【おうちづくりコラム】子供の成長とリアルな出費

我が家がまさにそうですが、
子供たちが高校生になると同時に
なんやかんやと出費が激増します。

まず、学費が月に約1万円で
教材費やなんやでざっと月平均1万円。
そして汽車通学となると、
定期代と駐輪場代で約月1万円。

これに塾代が加算されるといった感じですね。
1年生の時が月1.5万円ぐらいで、
2年生になると月2.5万円になり、
塾長によると受験生となる3年生は
月5万円は覚悟しておいてくださいとのこと・・・

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あっ、そうそう。
2年生になると修学旅行があるので、
1年生の時はその積み立て費用として
さらに月1万円ずっとかかっていましたね。

とまあ学校関係の費用だけを見ても
高校になると中学までとは
比べものにならないぐらいお金がかかり出すのですが、
これに付加して洋服代や美容品代や小遣いなども
中学の時とは比べものにならないぐらい必要となってきます。

とはいえ、大学になれば
学費だけでも5~10万円は必要になるし、
これに加えて家賃、光熱費、生活費なども必要になり、
4年間ずっと毎月20万円ぐらいかかり続けるかもしれないので、
この段階からヒーヒー言っている場合じゃないんですけどね。

しかし、このあたりの期間は、
家計が火の車になりやすいのは
どの家庭でも間違いなく同じだと思うので、
個人的には家を建てるタイミングは
この資産形成を始めるには丁度いいタイミングだと思っている次第です。

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✔️資産形成の方法

ではどうやって資産形成していけばいいのか?
これには大きく分けて2つの選択肢があります。

1つ目の選択肢が「銀行への預金」&「学資保険」です。
銀行への預金や保険商品はお金が減るリスクがないので
慎重な方はこれらの選択を取りがちですが、
今の金利状態では全くお金は増えないので
この場合、かなりの資金を預けていかないといけません。

仮にこれから20年で2400万円貯めたいなーと思ったら、
単純に2400万円÷240回なので
毎月10万円は進学資金として
貯金していかないといけないという感じですね。

たとえ共働きだとしても、
継続的にずっとこれだけの貯金を
していくのは結構しんどいですよね。
冒頭にお伝えしたように、
子供の成長とともにかかるお金は
どんどん増えていくわけですしね。

ゆえ、この選択肢の場合
「奨学金」を利用してもらいつつ銀行で教育ローンを組み、
それでも足りない分は稼いだ所得から払っていくという
合わせ技を使っていくことになるかと思います。
これが多くの方が取られている選択肢ではないでしょうか。

そして、もう1つの選択肢が「積立投資」という手段ですが、
個人的にはこちらをオススメしています。
具体的には経済が成長し続けている米国に
毎月(毎日)コツコツと分散投資を
やり続けていくという感じですね。

この場合、前者の銀行預金のように、
預けたお金がどれくらいになりますとは
99.99%言い切れないのですが、
保守的に試算しても年平均6%ずつ成長していっていることから
20年後には預けたお金が2倍以上に
なっている可能性が十分考えられます。

つまり、毎月10万円も貯金しなくても、
その半分の5万円を継続的に積立していけば
2400万円以上貯金が出来ているかもしれないということですね。

しかも「つみたてNISA」で積立をしていけば、
増えた分に対して通常かかる約20%の税金が
全くかからないわけですしね。

なので、これから家を建てようとお考えの方は、
積立投資が出来る余力を残しつつ
家づくりをしていただきながら、
その余力資金で積立投資をすることを
前向きに検討していただければと思います。

問題に直面してからでは
対処できないのがお金の問題なので、
子供たちがまだ小さいであろう
今のタイミングでよく考えてみてもらえたら幸いです。

【おうちづくりコラム】設計図の盲点って?

ここ2年ほど、3Dで立体画像を見ていただきながらプランの説明をしているので、
紙ベースで説明を行っていた以前に比べ説明が楽になったし、
説明を受けるお客さんも、ずいぶんと家のイメージを掴みやすくなったと思います。
外観にしても、360度回転しながら見ることが出来るし、
内観にしても、まるでそこに居るかのような状態で見ることが出来るし、
これに加えて、光の入り具合も、月ごと、
そして時間ごとに見てもらえますしね。
そんなこんなで、現在家を建てている方は
家が仕上がった時、
「あれっ?なんか思っていたのと違う・・」という状況に遭遇することが
限りなくゼロに近くなったのですが、
とはいえ、この立体画像にも盲点があるので、
今回はその点について
お伝えしていきたいと思います。

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✔︎表示されない部材がある

実は、立体画像には、実際はあるものなのに
表示されない部材がいくつかあります。
(設計図の立面図にも表示されません)
・エアコンの室外機 
・エアコンの配管
・水回りの換気扇 
・給湯器 
・雨樋などです。

 なので、立体画像を見る時には、
これらが一体どこに露われるのか想像しながら、
注意深く外観を見なければいけません。
 例えば、北向きの土地の場合、一般的に水回りを北に並べて
配置することが多いのですが、
そうなれば、玄関と同じ面に
たくさんの窓とともに、たくさん換気扇があらわれます。
 そして、そうなると窓からの垂れジミとともに、
換気扇からのドス黒い汚れが正面の壁に付着することになります。
北面は太陽の日が当たらないため、
汚れやすいだけじゃなく、汚れも分解されにくいですからね。 
また、水回りを北に配置すれば、その近くに給湯器を置くことになるので、
家の正面に給湯器が出てきてしまうなんてことも
決して珍しくありません。

 これらの結果、余分な部材によって不細工な仕上がりになってしまうと共に、
家が汚れやすくなることで、よりいっそう不細工になりやすく、
かつ、メンテナンスに余分なコストがかかりやすくなります。
次に南向きの土地の場合、日当たりの恩恵を最大限享受するために、
玄関と共に、リビングやダイニング、
そしてキッチンまで全て南向きで
間取りをつくっているお家がたくさんありますが、
この場合、まず玄関のすぐ横に、
リビングのエアコンの室外機があらわれてくることになります。
 また、この場合キッチン脇に勝手口をつくった方が
ゴミ出しが便利なので、必然的にキッチン脇に勝手口ドアがつき、
そうなれば外には勝手口の下り段が出来ることになります。
 そして、そこには壁付けの照明と、雨をしのぐための庇がつくことになり、
かつ、ゴミやゴミ箱が並べられることになるので、
正面の景観が不細工になると同時に、それらが正面の壁を汚す原因となります。

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✔︎設計図を見るときの注意点 
間取りはものすごく大切なのですが、かといって間取りばかりに夢中になって、
外観を厳かにしてしまうと、このような残念な結果になってしまいます。
そして、これらに後から気付くのですが、
気づいた時には「時すでに遅し」です。 
なので、提案してもらっている設計図を見る時は、
エアコンや換気扇がどこにつくのか、や
雨樋がどのようにつくのかまで意識しながら見るようにしてください。
また、それと同時に、
部屋の窓から外がどのように見えるかと、
外から部屋の中がどのように見えるかを
想像しながら見るようにしてください。

単純に障害物がないからと大きな窓をつくっても、
そこが外から丸見えになってしまうのでは、
結局、カーテンが開けられなくなり、
せっかくの光を殺してしまうことになるからです。
想像力が必要となるので、難しいと感じるかもしれませんが、
これらのことは動線や使い勝手に匹敵するぐらいとても大事なことです。

なので、今回の内容を頭に入れていただきつつ、
間取りばかりに夢中になり過ぎず、
もっと全体を見ながら家づくりをしていただけたらと思います。