【おうちづくりコラム】住宅ローンのリスクヘッジ

家という大きな買い物をする場合、
借金をゼロにすることは不可能ですが、
なるだけ減らすことを意識しつつ、
ローン返済に並行して借りた利息以上のお金を生み出すなにかを
同時にした方がいいと個人的には考えています。

例えば、住みたい地域で土地を買って家を建てようと思えば、
銀行から4,000万円お金を借りなければいけないとします。

この場合、おそらく800~1,000万円ほど
利息を払わなければいけないのですが、
仮に、何らかの方法によってその予算を1,000万円圧縮出来れば、
単純に200~250万円も利息の支払いを圧縮することが出来ます。

実家に土地があってそれを使ってもいいとか、
親御さんが土地を買ってくれたとか、
住むエリアを変更しつつ建てる家を小さくするなどの方法によってです。

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そして、次に考えていただきたいことが
利息を帳消しにする方法についてです。

まず考えられることは、自らの収入をアップさせる方法ですが、
それはスキルアップかもしれないし、
転職かもしれないし、副業(複業)をすることかもしれません。

とにかく手段は人それぞれですが、
どのみち子供の成長とともに出費は増えていくばかりなので、
これは誰もが真剣に考えるべきところですよね。

今後、消費税や所得税などの増税も十分考えられますし、
社会保険料の負担も上がり続けていくため、
給料がそのままだと実質の手取りは下がっていくばかりですしね。

続いての方法が、節税によってお金を増やすということです。
例えば、あなたの年収が500万円だとしたら、
所得税と住民税の税率はそれぞれ10%なのですが、
仮に個人型確定拠出年金「iDeCo」に
毎月2万円積み立てていくとしたら、
今後年末調整によって毎年2.4万円所得税が返ってきて、
翌年の住民税が2.4万円安くなるため、
年間で合計4.8万円お金が増えたということになります。

これに加えて、家を建てたら13年間は
住宅ローン控除という節税制度の恩恵を受けられ、
もちろんこれは借入額によるものの、
大抵の場合、所得税は丸々返還で住民税もかなりの額が控除されます。

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この他、「ふるさと納税」も所得控除の対象になりながら
住民税を納めた市町村からなんらかの返礼品もいただけるので、
iDeCo同様に前向きにやっていただくといいのではないでしょうか。

最後に、チャレンジしていただきたいことが、
長期積立投資を行うということですね。
銀行への貯金ではなく投資信託をこれからずっと
毎日・あるいは毎月買い続けていくということです。

仮に毎年2%ずつお金が増えていったとしたら、
35年後には元本が約2倍に膨れ上がるし、
ここから得られるリターンは長期になればなるほど大きくなるので、
それを遥かに上回る可能性が高いでしょうしね。

そんなわけで、
家を建てるにあたり住宅ローンをたくさん組むのだとしたら、
以上の3つ全てに取り組んでいただきたいと思っている次第であります。

今後、土地の資産価値はそう大きく変化しないと思いますが、
家は建てた時が、一番評価(価値)が高く、
以降、その価値は徐々に目減りしていき
35年後には価値がほぼゼロになってしまいます。
これに加えて家を維持管理していくための費用だって
生きている限りずっとかかり続けます。

なので、家を建てるにあたっては、
出来るだけ予算を減らす方法がないかを模索してみること、
そして、収入アップ、節税、積立投資に前向きに取り組むこと、
この2つを意識していただければと思います。

これらの合わせ技をやることで、
家を建てた後も豊かに暮らし続けていきましょう!

【おうちづくりコラム】平屋に最適な広さ

もちろんこの話は必ずしもそうだとは限らないのですが、
個人的には家族3~4人で暮らす平屋を建てるにあたって
最適な土地の広さは「55坪」ではないかと思っています。

例えば、この土地は
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弊社の近くにある分譲地の一画で、
間口約12m×奥行き約15mの約55坪の長方形の土地なのですが、
この土地には基準法的にも建築面積約33坪の平屋を建てることが出来るし、
実際、車を4~5台置けるようにしながらも
建築面積約27.55 坪の平屋を建てることが出来るし、
あるいは駐車スペースはもっと少なくて良いのであれば、
もっと面積を広げることも出来ます。

しかし、一般的にはこの広さの土地には
95%以上の確率で2階建てが建てられているし、
おそらく今後もこの確率が減る可能性もかなり低いのではないかと思います。

というわけで今回は、
その理由についてお伝えしていきたいと思います。

では早速。
2つあるので1つずつご説明していきたいと思います。

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✔️平屋では日当たりが確保出来ないから

まず1つ目の理由がこれです。
つまり、平屋を建てるには土地が狭すぎると思っている方が
圧倒的に多いということですね。
住宅会社、不動産会社も含めて。

なんせ、この広さに平屋を建てるとなれば、
駐車スペース以外は敷地いっぱい使うことになりますからね。
ましてや、この土地なんかは南側に2階建ての家が建っていて、
いかにも日当たりの悪さを醸し出してくれていますからね。
その上、東と西両隣に2階建ての家なんて建とうものなら
まさに「四面楚歌」状態になってしまいますしね。

そんなこんなで、
南に建つ家との距離を十分に開けるために
2階建ての家にするというわけですね。
そして、リビングだけじゃなく寝室や子供部屋といった
部屋という部屋をなるだけ南向きで設計するというわけです。
日が沈んだ時間に使う寝室や
昼間、眩しすぎて結局カーテンを閉めっぱなしにしている子供部屋までです。

いわば、直射光一本頼みの「南向き信者」になってしまっている人は、
こういった設計しか手段を知らないまま
家を建てざるを得ないというわけですね。

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✔️平屋は高いから

そして、もう1つの理由がこれです。
もちろん、同じ広さで価格を比べた場合、
2階建てより平屋の方が高くなるのは紛れもない事実です。

しかし、平屋には階段がありません。
2階建てのように無駄な廊下も必要ありません。
トイレだって1つで大丈夫です。
2階建てでは1階にリビングとは別で1つ部屋がないと使い勝手が悪いですが、
平屋はそんな部屋をつくる必要がありません。

そして、これらを組み合わせていくと、
2階建てに比べて面積がかなり小さくなるので、
むしろ安い価格で建てられるようになります。
そして、家が小さくなった分、
55坪の土地にも十分収まるようになります。

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✔️この土地に建つ平屋とは?

弊社がこの土地で平屋を建てるとしたら以下のように考えます。

・リビングダイニングキッチンには絶対に直射光を入れたい
・直射光を入れるためには、南の家から十分な距離を開けた場所に
リビングダイニングキッチンを配置しなければいけない
・寝室や子供部屋は明るくしたいが、かといって直射光じゃなくても良い
・であれば、天空光や反射光を使って明るく出来る場所に配置すればいい
・洗面や脱衣室にこそ直射光が入るように出来ないか?
・かつ、キッチンかリビングから近い場所に水回りをつくれないか?
・玄関を明るくするためにはどのように光を入れればいいか?

こんな感じでしょうか。
そして、これらが全て叶う平屋をこの土地に合わせて提案させていただきます。

とにかく個人的には、たとえ少々日当たりが悪かろうと
55坪もあれば平屋を建てるには十分だと思っているので、
平屋を建てたいけど土地の広さや日当たりや家の価格のことで
悩んでいらっしゃる方は一度ご相談にお越しいただければと思います。

きっと何らかの突破口が見つかると思いますよ!