら
間取りを考えるようにしなければいけないんですよね。

もっともこの土地の場合、敷地が広いことから
部屋やデッキや庭のプライバシーをガッチリ確保出来そうな
要塞みたいな塀をつくることも出来ますが、
そんなのをつくろうものなら、
それだけで200万円以上かかってしまうので、
これはこれで全く現実的な話じゃありませんしね。

そんなわけでこの土地で家を建てる場合、
庭にまでたっぷりと予算がかけられるとしたら、
具体的には外構工事費用に4~500万円ほどかけられるなら
全開南向きプランで考えても良いですが、
出来るだけ予算を抑えながら家を建てたいとお考えだとしたら、
「南向きの部屋に拘らない」ようにしていただけたらと思います。

光には「直射光」と「天空光」の2種類があるのですが、
直射光だけに頼って設計するのではなく
この2つの光を部屋の用途に応じて上手く使い分けることが
明るく開放的な家をつくる上で最も大切なことなので、
これをぜひ覚えておいてくださいね!